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研修ハイライト 国際交流

2012年8月16日(木)
 今回の英語研修のハイライトである。
来比前から、公立高校で日本文化紹介をすることを求められていたので、事前に倉田さんとやりとりをして日本料理の「出汁巻き卵」を紹介することにしていた。
まず、研修センターで英語教師と一緒にお料理のレシピ解説と手順作成を行い、引き続き出汁巻き卵作成のリハーサルも実際にやって英文手順書の最終チェックをした。
ヒロさんトムさんも料理の要領を合点して、午後、いよいよ98人の生徒の待つ本番のお料理教室へと向かった。
 お料理教室は2時限。ほとんどが女生徒だが男子生徒も1割ほどいる。男子生徒のほとんどがゲイだ。フィリピンでは当たり前の様にゲイがいる。彼らは社交性も高く、頭の回転も速いので仕事もできる。成績上位10%に入る男子生徒はほとんどがゲイだそうである。フィリピンではゲイは当たり前の存在であり、差別は何もない。
さて、授業である。ヘッドセットをして出汁巻き卵の作り方を説明し、実演する。生徒達が興味津々でやりたそうに見ているので、近くの生徒を指してすぐにやらしてみた。おそるおそるであるが、おもしろそうである。もしや自分も指されるのでは?との期待か、周りの生徒のボルテージもぐんと上がった。とっても乗りのよい生徒達だ!

さらにできあがった出汁巻き卵を食べてもらい、自分で作った出汁巻き卵の感想を述べてもらう。スポットの当たった生徒は恥ずかしいものの誇らしげに語り、一方、周りの生徒は冷やかすわ、拍手するわ、で、みんな大興奮である。

若いから興奮は冷めやらない。Ikaw-AkoスタッフのIさんは興奮さめやらずに時間をもてあましている生徒達の相手で踊ってみたりで、予定外なパフォーマンスで場をつないでくれた。彼のフェイスブックには、そのときの写真がいっぱい載っている
2時限目は1時限目に調理をしたくてできなかった生徒が残り、2時限目の生徒に調理をしてみせる。とても誇らしげである。きゃあきゃあ騒ぎ、ヤジや冷やかしが飛び交う興奮の渦の連続だ。ほんとうに楽しい授業だった。

家庭科の先生も他のクラスでも是非実施したい。調味料を譲ってくれないか?と申し出がある。もちろん喜んで!大成功である。フライパンと調味料を寄付して、幸せな気分でお料理教室を後にした。

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