読書週間『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』は、会計の本だった!

一時期すごく話題になった本ですね。

常盤英孝さんのこちらの記事を読んで、読みたい気持ちがむくむくと湧いてきたので図書館で借りてみました。

この本を読んだ後改めて、常盤さんの書評を読んでみたのですが、常盤さんは「さおだけ屋がなぜ潰れないのか」の答えには一切触れていません。

もし答えが書かれていたら、私はこの本をわざわざ読まなかったかもしれません。
「なんでなのよ、気になるじゃない。答えはよ!」
そんな気持ちにさせてくれたからこそ、私は読みたくなったわけですね。

よって、この常盤さんの記事を読んでくれればもうこの本の魅力は十分伝えられると思います。

と、これでは話が終わってしまうので、

私はこの本を読んで「お~なるほど」と思った細かい部分について書いていこうと思います。



タイトルに惹きつけられて、この本はきっと「おもしろい身近な疑問にバンバン答えてってくれる本だろう」と思って読み始めました。

読み始めてみると、この本は「身近な疑問を例に、初心者が会計について学べる本」なのだと気付きました。

いや、お前サブタイトル見ろや。

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』

ちゃんと書いてあるだろ!!!

常盤さんも書評でそう言ってたやん!!


いやあ、思い込みとは恐ろしいものです。

見ているはずのもの、読んだはずのものも、自分の思い込みによりなかったことになってしまうのです。

この本を読んで、そんな思い込みが日常生活にも多々あることに私は気付かされました。

ここから本の内容に入ります。


◎節約は絶対額で考える

①1000円のモノを500円で買う
②101万円のモノを100万円で買う

①は50%割引、②は約1%割引。体感的には①の方がずっとお得に感じます。
しかし①は500円引き、②は1万円引き。こう聞くと、②の方が得していることは明らかですね。

私は完全にこの罠にハマっていた人間で、体感だけで得したと思い込んでいたことに気付きました。

節約を考えるときは、パーセンテージではなく絶対額で考えるべきだと著者は言っています。


◎単価が高いものを選んだほうが得することもある

同じものが次の価格で売られています。

①1コ100円
②5コ400円

②は1コあたり80円となり、②の方がお得と思い、ついつい必要もないのに5コ入りを買っちゃう。
5コ入りで買ったものの2コしか使わなかったとなると、それは2コを400円で買ったと同じ事であり、1コあたり200円支払ったことになり完全に損をしていますね。

だから単価が高いものを最初から選んでおいたほうが結果得することもあるよ、と著者は言っています。


私は調味料などでこういうことがよくあります。醤油とかみりんとか使い切れないのに大容量の方買っちゃう……

使い切れなければ、上で書いたように単価があがるだけでなく、醤油なんかは長期間使うことにより鮮度もどんどん失っていって美味しくなくなるというデメリットまでついてきます。

反省して、これからは少量のやつを買おうと思いました。


◎「無料」の言葉に騙されるな!

ある商品を買った人を対象にしたキャンペーン。

①50人にひとり無料
②全員2%割引

①は「無料になるかもしれんなら買ってみるかな!」という気持ちにさせられますが、②の方は「ふ~ん、その程度か」という気持ちになります。

しかし店側からすると①も②も負担額は同じなのです。
「無料」という言葉のインパクトに騙されず、①と②が同じであることに気付ける数字のセンスが大事だと著者は言っています。

私はギャンブル的なことが好きというのもあり、ついつい①のようなキャンペーンをやっていると条件反射で食いついてしまう人間です。

こればかりは、この本を読んで①と②が同じことだと分かっていたとしても、やはりいつも通り食いついてしまいそうな自分がいます。



以上、

私がこの本を読んでみて、「そんなこと考えたこともなかったよ!」と驚いたこと3つを取り上げてみました。


私はまるで会計のことなんて勉強したこともなく、株式会社の資本金だとか経常利益だとかそういう話を聞いてもチンプンカンプンでしたが、この本を読んだことで大分理解できた気がします。


まさしく「初心者でもわかる会計の本」でした。


余談ですが、読書とダイエットが両方できる方法を思いつきました。

これです!

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これなら読書中に眠くなることもないし、エアロバイク中に暇だなーと思うこともない。画期的な方法ですね!

え? 私もしてる?

そうですか。あなたのこと、パイオニア先輩と呼びますね。

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