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100カ国以上で採用される繊維製品の安全指標エコテックス®スタンダード100とは?

繊維製品ってよく考えるとすごいですよね。
お母さんのお腹から出てきたその瞬間から、命に終わりが来て、そして荼毘にふされるまで。肌にふれない日は1日たりともないと考えると......。

天然繊維・化学繊維と種類に限らず、繊維製品は一本の糸から製品となって店頭に並ぶまで様々な加工が施されます。繊維の加工に使用される化学物質は、世界中で使用される化学物質の25%ともいわれています。

化学物質=カラダに全て悪影響というわけではありません。ただ、コストの削減や時間短縮をはじめ、機能性や利便性を求めれば求めるほど、カラダに有害な化学物質が含まれる危険性は高まってしまいます。

そこで知っておきたいのが、安全を証明する認証制度。

繊維製品について「有害な物質は使っていないですよ」と証明するのがエコテックス®スタンダード100です。

エコテックス®ってなんだろう

エコテックス®スタンダード100は、世界最高水準の繊維製品における安全の証で、エコテックス®国際共同体により認証されます。

エコテックス®国際共同体は、スイスのチューリヒを本部におき、欧州15ヶ国と日本の独立した検査研究機関が加盟しています。

「有害物質をつかわないものづくりがあたりまえに」なる未来にむけて、人と地球に優しい、厳格かつ最先端の取り組みをしています。

この図にある通り、エコテックス®では、繊維製品(素材・製品ともに)の安全性を認証する『エコテックス®スタンダード100』だけでなく、生産現場、工場の排出物、使用する化学薬剤そのものに対しても厳しくチェックを行い、認証を出しています。

OEKO-TEX®JAPANのHPより)



エコテックス®スタンダード100と日本の法律の違い


エコテックス®スタンダード100は、繊維製品の安全性について世界最高水準の認証で、現在100ヶ国以上(2019年は106ヵ国)で指標とされています。

日本にも同様に有害物質を規制する法律がありますが、その法律が定める安全基準の試験項目をはるかに超える350種以上の有害化学物質を分析の対象とし、厳しい試験を実施しています。

比較した表がこちら。圧倒的項目数の多さ......。

これだけの項目をクリアしてはじめて認証されるエコテックス®スタンダード100は、まさに世界最高水準の安全の証であるといえますね。

エコテックス®スタンダード100 クラス1とは

エコテックス®スタンダード100には、製品の用途別に4つの分類(クラス)があり、それぞれの製品に求められる安全性のレベルに応じて規制値の基準を設定しています。

もっとも厳しい規制値が設定されているのが『クラス1』

36ヶ月(3歳)までの乳幼児がふれる繊維製品を対象としています。
乳幼児はすぐになんでも口にいれてしまうので、口にふくんでも問題がないよう、検査対象の化学物質が口の中の水分等で溶けでることも想定し基準を設けています。

例えば、ホルムアルデヒド(よく耳にしますよね)だと、大人が着る服の1/5以下でなければいけません。その他の項目でも厳しい規制値を設け、安全性を確保しています。


エコテックス®スタンダード100の確認方法

エコテックス®スタンダード100の認証をうけると下記のようにロゴの下に個別のコードが割り振られます。この番号がエコテックス®スタンダード100の証。



エコテックス®の本国サイトで、その番号が正しく認証をうけているのか、またそのクラスも確認することができます。

https://www.oeko-tex.com/en/label-check


こちらが番号入力画面。ラベルのロゴ下部に記載されている番号を入力するとその結果が簡単に確認できます。


だれでも簡単に確認ができる認証って実はなかなかないので、エコテックス®はそういった面でも安心ですね。







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