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友だち100人で見る景色は…

最近、なんとなくわかってきたことがある。
誤解を恐れずにいうと…

「お金を使うこと、お金を支払うことって、ワクワクする」

ということである。
いやいや、浪費家ってことじゃない(多分)。
たとえば…

  • 仕事のパフォーマンスを上げるもの。

  • 一緒に仕事をしたい、と思う人とつながること。

  • 会社に付加価値を加わるもの。

といったようなものに対する支出である。
単なる消耗品の購入や、光熱費の支払いとは違う。

確かにプライベートでも、洋服にしろ、旅行にしろ、欲しいもの、行きたいところに費やすお金と「ワクワク」との結び付きは明白である。そして、「テストでいい点数を取ったら、ゲームを買ってあげるわよ」といったように、ワクワクしたいがために、頑張る、目標を達成する、といったようなことも起こりうることだ。
起業前は支出、コストといった単語には、どこか否定的なイメージがあったが、今はそれほどでもない。
自己責任ではあるが、自分の判断で、ワクワクするものに対価を支払うことができるのは、起業してよかったことの一つである。

小さいときはワクワクした

話は変わるが、数値的な目標を策定するケースがあるかと思う。
たとえば、先数年間の売上目標と利益目標を作成するとして、どのような手順で作成するだろうか?
毎年X%アップでY年後に累積Z円とか、逆に数年後にx%達成するために毎年の売上を逆算するして目標売上y円、とか。
それらの売上に利益率を掛けて利益目標を出すとか、逆に利益目標を先に算出して、そこから売上目標を作る、とか。
別に正解はない。

マルチタスク

最近、思う。もしかしたら起点は売上でも利益でもなく、支出じゃないか?と。
例えば、経営者に、今、会社を、組織をどうしたいと思っているのか?どこに、強い思いがあるのか?聞いてみる。すると例えば「社員の収入を増やしてやりたい」と回答があったとする。
ほー。じゃあ、現状、どれくらいの社員がいて、一人当たりいくらくらい支払っていて、それをいつまでに、どれくらいまで増やしてやりたいのか?数値化していく。結果、数年後までに捻出しなければいけない給与総額が算出でき、現状のそれとの差分が見えてくる。そこから逆算して必要な利益を、必要な売上を算出していく。
経営者の「欲」や「願い」。それは、社員の所得増かもしれないし、施設の建て替えや設備の入れ替えかもしれないし、ブランドの確立かもしれない。そこが起点だ。そこを起点に利益や売上に向かっていく。そうすることで、それらの思いと売上目標とが紐づいていくのである。

目標は作ってみたのもの、いつの間にか形骸化していき、いつの間にか消え去っていく、なかったことになっている、というケースが多い。

  • 他の同業者がやっているから。

  • 補助金の申請に必要だから。

  • 銀行やコンサルタントが作った方がいいと言うから。

たいがいは、こういうケースではないか?

「この売上目標を達成したら、結果、〇〇が実現する!」
目標達成の際に見える景色を、第三者にビビッドに語ることができますか?


新年度が始まった。
集団登校をする小学生もよく見かける。
「あの子はきっと1年生だろうな…」
背丈は一緒でも、真新しいランドセルや制服から瞬時にわかってしまう。

小学生の頃は、首に通す帽子の紐がキライだった

さて、「一年生になったら」という歌がある。注目すべきは、タイトルよりも、その歌詞だ。
友だちを100人つくりたいという。まあ、少子化の現代だとこれが適正なのか、どうかわからないが、結構な数だ。しかも、大雑把な数だ。多ければいい、っていうものでもなかろう。数を打ち出せばいいというものでもない、という意味では、上記、企業の目標数の設定に近いのかも。100人でキリがいいから、みたいな。

いや、待て。この子なめちゃいけない。

  1. 富士山の上でおにぎりを食べる。

  2. 日本中を一回り駆ける。

  3. 世界中を震わせて笑う。

この子は、これを実現したいだという。
100人いないと実現しないのだ(と思っているようだ。実現の可能性は目をつぶってやって欲しい)。10人じゃダメなのだ。必死である。

目標が達成したときの景色を提示する。
もしかしたら、この子の思いを実現させてやりたいと、仲間に名乗りを上げる投資家…もとい、友だちも現れるかもしれない。
そのとき、協力者は決して数字に反応しているのではない。数字と紐づいている景色に共感しているのだ。

さて、あなたの目標は何に紐づいていますか?
ステークホルダーは、そこで何の景色を目にしていますか?




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