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【古着】映画「ボーイズ・ライフ」50年代のアメリカ文化を支えた古着たちが登場(ファラオコート、ハンティングベスト、シューティングジャケット)

映画「ボーイズ・ライフ」は1950年代を舞台にしたアメリカ映画です。作家のトバイアス・ウルフの自伝小説を映画にした作品。名優ロバートデニーロと、レオナルド・ディカプリオが共演しています。

この映画はトバイアス・ウルフの若き日を描いています。主人公が憧れていたエルヴィス・プレスリーのロカビリースタイルや、アメリカで古くから行われているボーイスカウト、ハンティングなどに使われた古着たちが登場します。

今から古着たちが登場するシーンとアイテムを見ていきましょう。

キャンバススニーカー:スポーツシューズから若者のアイテムへ

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左の男性が履いてるスニーカーは、キャンバススニーカーです。

キャンバススニーカーはもともとバッシュや、テニスシューズなどスポーツをするときに使われていました。50年代ごろからアイビーファッションが流行し、若者の間で愛用されるようになりました。

有名なブランドはコンバースと、ケッズになります。これらは古着好きにも人気があります。その中でもコンバース オールスターの チャックテーラーと呼ばれる1976年より前のモデはをコレクションしている人が多く、高値で取引されています。

ハンティングベスト:狩に必要なアイテムが収納できる

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ロバート・デニーロが着てるベストは、ハンティングベスト。

その名の通り狩りをするときに着たアイテムになります。ベストに弾丸ホルダーがついていたり、獲物を入れるバックがついてたりとアウトドアブランドによって個性的なデザインがみられまます。

たまに新品ブランドでハンティングベストを参考にして作られたものに、筒状のものがついているときがありますが、弾丸ホルダーがモチーフになっていたんですね。

シューティングジャケット:肩のデザインが面白い

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デニーロが着てるジャケットは、シューティングジャケットです。

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銃を打つときにあたる部分にレザーや、布がつけられています。

画像のようなレザーが貼ってあるシューティングジャケットは古着屋さんで1回しか見たことがありません。

その1回は17年くらい前、高円寺にあった伝説の店「ハイライト」に置いてありました。ブラックシャンブレに極厚のレザーが肩と、肘についたジャケット。初めて見るデザインに衝撃を受け何度も試着をして購入をしようとするも...50,000円という値段の前に、20代前半の私は諦めてしまいました。今でも古着屋さん巡りをした夜に、夢に登場するほど悔やまれるアイテムの1つです。

ファラオコート:不良が愛したコート

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男性が着てるコートは、ファラオコート。

正式名はカーコートと言います。ファラオコートと呼ばれるようになったのは、映画「アメリカン・グラフィティ」に登場する不良チームがカーコートの背面に「PHARAOHS(ファラオーズ」と書かれたものを着ていたことが由来だと言われています。

このコートはクリッカーと呼ばれるブランドのものが人気があり、ベースの色が黒の単色だと、100,000円以上で取引されています。

ボーイスカウトシャツ:百合のボタンがカッコいい

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レオが着てる緑色のシャツは、ボーイスカウトシャツです。

このシャツはアメリカでボーイスカウトするときに着ていました。特徴は百合の紋章のボタンと、フラップの先端が鋭角に尖っています。

古着屋さんではよく緑やベージュのものを見かけます。あまり見かけませんが、青色ベースも存在します。

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この画像は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のワンシーン。
ロングコートを着てる男性の隣にいる少年が着ているのが青色のボーイスカウトシャツになります。

青色ベースは珍しいですが、ほとんどの古着屋さんでは色で値段を変えていません。60年代から70年代までのものなら5,000円くらいで購入できます。

ジャガードセーター:立体的な織り方を可能にしたセーター

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レオが着てるセーターは、ジャガードセーターです。

40年代から50年代までのものをよく見かけるジャガードセーター。名前の由来はジャガード織機で作られた立体的なものからきています。

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この画像は映画「ロッキー」のワンシーン。
主人公ロッキーがサンダーバード柄のジャガードセーターを着ていました。

柄は他にもスキー柄や、爆撃機の柄などがあります。たくさん種類があるので、古着屋さんでどんな柄があるか探してみたり、コレクトしたりしてみても面白いアイテムですよね。

ニュースペーパーバッグ:バッグに書かれた字体がカッコいい

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レオが担いでるバッグは、ニュースペーパーバッグになります。

ニュースペーパーバッグはアメリカの新聞配達員が新聞を持ち運ぶときに使っていました。

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バッグには新聞社の名前が書かれています。
古いものは生成りベースで、字が単色のものが多いです。ときどき、赤や青ベースのものや、字が2色使いのものがありますが、珍しいため高額で取引されています。

年々、値段が高くなっているアイテムなので、自分好みのものと遭遇したら、すぐゲットしなきゃですね。

N-1デッキジャケット:過酷な海から海兵を守ったジャケット

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レオが着てるジャケットは、N-1デッキジャケット。

アメリカ海軍で船の甲板(デッキ)で作業するときの防寒着として開発されました。生地は風の通しにくい厚手のジャングルクロスになっており、インナーは当時の高級素材のアルパカを使用していました。

シンプルなデザインに、襟元のボアがワイルド感を引き立て今も多くの古着好きに愛されるアイテムです。人気はありますが、大量に生産している軍物の中でも見かける回数の多いアイテムです。それでも状態の良いものは減少しているので、状態にこだわる古着好きの方はそろそろ決断のときがきているのかもしれませんね。

いかがだったでしょうか?

レオと仲間の不良たちのリーゼントにファラオコートや、ロックンロールシャツを着たロカビリースタイルはとてもカッコよかったですよね。私も20代の頃ロカビリースタイルに憧れていました。髪をツーブロックにして、ギャバジャンにスラックスを合わせエンジニアを履いていたときを思い出して少し恥ずかしくなりました。

映画「ボーイズ・ライフ」に興味が出た方は、ぜひご覧になってください。


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