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洞爺湖へショートトリップ

2024年7月下旬。
北海道の洞爺湖に帰った。
もともと私は札幌出身なのだが、洞爺湖のあたりは母の故郷であり、小さいときから毎年夏休みに連れられて親戚の家に遊びに行っていたのでもはや私の故郷とも言える(そう言いたいだけかも)。
イトコが進学や就職で上京していても、おじやおばがいるので私は一人で行くこともあった。イトコからは「実家じゃないのに毎年来るね!?」と揶揄されている。

洞爺湖(正確には洞爺湖まわりの町)でゆるりと過ごす。
都会で疲れた心身を癒すには最高の贅沢だ。

中学生の頃に親の転勤で埼玉に引っ越してからはもう本州住まいが札幌にいた年月数を超えてしまったいま、人に出身を尋ねられるたびに北海道(札幌)か埼玉か答えるのを迷ってしまうが、札幌や洞爺湖に行くことを「帰る」と言う。
心のhomeなのだ。
洞爺湖まわりは昔からあるホテルや旅館のオーナーが変われど、そこまで町並みががらりと変わらないように見える。
札幌駅周辺は入れ替わり立ち替わり新しいお店などが出来ていて、私が生活していたころとは風景が変わってなんとなく寂しい気もするのだけど。

今回は久しぶりに遊覧船に乗ってみることにした。
学生時代にたまたま帰省していたイトコと乗って以来である。
今回はイトコの子どもとふたり。地元民なのに付き合ってくれてありがたい。

韓国人や中国人の観光客に混じって乗り込む。
あいにく雨だったけれど、それでも雰囲気があっていい。
船から見た中島の写真を撮り忘れてしまった。

洞爺湖には中島があって、遊覧船から降りて自由に散策できる。
今回はちょっとした散策コースを歩いてみるとことにした。 

みどり、ミドリ、緑… 

しっとりと雨に濡れた葉がつやつやとしていて綺麗だった。
都会(というほどでもない地域に住んでいるが)に疲れた私にはとてもいいリフレッシュになる。
静かで、空気は澄んでいて。
洞爺湖の中島には鹿が湖を泳いで渡ってくるらしいのだけど、今の時期はいなかった(前に来たときは柵で囲われて飼育されていたような…)。

高い木と背くらべ。


通路のど真ん中を歩いていたので
いい感じの木に避難するお手伝いをした。

散策を終えて帰りの遊覧船を待つ。
浅瀬にベンチがあったので荷物を置いて、ズボンを限界までまくって湖に足をつける。

これよ〜、夏の醍醐味は!
水遊びはいくつになっても楽しい。
他にも観光客はいたが、水辺に足をつけているのはアラサーと自称できなくなってきた私とイトコの子ども2人だけである。
イトコの子どもと写真を撮りあったりして過ごしたのもまた楽しかった。
撮った写真をコンビニでプリントして、裏に1枚1枚コメントを書いて送ることにしよう。
データでも送ることはできるけれど、いつか消えてしまうかもしれないし、紙はかさばるけれど1枚1枚めくることで思い出される情景があって味わい深い。なんとなくそんな気がする。
北海道の夏休みはお盆の次の週には終わるから、そのあたりに送ろうかな。ささやかながら夏の思い出として覚えていてくれたら嬉しいな。

30分おきに運航する遊覧船
後ろに見えるのが本土側

つかの間のショートトリップ。
北海道を満喫するには時間がいくらあっても足りないけれど、都会の喧騒から離れてゆったりのんびりと過ごしたいときには洞爺湖へ行くのがおすすめだ。




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