FUJICA ST801
FUJICA ST801のスペック
発売年 1972年
マウント M42マウント
重量 585g
電池 4LR44 4SR44
特徴 シャッタースピード 1/2000
まるで絵に描いたようなフィルムカメラ然とした姿形
シンプルかつ必要充分、いや1/2000!!な機能性
「フジカ」って語呂だけでなんか可愛いそんなやつ
FUJICA ST801
筋肉質な「カワイイ」
相棒のフィルムカメラだったPENTAX spotmaticが逝き
それでも、M42レンズが使いたいと中古カメラを物色していると
店主が「いや、もうこれしかないだろ」的な顔で引っ張り出してきたのがこのST801
勿論売り文句はシャッタースピード1/2000
M42マウントのカメラでは1/2000が使えるのはこの子だけ
昼間撮ってると「もっと速くしたい!」と思うことが多々あったので1/2000のこのダイヤル一個増えたことはとてもでかい
なんて言っとる間に、
気が付くとST801にはフィルムが装填されており
マウントには私の55ミリのタクマさんが鎮座
ファインダーなどを覗き込み
ポチポチと絞り込みボタンを押しながら測光
軽くなった財布と共に
「やっぱり夕方になると寒いなあ」などと考えながら
夕刻の新宿の空を試写する私がそこにいました。
数値では軽いけど、
手に持ったST801はずしりと重く
各操作系のカチカチッとしたクリック感に
堅牢さを感じずにはいられない
そんなカッチカチなフジカさんの鳴き声は
...コトッ
..............コトッ!!........だと.....
( ゚д゚)
って事で、
そこにとっても気に入ってしまい
買ってしまったわけですが、
反響音させずな
実に可愛らしい鳴き声なわけであります。
そう「撮る」ということに集中したかったのだ
そんな筋肉質だがカワイイフジカさん
当時世界初のファインダー内露出計にLEDを用いたり
レンズによってはシャッターボタン半押しで開放測光できたりと
機能面でもとても優れている
ただ、2022年の今使うフィルムカメラとしては
個人的に無駄のないデザインだったり
「撮ろう → 撮る」
までのシンプルな操作感だったりが
この子の良いところではないかと思われる
きっとフィルム始めたいなって人から
既にフィルムをやってる人まで幅広くおすすめできる
そんなカメラではないだろうか
いや、そうに違いない
デジタルカメラを使ってると
機能が充実し過ぎて
撮影者がすることはもう何もない
ボタンだけ押させてもらう
もはやカメラに対して
「撮っていただきありがとうございます!」
的な感じになってしまうのだが、
フィルムカメラの色々操作して写真を撮るという
根源的なあれこれを考えた時
気兼ねなく使えて
「足りないこともあるけど、いや大丈夫!必要充分!
そんなことはいいからコトッ....を聞かなくちゃ!」
と思わせてくれるいいカメラだなと思うわけです
マウントはM42だし
ちょっと手間のかかるそんなところが愛らしい
そんなフジカST801でした。
余談
そういえば、
マウント部に溝があって←不良ではない
PENTAX系のボディキャップではねじ巻きが足らずで
使えない
Amazonで別のを買わねば