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可愛い、って言ってダメ

孫娘と、恋愛論とも言えないようなことを話した。

チーちゃんはかなり男の子に人気らしく、いつも数人が近くに居て、女の子からは媚びを売ってると言われてるらしい。本人は全くそういう気持ちはなく、自分だけの世界を創ってしまうような子なのだが。

まだ小学生には早いと思ったが(何が早いのか解らないが)、男の考える女性像や求めるモノや好みなど、ある程度は教えても良いと思ったのだが・・・。

悔しい事に、チーちゃんが一番好きなのはパパで、いつも離れないでジャレ合っていて見てるとヤキモチが焼ける。という対抗心もあり、ジイジの女性に対する本心を話そうとした。

どんな女性が好きかとか、理想的な恋愛ってどういうモノか、そういう話になったときに、鈴木愛理のYouTubeを見せて、「こういう子が最高だね。何といっても可愛いし、スタイルも抜群だよ。足なんか綺麗だよね」と話しを和らげるために話した。
「この鈴木愛理ちゃんの歌を聴いてると、物語が浮かんで、それがスゴく長いストーリーとなって拡がっていくように思うけど」

黙って聞いていたのに、「今は可愛いとか美人とかスタイルが良いとかで区別してはダメ」だそうだ。それは人を差別する言葉として、言ってはいけないと教えられているようだ。人を判断する基準に使ってはいけない事らしい。

中高生向けの小説はほとんど読んだと言っていた。まだ読んだ事がないので書かれてる傾向は知らないが、人を好きになるのは何を以て判断しているのか小説の内容が知りたい。自分でも高校生になった事を想定して恋愛小説を書いてるそうだが、顔やスタイル抜きで、ただ登校時の電車で一緒になったり、渡り廊下で話しをする事が恋愛だと思っているのだろうか。

学校での教育も、男女互いを判断基準として、個人が考える美醜・大小・高低を差別であると教える事は正しいと言えるのだろうか。様々な組み合わせが出来て、そうした多様性が如何なる状況でも存続できるという、種の存続に繋がると思うのだが。

随分と昔の話になるが、筒井康隆氏の書かれた短編小説の中で「てんかん」患者についてサラッと書かれていた。教科書でこの作品を扱い、これについて書かれた部分を削除するように、てんかんの患者協会から申し入れがあり、当時の文部省も動いた。「表現の自由」と「被差別者の人権」を巡った論争から、筒井氏の断筆宣言となった。

この事件以降、テレビや映画でも差別用語を見つけ出しては、使わないように自主規制を強めて、「表現の自由」よりも人権を選んだ。古い映画や昔のドラマの最初に、当時の状況が・・・ナンタラカンタラ、などとテロップが付くようになった。下らない論争だと思っていたが、それ以来、いわゆる人権派というモノの言う事が何でも通るようになってきた様だ。これが国際関係に関してまで、日本に現在いる者に対してまで、意図的に人権を持ち出す事で、論点のすり替えも出来てしまう様にも思える。

などと難しい話しでは無く、「差別だ~、イコール、正義だ~」に疑問だ~。


人を好きになるのは脳内ホルモンの働きとか、腸内細菌の相性とかいう説もある。育った環境とか、自分に無いモノを求めるとか。太ってると痩せた相手を、背が低いと高い相手を求めるという。本当かどうかは解らないが。

幼い頃に子守りをしてくれた姉の話しでは、ある晩気が付くと寝間着の胸を拡げて胸を探っていたという。驚いて「どうしたの」と言うと「パイパイがないって」って泣いていた。仕方ないので横向きになって少し分かる様にしたら、乳首が分からないって、また泣いていたそうだ。

パイパイが無いって言われた事がショックだと言っていたが、そんな痩せていつも一緒にいた姉よりも、少し太った女性の方が好きだ。姉は85歳を超えたが、未だにかくしゃくとして顔にシワは増えたが美人だと思う。化粧をすれば年の近い姉弟に見える。でも、好みとしては肉感的な方が好き。どうでも良い事だが。

昔の知人の中に、背が高くて顔立ちも良い男がいて、当時の我々から見て例えるモノもないブスと結婚したのがいる。逆に遠縁の娘に、何年も求婚をしていた男は醜男で、女の方は女優にしたいような美人だった。どちらも絶対に長続きしないと思っていたのに、いつまでも円満な家庭を築いて子沢山だ。結局は子孫を残すために、どの様な組み合わせが良いのか本能的に通じるモノが有るのだろう。

脳内ホルモンだろうが腸内細菌だろうが、恋愛の究極は互いに求め合い独占したがる、結果としてDNAは子孫繁栄を狙ってるのだろう。と言うような事を、柔らかく婉曲に話したのだが・・・。自分の子供の頃と姉の事は話さなかったが、・・・嫌われたようだ。


コンビニに行くと、成人雑誌を開いてジッと大きな胸を見てる弟の方が、小3でも恋愛の本質を見抜いていると言える。

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