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異国の地ドイツでワクチンを接種してきた

この度、ドイツでCovidー19に対するワクチンを
2回接種してきたので記録します。

打てるようになるまでの経緯

ドイツではすでにワクチン接種完了者と非接種者・非完了者では行動制限に差がありました。が、48時間以内のコロナテストで陰性であれば、店内飲食ができたりと行動の融通が効いていました。しかも全市民無料の迅速抗原検査(SchnellTest)ができる場所が至るところにあり、最短15分位で結果が出るので超便利やったんです。テスト受けて、歩いてレストランに向かってれば陰性証明ありで入店できてました。(※無料テストは10月10日で終了)

とはいえ、ワクチン接種完了者の方が移動や行動の再開においてもちろん有利です。
行動の自由ではなく、もちろん感染予防、重症化予防、感染拡大予防の観点からワクチン接種を希望していました。

確か、今年(2021年)の6月ごろからワクチン接種の対象年齢枠が拡大し、私の年齢もワクチン接種の対象になりました。専用サイトが開設され、予約ができるようになる予定でしたが、私の住むNRW州では供給不足だったらしく、予約サイトにアクセスして確認すると、「6月中旬から」となっていました。
お知らせメールがきて実際に予約ができたのは6月26日。
おーい6月も下旬やないかい〜!!と思いながらも速攻予約しました。

専用サイトで予約する

NRW州のワクチン接種予約サイト<KVNO>から、氏名や住所などの必要事項を入力して会員登録をすませ、ログインすることで予約ページに飛びます。
PostCodeを入力することで自宅から一番近い接種場所を選択してくれて、1回目接種の希望の日時で予約すると6週間後の2回目接種の日程も自動的に案内されました。(時間は選択可能)

※今(2021年9月現在)はImpfbusと言ってワクチン接種用のバスや、ワクチン接種会場が至る所にあって、1回目の接種は予約なしでも受けることができます

受付用紙と問診票、同意書を印刷、必要事項を記入

受付用紙(Terminbestätigung)はワクチン接種会場や予約日時が記載されていました。問診票(Anamness)は既往歴やCovid19に関するワクチン接種履歴、副作用の有無などの質問があり、Ja(はい)かNein(いいえ)でチェックを入れていき、同意書(impfeinwilligung)の必要な箇所にサインを入れます。専用サイトから英語版を入手して内容を確認することもできますが、私はGoogle翻訳のCamera  Live機能を使って内容を確認していきました。(Google有能)
これらの書類は保管用と提出用で2部印刷してね!と書いてあったので、そうしました。
そしてこの時点では使用するワクチンはmRNAワクチンということのみがわかっていて、社名はわからず、選択もできませんでした。

当日を迎える

ワクチン接種会場に持っていったものは
・受付用紙
・パスポート(またはIDカード)
・問診票と予防接種同意書
です。
受付にてひとまず印刷した全ての書類を提出。
記入漏れがないかを確認してもらいます。
「Erstes  Mal?」(初めて?)と聞かれるので元気よくJa!と言います。
※記入漏れや記載してない人はボールペンを借りてその場で書いてました!時間のロスになるので予め記入しといてよかった!
書類が全てパスすると、青い紙ファイルに書類を入れ直され、接種ブースの案内がありました。(Bの建物に行ってね!など)

ワクチン接種のブースへ移動

ワクチン接種のブースでも再び受付がありました。
というかここが本受付って感じでした。
そして「書類と、あと身分証明書も提出してね」と言われ、パスポートと書類をファイルごと提出しました。
受付の方が書類の中から受付用紙をピックして、QRコードを読み取って個人情報を照会していました。
※この時点で私はビザが発給されておらず、ちょっと大丈夫かしら?って感じでしたが、ここでのパスポート提出はあくまで氏名・生年月日・顔の照合の意味だったと思います。
↓受付用紙はこんな感じ。
1回目と2回目の予約情報と受付専用のQRコードが載っています。

いよいよワクチン接種へ!

次のブースへ案内され、ついにプスッと刺す時がきます。
その前に、初めて?(Erste Mal?)という確認やワクチンパス持ってる?(Haben Sie einen Impfpass?)と確認されました。
元気よくJa!やNein!と言って意思表示をしました。(元気と愛嬌で生きている)
その後、プスッと刺されて終わり。15分は待機場所で待ってね〜と案内されて終了です。
指定された場所で直後の副作用症状が出ないことを確認して、帰宅しました。
ちなみにワクチンはBionetchのものでした。2回目の接種の時も概ね同じ流れで終わりました。

Impfpassとは何ぞ?

ドイツ人はみんな持っている(であろう)黄色いワクチンパスポートのことです。
Impf Buchともいうみたい。これはWHOが発行しているもので、出生時の予防接種から記録されているという優れもの。日本では乳幼児期の予防接種は全て母子手帳で記録していくので、実家で両親が保管していて、当の本人は“自分がいつ何の予防接種を受けたのか“知らない人が大半なのではないでしょうか。

とはいえドイツでも持ってない人はいるようで、Hausarzt(家庭医)がいる方は家庭医からもらえたりするみたいです。
ワクチン会場でも「Impfpass持ってる?」の次に「Hausarztはいる?」と聞かれたのですが、私はまだ受診の経験がなく、Hausarztがいなかったので「近くのApothekeで購入して次回は持ってきてね〜」と言われました。
目の前の薬局で1.5€で買いました。(Amazonにもありました!)
2回目の時に持参すると、接種1回目の分も合わせてロット番号シールの貼り付けや接種日・接種場所を記載してもらえました!

↓ImpfPassと接種会場で渡される青い紙ファイル


副反応は?

私の場合、1回目はその日の夜あたりから穿刺部周囲がちょっとした筋肉痛がありました。次の日は穿刺した側の腕をあげる時にちょっとした違和感と、穿刺部を少し押すように触れたときに痛みがありましたが、どちらも翌々日には収まっていました。ちなみに2回目はより強い副反応が出ることが多いと聞いていたので、高熱対策とかスケジュール調整とかして構えていたのですが、むしろ1日目より副反応症状は少なかったです。

接種2回目終了後、QRコードの発行

接種1回目は直後のアナフィラキシー症状がないか待機場で待機→自由解散という感じでしたが、2回目は再び窓口に行き、ログアウト処理がありました。
そのあとEUデジタルパスでワクチン証明ができるように、QRコードを発行してもらえました!

↓こんな感じで1回目と2回目の接種情報とQRコードが表裏それぞれに記載されています(編集雑なのは本当に…性格…)


デジタルパスアプリが乱立している件

ワクチン証明ができるアプリ、なんで複数個あるんだ…。
※Appleユーザーはドイツ(もしくは欧州諸国)のアカウントからじゃないとダウンロードできません。チョット メンドウダネ。

とりあえず私が把握している3つを紹介しておきます!

❶Cov Pass
EUで使われている公式推しのアプリ。QRコードを読み込んでワクチン接種の情報が取り込まれる、それだけ。シンプルイズザベストって感じ。

❷Coronaーwarm
こちらも公式(ドイツ)が推しているアプリ。
ワクチン証明だけでなく、SchnellTest(迅速抗原検査)の結果をQRコードで読み込んだり、感染者数に関する情報(7日間指数を含む)を伝えてくれたり、行った場所や会った人の情報を記録できます。
ケルン大聖堂ではこのアプリを使って場所のチェックイン/アウトが必須でした!
追跡機能がついているので、リスクの高い人(近くの人や場所でコロナ感染者が出た場合など)は警告してくれるみたいです。

❸Luca
飲食店でよく使われている印象です。テーブルにチェックインQRコードが載っている飲食店が多く、場所のチェックイン/アウトが記録できるものだと思われます。が、イベントや公共施設などの必須条件じゃないかぎり、丁寧に行動履歴をログしている人はほぼいないような…気もしなくもないです。

○Safe vac
これはワクチンのデジタルパスではないのですが、副反応症状やその他の症状が出ていないか、時間ごとに記録していくアプリです。(多分公式推し)
打った日、翌日、翌々日、1週間、2週間…と、何か健康状態に異変がないか記録することができます。

異国でのワクチン接種の経験

ワクチン接種、どのくらい効果があるのかとか、こんな早い認証で本当に大丈夫か?本当に副作用の心配はないのか?などなど、不安はつきませんよね。

今回私は異国の地でのワクチン接種だったので、「何かあったらどうしよう」以外に「何かあったときどうやって伝えよう」という不安もありました。

コミュニケーションに関しては簡単な質問や説明は聞き取れたし、分からない時は
Ich  spreche nicht so gut Deutch. Können Sie Englisch sprechen?
とか言って乗り切りました。みんなヤサシカッタ…。

なによりスムーズに終わり、副反応なども少なくて、何事もなくてよかったです。


コロナ禍でのドイツ、今後の制限は?


NRW州では8月20日から国の法律に則って州の法律も変更に。
これまでの【段階的ロックダウン】から【3Gルール】に変わりました。

●3Gとは?
・ワクチン接種者 Geimpfte
・感染からの快復者 Genesene
・48時間以内の陰性証明がある人 Getestete

◎変更後
・7日間指数が35以上の場合屋内サービス系は3G対象者のみ
・クラブなどはPCR必要(48時間以内)
・室内や公共交通機関などでの医療用マスクの着用は継続

私はワクチン接種者に該当するので、今後はImpfPassやAppでの証明提示のみで良さそうです。


ワクチンの接種については様々な意見があり、中には不安を煽るような情報やうその情報もたくさんあります。色々な情報が飛び交いすぎてわからなくなっている人はもちろん、ワクチン接種に否定的な人や決めかねている人、不安が強い人も多いと思います。最終的には個人の選択の自由かと思いますが、今は医学的に根拠があり、きちんとファクトチェックされたデータも揃って来ています。

不安な人や日本語でワクチン関連のことを知りたいという方はぜひこちらのサイトや有識者たちのSNS発信にも目を向けてみてください。
・こびナビ!(https://covnavi.jp
・EARLのコロナツイートさん(@EARL_COVID19_tw
・忽那先生(@kutsunasatoshi) 
・手を洗う救急医Takaさん(@mph_for_doctors


それでは今日ここまで!

みてくださったみなさん、ありがとうございました〜!

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