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雑文など

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エッセーなどとは言えない、思いつくままに書いたもの。生意気にも、いつかは私小説的に書いてみたいとの夢も。
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2023年10月の記事一覧

『眠れる美女』を読む

これを読んだのはいつ頃だったろうか。内容に関しては全く記憶にない。他の短編集と同じように、短編といえるほど短くはないが、サラッと読み流してしまったのかもしれない。その後読み返すこともなかったのは、自分の読書は単なる乱読だけなのかもしれない。 三島由紀夫と、川端文学を翻訳して世界に知らしめたエドワード・サイデンステッカー氏が絶賛した『眠れる美女』は、まだ中学生には理解は難しい作品だった。あらためて70歳を超え、川端康成の没年と同じ歳になり読むと、捉え方が全く違ったものになる。

『日日是好日』を読む

映画「日日是好日」 を見た。そして深い感動を覚えた。女優樹木希林さんの遺作であり、黒木華さん主演作。好きな女優さんの黒木華さん主演なので、何となく観たものだ。 茶道を通して、狭い空間の中での作法という縛りを受けながら、実はその先には広くて自由な自然との深い交わりが感じられてくるという、精神世界が描かれていた。久々に感動した映画だった。そして直ぐに、森下典子著『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を購入した。 [世の中には、「すぐにわかるもの」と「すぐにわから

年の差の恋愛論や読書

 去年から孫娘が文章を書き始めた。幼い頃からの読書好きで、小学生になってから子供用の恋愛小説なども読むようになった。昨年、4年生になったお祝いと誕生日をかねて、電子辞書をプレゼントした。それを機会に文章を書くようになり、電子辞書で読める「青空文庫」も読んでいるそうだ。。最近の愛読書は湊かなえで、娘は東野圭吾のファンだと言ってた。その娘、母親からみると、湊かなえ作品は大人の読む物だと思えるらしい。さりとて、孫娘に相応しいものはと考えても、思いつかないらしい。  書き始めてから