見出し画像

【古着】映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」80年代のスニーカーが特徴的な映画(ナイキ ブルイン、ナイキ バンダル、コンバース オールスターHI)

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はスティーブン・スピルバーグ製作総指揮の下、ロバート・ゼメキス監督が手がけた作品。観客動員が世界で 2640.6万人、日本では401.1万人と大ヒットを記録したSFアドベンチャー。

この映画はストーリーはもちろんのこと、当時のファッションも忠実に再現しています。

その中でもアメリカン古着で名品といわれる「ナイキ ブルイン」 「ナイキ バンダル」 「コンバース オールスター HI」「ジャガードセーター」「ボーイスカウト キャップ シャツ 」「リーバイス501XX」 などが登場します。

今から古着たちが登場するシーンとアイテムを見ていきましょう。

ナイキ ブルイン レザー:初めてのナイキのバッシュ

スクリーンショット 2021-03-25 0.56.31

画像のスニーカーがナイキのブルイン レザー。
バック・トゥ・ザ・フューチャーでマーティが履いていたことで有名ですが、誕生は古く1972年。ナイキがバスケットボール界に初めて投入しの2つあり、ハイカットのブレザーとロウカットのブルイン。

バック・トゥ・ザ・フューチャーの影響なのか最近では、スケートボードのシューズとして認知されています。

今から15年くらい前に、アメリカに古着の買い付けに行った際、オレゴンのスリフトでほぼ未使用のナイキ ブルイン レザーを9ドルでゲット。知り合いのディーラーに自慢したら500ドルで譲ってくれと懇願され、仕方なく売った思い出のスニーカーです。

ナイキ バンダル:キース・ヘリングが愛用したスニーカー

スクリーンショット 2021-03-25 0.44.22

スクリーンショット 2021-03-25 1.02.04

白髪の人が履いてるスニーカーがナイキのバンダル。
一見すると黄色に見えますが、オレンジ色になります。ドクが履いているので、オレンジ色のバンダルがよくありそうな気がしますが、ほぼみかけることはありません。どちらかというと、古着屋さんで見かけるのがナイキ ナイトトラックのようなシルバー(通称〜ウルトラマンカラー)になります。

1984年に誕生。ナイキのエアフォースワンの後継モデルとして登場したのが、このバンダル。シューズの履き口がテープ止めになっているのが特徴です。

アメリカの画家で有名なキースヘリングもナイキのバンダルを愛用していたことでも有名ですよね。

コンバースオールスター HI:世界初のバッシュ

スクリーンショット 2021-03-25 0.50.53

1955年の舞台で登場するスニーカーがコンバースオールスター HI
1955年の舞台ではギャバジャンやレーヨンシャツなど1950年代の衣装をきているので、このコンバースオールスター HIも1950年代のものではないかと思ってしまいますが、映像から1976年代以降のものだと確認できます。
その理由はこの画像のアンクルパッチとヒールパッチの2点から確認できます。

スクリーンショット 2021-03-25 1.18.17

1点目のアンクルパッチ。画像で確認できるアンクルパッチは赤と青の2色使いになっているので、1969年代以降になります。

スクリーンショット 2021-04-05 11.14.11

2点目のヒールパッチ。この画像で確認できるヒールパッチはオフホワイトになっています。ヒールパッチがネイビーからオフホワイトになるのは1976年以降なので、それ以降のものとなります。

2点目のヒールパッチ。この画像で確認できるヒールパッチはオフホワイトになっています。ヒールパッチがネイビーからオフホワイトになるのは1976年以降なので、それ以降のものとなります。

1955年が舞台のとき、1950年代の衣装を多く使用しているのに、このコンバースだけ1980年代のものを使用しているのは不自然に感じてしまいます。
私も当時コンバースの1960年代の通称〜三ツ星チャックテイラーを履いていましたが、とにかくスニーカーのヒールと布の部分を接着しているところが普通に履いていても剥がれやすい。それなのに更に古いスニーカーではスケボーのシーンを耐えることはできないため、その当時の現行の1980年代のスニカーを選んだと思います。(見た目的にはほぼ1950年代のものと変わらないので)

ジャガードセーター:大きな柄とリブが長いのが特徴

スクリーンショット 2021-03-25 0.58.31

1955年の舞台でスキーをしている人が描かれているセーターは、ジャガードセーターになります。

大柄なジャガードセーターは1940年代から1950年代のものが多いです。当時の通販カタログで有名なシアーズやモンゴメリーでも確認できます。

特徴は大きな柄と袖と裾のリブが長いこと。柄のパターンは色々あって動物や飛行機などもあります。映画ロッキーでもスタローンがサンダーバードのジャガードセーターを着ていたのが印象的です。

ボーイスカウト・キャップ、シャツ:珍しいネイビーベース

スクリーンショット 2021-03-25 0.53.18

スクリーンショット 2021-04-05 13.12.18

この少年が着ているのは、ボーイスカウトのキャップとシャツです。
1955年の舞台に登場します。この年代のボーイスカウトシャツはチェンジボタンの使用になっているのが特徴です。

私が古着屋さんで1950年代頃のボーイスカウトシャツを何度か発見したことはありますが、カーキベースでネイビーベースの古いものはみたことがありません。
もし、このシャツが1955年代のものなら、非常に珍しい一品になります。

リーバイス501XX:不良が愛したジーンズ

スクリーンショット 2021-03-25 1.06.01

スクリーンショット 2021-03-29 1.09.03

1955年代に赤タブがついているジーンズといえばリーバイス。
この画像だけでは1950年代か1980年代かを判断するのは難しいです。映画の舞台の1955年だけで考えるなら501XXになります。

1955年代のジーンズのイメージといえば不良のアイテムでした。マーロンブランドが主演する映画の乱暴者(あばれもの)で不良グループがジーンズを履いていた影響で、不良の象徴的な存在になります。一部の学校では不良のイメージが強いことからジーンズの着用を禁止するまでに発展したところあったみたいです。

いかがだったでしょうか?

バック・トゥ・ザ・フューチャーは古着アイテム以外にも、1950年代や1980年代のファッションの組み合わせについても忠実に再現されています。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に興味が出た方は、ぜひご覧になってください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?