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【古着】映画「ロッキー3」70年代から80年代のアメリカを象徴するアイテムが登場(ハーレーのスカルウィングTシャツ、アポロキャップ、M-65フィールドジャケット)

映画「ロッキー3」は1982年のアメリカのボクシング映画。ロッキー2に続いてシルヴェスター・スタローンが監督・脚本・主演の3役を努めています。

この映画では「ハーレーダビッドソンのスカルウイングTシャツ」 「アポロキャップ」 「M-65フィールドジャケット」など時代を象徴するアイテムが登場します。

今から古着たちが登場するシーンとアイテムを見ていきましょう。

ハーレダビッドソンのスカルウィングTシャツ:スカルはバイカーの魔除け

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中央の男性が着ている黒のTシャツは、ハーレーダビッドソンのスカルウィングTシャツ。

スカルウィングとはスカルから羽が生えた柄をいいます。スカルウィングは当時のアメリカンバイカーに魔除けとして好まれていました。その理由として、当時のバイカーの間では、道路には魔物が住んでおり、魔物が事故やマシーントラブルを引き起こすと思っていたからです。

スカルウィングは70年代から80年代のハーレーTシャツにもよく使われています。その中でも人気があるのは、裸の女性がスカルの上にまたがったものや、スカルの上にROCKY MOUNTANと書かれたものになります。これらは高額で2万円以上で取引されています。

レフリーシャツ:太めのボーダーが特徴的

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中央の男性が着ている黒と白のボーダーのシャツは、レフリーシャツ。

古着屋では60年代から80年代までのものがみられます。素材は古いものはコットンレーヨンで、新しくなるとコットンポリに変化していきます。

レフリーものは他にもスタジャンや、長袖シャツも存在します。ファッションとして組み合わせが難しいためか、レフリーアイテムは1万円くらいで取引されることが多いです。

太めのボーダーが派手なためか、関西方面の古着屋の方が見かける気がします。

アポロキャップ:日本人が初めて作ったキャップ

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男性が被ってるキャップは、アポロキャップ。

アポロキャップの特徴は、バイザーと前頭部に月桂樹などの刺繍がされています。
このキャップはもともと NASAのスタッフが作業帽として使用していました。そして宇宙船アポロ11号が無事帰還した際、空母の艦長よりクルーたちに贈られたことにより有名になりました。

そのアポロキャップを作ったのは、横須賀にあるダイヤモンド商会。月面着陸を成し遂げたクルーたちの記念品を日本人が作ったなんて、古着好きには堪らないアイテムですよね。

M-65フィールドジャケット:70年代の若者に愛されたジャケット

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左側の男性が着ている緑色のジャケットは、M-65フィールドジャケット。

このジャケットは映画「ロッキー」にも登場します。

画像のジャケットから違和感を感じる方は多いはず。そうです、立ち襟と、下ポケットが画像で確認できません。
実はこのジャケットは襟の部分に、フードが収納できる仕様になっています。そして画像はフードを出した状態になっているのです。
下ポケットはフラップ部分をポケットの中に収納しているため、ポケットがないように見えます。よく画像を見ると、スナップボタンのメスの部分が確認できます。

画像の男性のコーディネートは、映画「タクシードライバー」や、映画「ランボー」の主人公と同じM-65フィールドジャケットにブーツカットという組み合わせ。70年代ではよく見られたスタイルになります。

いかがだったでしょうか?

アポロキャップが華やかなシーンで使われ、M-65フィールドジャケットは寂れたシーンで使われていました。アポロ11号の月面着陸で沸き立つアメリカと、ベトナム戦争で敗戦ムードが漂うアメリカを衣装で演出したのでは? と考えると面白いですよね。

映画「ロッキー3」に興味が出た方は、ぜひご覧になってください。



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