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人的資本経営における社員教育・人材育成

人的資本経営において、重要になる3つ目のポイントは、人材育成についてです。
私は、人的資本経営において、社員=人財というとらえ方が重要であると考えています。
企業の財産ともいえる人財個々を育成することで、社員個々の成長を促し、会社というチームのパフォーマンスを高めていくという成果につなげることが、人的資本の中では重要です。
『社員を大切にする会社が伸びる会社』という考え方をしているわけです。
その中でも重要なこととしては、生産性の向上があります。充分に教育された社員は、仕事を効果的かつ効率的に行い、生産性を向上させることができます。新しい技術や方法を学ぶことで新たなことにチャレンジができ、業務の効率化などを図ることができます。
そして、優秀な人材がいれば、競争力を維持し、成長することも可能になり、新しい知識やスキルを学ぶことで、革新的なアイデアを生み出す力を持ち、企業は市場の変化に迅速に対応することができ、新しいビジネスチャンスを掴むことでイノベーションを促進することにもつながります。
社員教育を通じて、それが企業の文化を創造して、浸透・定着していくことで、全社員が同じ目標に向かって働く環境を作り出します。これによってチームワークと協力が促進されます。
高いスキルと知識を持つ社員は、より質の高いサービスを提供できるようになるため、顧客満足度の向上にもつながります。
企業が持続的に成功を収めるためには、人材育成への投資が不可欠で、社員の成長が企業の成長に直結し、効果的な教育プログラムの導入と継続的な取り組みが求められます。

その主なものとしては、階層別教育、課題別教育などです。
それ以外には、元々厚生労働省が認定していたビジネス・キャリア検定があります。今は、中央職業能力開発協会が運営しています。公的試験になります。これは、部署ごとのプロフェッショナル社員を育成するのに有効です。
各コースとも年1回の試験があり、合格すると合格証が得られ、専門スキルを有することを証明できます。
最近では、OJT(職場内訓練)、OffJT(職場外訓練)のうち、OffJT(職場外訓練)は集合研修のほかに、eラーニングや動画教育なども普及して、効果的かつ効率的な人材育成ができるようになっています。

次回以降で、階層別研修、課題別研修について解説を進めていきます。

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