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伊坂幸太郎「残り全部バケーション」を読んで

市の図書館が「文庫で闇鍋」というおもしろい企画をやっていました(2ヶ月前の話です。今は例の病で閉館中なので本借りれない!)。

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カバーがかけられていて本の中身は分からないけど、テイストだけ書いてあります。「あっさり」「こってり」「激辛」こんな感じで。
私は「あっさり」を選んでみました。

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で、入っていたのが今日のタイトル、「残り全部バケーション」

で・は・な・く、「すごい駅!」っていう日本全国の駅を紹介していく本でした。

「残り全部バケーション」は完全なる自分の意志で選びました(普通に借りたやつってことです)。

【あらすじ】

当たり屋、強請り(ゆすり)はお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯番号の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに―。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。(amazonより)

【感想】ネタバレなし

1~5章まであって、あらすじに書いてあるのはほぼ1章の内容です。 章ごとに違うお話なのかな?と思ったら、ちゃんと5章までつながるお話でした。1章の家族は1章以外出てこないので、私はこの解散間際の家族のことが非常に気になりました。あとは岡田の過去の話とか、岡田がいなくなってからの溝口の話とかが書かれています。

とても面白くて一気に読みました。5章まできてやっと、ほうほうそういう展開なのね!と全容が分かってくる感じ。岡田と溝口、どっちも悪いやつなんだけど、ちょっといいヤツでもあって、憎めない。特に岡田の方は普通の人よりいいヤツなとこもあって、なんでこの世界入ったの?って思った。

人を信用させる手口とか、人の思考を誘導する方法とか、結構勉強になりました。実践する能力と度胸は私にはないですけど(;^_^A

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