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JR四国バースデイきっぷで伊予灘ものがたりに乗ってきました①

 7月7日が誕生日だったので、全国のJR乗車券の中でも最強と名高いJR四国の「バースデイきっぷ」で四国を周遊してきました。誕生月の連続3日間、JR四国全線と土佐くろしお鉄道全線の特急列車が乗り降り自由になるきっぷです。

 「バースデイきっぷ」には2種類の設定があります。特急の自由席に乗り放題の「普通車自由席用」が12,000円。高松-松山の片道自由席が6,160円なので、単純に往復するだけで元が取れます。

 これでも破格なのですが、グリーン車指定席に乗り放題の「グリーン車用」が15,000円! グリーン車乗り放題のフリーきっぷは非常に珍しく、「四国グリーン紀行」とこの「バースデイきっぷ」だけです。

 JR四国にはグリーン車指定券が必要な豪華な観光特急列車が3種類運行されています。「グリーン車用バースデイきっぷ」があればこちらも追加料金なしで乗り放題になるのです。

伊予灘ものがたり

四国まんなか千年ものがたり

志国土佐 時代の夜明けのものがたり

 というわけで「グリーン車用バースデイきっぷ」を使って伊予灘ものがたりに乗ってきました。午前8:26、 伊予灘ものがたり「大洲編」松山駅をスタートです。

9名のコンシェルジュによる車内サービス
2024年7月で運行10周年ということで、特別グッズが用意されていました


季節で変わるお食事(美味しかったです)
はめ込み合成みたいな車窓

 松山駅から約50分、海が見える駅・下灘に到着しました。

 10:28、終点の伊予大洲駅に到着しました。ここで30分ほど停車後、折り返して「伊予灘ものがたり 双海編」となります。

1泊100万円で天守閣に泊まれる「大洲城キャッスルステイ」が人気

 帰りは伊予上灘駅にも停車します。

 松山駅に戻ってきました。沿線からのお見送りもあり、想像以上に美しく楽しい体験でした。ありがとう伊予灘ものがたり!

 ここからは松山市内の観光です。まず行きたかったのはセキ美術館。道後温泉から徒歩5分のところにある私立美術館です。日本画、洋画、彫刻、版画など500点を所蔵しています。知人におすすめされたので前から行きたかった場所です。

コレクションの目玉、大理石のロダン
加山又造、横山大観、上村松園
川端龍子、平山郁夫、川合玉堂、黒田清輝などを所蔵しています
藤島武二
小磯良平

 愛媛県美術館。市の中心部にあり、県庁や市役所もすぐ近くです。

美術館2階から望む松山城
(松山城は7月12日に土石流が発生し、入場中止となっていました)
松山出身の杉浦非水
IMAは年2回になってしまったんだよなあ…
愛媛県庁とみきゃんの公用車
松山地裁
坂の上の雲ミュージアム。安藤忠雄です
大街道のアーケード

 松山でどうしても行きたかった本屋さん「本の轍」!
 2017年にオープンしたブックカフェです。
 全国で行きたい本屋さんをマッピングしているけど、あといくつ行けるだろうか…

annie the clumsyだ

 松山市内から車で1時間、久万高原町にある町立久万美術館に来ました!ここも行きたかったスポットです!

地元の久万杉を使った建物。近現代の作品や地元アーティストなど幅広く収蔵しています

 2009年に町立久万美術館で行われた企画展、「東京で活動する三人の若手女性写真家」と聞いてふーん誰だろうと思ったらまさか笹岡啓子さん、萱原里砂さん、髙橋あいさんとは!
 笹岡さん大好きだし、萱原さんはこのとき既に著名だったはずでは…?
 素晴らしい企画展ですね…。

笹岡啓子さん、萱原里砂さん、髙橋あいさんの写真が!!
まさかここで見られるとは!!
県境にある最後の休憩所、道の駅みかわ

 さらに四国山地の奥深くへと入り、四国カルストに来ました…が!
 何も見えない!

晴れた日の姫鶴平からの眺望(迫真)
ゴヤの巨人みたいだな
地球の終わりみたいな光景
晴れてきたような気がする
windowsみたいな草原
天狗高原は遊歩道が整備されていて一年中ハイキングが楽しめます

 四国カルストからさらに車で1時間半、高知県梼原町にやってきました。
 ここに来た理由は…これ!

 「雲の上の図書館」です!
 設計は隈研吾、約6万冊の蔵書を誇ります。毎日夜20時まで開館しています。近くには介護施設、こども園、スポーツ施設などがあり、地域の中心となっています。

子供向けのコーナーも充実
映画の上映会の案内。いいですね
梼原高校OBの古味直志先生

 来れてよかった…!
 人口3,000人の梼原町にこんな文化的に充実した施設があるなんて、感動しきりでした。 

 梼原町には世界で最も多くの隈研吾建築が集積しています。そもそも彼が木を取り入れるようになったのは、この町にある古い木造の芝居小屋に感銘を受けたからです。そのいきさつは『隈研吾 はじまりの物語 ゆすはらが教えてくれたこと』に記されています(写真・瀧本幹也)。

梼原町「雲の上の温泉」
これも隈研吾です

暗闇に浮かび上がる隈研吾
今日はこちらで車中泊します


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