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バックしてるのに

美しき夫婦愛か、単なる「老害」か、1ヶ月くらい前の平日の午後での出来事。場所は太田市のジョイフル本田の広大な駐車場内。充分な空きが有ったのに、建物に近い所の場所取りで突然現れた無礼な婆さん。

あまりにも腹が立ち、次回もこういう事が有れば、今度は轢き殺しても良いかな、などと思えた出来事だった。書いてはみたものの、余りに下らない事で、そのままにしておいた。

夕べ録画しておいた「秋刀魚の味」を観て、最後は一人になる、という言葉が妙に刺さってしまい、社会悪と言うべき存在のローガイ夫婦が、哀れで悲しい存在に思えてきた。健気にも、あそこまで老いてなお生き続けなければならないものかと。あの礼儀もなく睨む目つきは、いくら若い乙女の頃を思い浮かべようとしても、若き日の岩下志麻や岡田茉莉子の足下にも及ばないだろうが。

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広い駐車場で、たまたま入り口付近が空いている所にバックしてると、つぜん後ろに飛びこむバアサンに会った。今度同じ事したら本当に轢くぞ。こういうのがいるから、何でも一括りに「老害」と言われてしまう。

家に戻ると、また急に腹が立ってきた。明らかに自殺行為、今度は見えなかった事にして、踏み間違えたとぶつけてやりたい。


DIYセンターの駐車場で、車庫入れでバックしていたら、オバアサンがとつぜん後ろに出てきて動かない。どうやらジイサンが、入り口に近い場所を探していたらしい。広い駐車場内は、かなりの空きも有るのに。バアサン全く動く気も無いらしく、バックミラー越しに見ると睨みつけてる。

しばらくすると、モッサラとジイサンが運転する軽が来た。ここに入りたいので、退いてくれという事らしい。直ぐにバアサンの行動の意味が解ったので、ハンドルを握ったままの、死に損ないの様なジイサンの顔を見て、無表情なボケ顔が哀れになり移動した。

去年まで乗っていたのは、バックモニターや車載カメラも付いていた。そろそろ免許返納かな、などと言ったものだから、廃車にするような娘の軽と交換になった。娘が孫の保育園の通園に使っていたので、シートの汚れが半端ない。軽は乗った事が無かったので、いざ交換したら狭くて狭くて。

ストレートネックで頸椎ヘルニアなので、首が痛んで後ろを向けない。バックモニターは必需品だった。だから、バックしてるのに後ろに飛び込んでくると、よく見えない事がある。

こういうの、以前にもここの駐車場で経験してて2回目だった。慣れた行動を見ると、ふだんから同じ様な事をしているのだろう。同じバアサンかどうかは分からないが・・・。高齢者用・障害者用の駐車部分も用意されてるが、大きなアルファードのような車がいつも占拠してる。それが原因かもしれないが、この老害ジジババにも困ったものだ。

ヨロヨロと杖突いて歩くようなジイサンに運転させるな、と言いたいが、自分も杖突いてる。

こういうのって、何とかならないものか。事故れば面倒くさくなり、この二人は社会悪だ。とはいうものの反面教師という訳でもないが、建物内を二人揃ってヨロヨロとヨチヨチと並んで歩く姿を見て、余りにも生き続ける事の哀れさを感じてしまった。家に戻り、あらためて今後の買い物の方法を考えた。

食品だけではなく、生活全般の商品と猫達のトイレ砂や缶詰など、一般商店で買えるものは何とか成りそうだ。医療と役所の関係だけが移動手段が問題で、掛かり付け医にはバスで行けるが、市役所はバス移動の他にかなり歩かなければならない。自宅からタクシーでは片道で3千円を超える。行ってからこれが無いとか足りないとか、こうなると手の打ちようが無い。市役所だけが、市民のためのサービスが最も欠けている施設だ。

最終的には、ボケた振りして何もしない事が良いのかな。

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