ギターソロという自己陶酔しながらの自慰
音楽との向き合い方って人それぞれですね。
前に話題になったギターソロを飛ばして聴く人って、歌の部分だけを必要としていて、とくにその曲をカラオケで歌うという目的が強い人だと思う。
カラオケ番組とかオーディション番組でバラードみたいなのを上手そうに歌う男性っていますよね。
俺、歌上手いでしょ?感情移入してるでしょ?格好いいでしょ?という自慰を見せて、異性へのセックスアピールに利用している層。
そういった層にしてみたら前奏も間奏も必要ない。
必要なのはいかにして自分の優れた部分を誇示し、表現するかってことのみ。
まぁ、私はそれでもいいんじゃないかと思いますがね。
ただ、ギターソロって本当に必要なものですかね。
これはギターに限らず、ベースやドラム、どのパートに関しても思うことなんですが、楽曲に必要性を感じる間奏なら素晴らしいと思う。
しかしながらプレイヤーの自己陶酔と自慰だったり、技術を誇示したいだけのものなら要らない。
聴く側がプレイヤーのみなら、そんな心情を理解出来ていいかもしれませんが、聴く側は必ずしもプレイヤーとは限らない。
これがライブでのギターソロとなると、余計にたちが悪い。
アドリブを延々と喰らわされたりしたら退屈なことこの上なく、しかも延々と技術を誇示したいだけのようなギターソロで、口開けて目を瞑って自己陶酔しながら、自慰までしているような光景は滑稽な見せものでしかない。
しかもライブ会場のよく聞き取れない糞みたいな音響で、糞みたいな馬鹿でかい音量でされたら拷問ですよ。
翌日、耳鳴り確定ですよ。
それでもギターソロを全否定するわけではないんですよ。
自慰に見えるものでもエンターテイメントとして成立しているものは素晴らしいと思う。
そこでヴィニー・ヴィンセントです。
楽曲に無理矢理ねじ込んでくるギタリストのエゴ。
なんだかこれが合ってるようで合ってないような気もするけど、やっぱりこれだ!と感じさせる不条理。
音楽ってやっぱりいいですね。
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