息子と救急病院のお医者さん
ここ数年、わたしは体調を崩すことが多く、夜間救急にタクシーで行ったり、救急車にお世話になることもしばしばあった。
子どもが0歳のときにも、ひどい具合の悪さに襲われ、夜中に赤ちゃんの息子と一緒に救急に行ったことがあった。
息子が2歳のころには、原因不明の頭痛・吐き気・毎晩の咳が一か月以上も続き、相当具合悪い日が続き、夜間救急や精密検査をしたけど異常なしと診断されたことがあり、とてもつらかったのでなにか大きな病気なのではないかと思うほどのものだった。
3歳・4歳・5歳のころは、ほぼ毎年のように、胃腸炎になり、意識を失いかけるほどのもので…子どもから胃腸炎もらうとひどいというけど、わたしも例にもれずだった。子どもと二人のときに倒れてしまい、意識が遠のいているなか、無我夢中で救急車に来てもらったりした。
それが数回あったし、子ども自身の件でも救急車に乗ったことがあるので、子どもはすでに救急車をよく知っている。
ママが倒れて辛そうで起き上がれないところを見た息子は不安だったろうな…と申し訳ない気持ちになるけど、今年の春ごろの息子は頼もしかった。
「救急車来るから、ママのカバンもってきて~💦」
とママが起き上がれずもがいている横で、
「わかった!ちょっとまってて!だいじょうぶだよ!」
と励ましてまでくれて、カバンと上着を持ってきてくれた。
「救急隊員さんがやってきたら、玄関をあけて」
とお願いしたらちゃんとやってくれて、自分の上着もちゃんと着て…ママは救急隊員さんに運ばれてるのに、ちゃんと隣についてきてくれた。
いっしょに救急車に乗って、手を握ったりしてくれた。
そのとき、息子は救急隊員さんが優しくママに話しかけているところを見て…病院について、お医者さんたちが点滴をつけたりしている姿も見て…
大変な思いをさせちゃったな…とおもうけど、息子は最近になって言ってきた。
ずっと電車やバスの運転手さんになりたいと言っていた息子。
「オレ、大きくなったら、救急病院のお医者さんになる!」
って。目を輝かせながら。
今年の誕生日の将来の夢も、「きゅうきゅうたんいんのおいしゃさん」だった。
ママが具合の悪いときに、6歳の息子が優しく気遣ってくれて、救急隊員さんや救急病院のお医者さんのお仕事ぶりを見て、息子なりになにかを感じて将来の夢にあげたのかもしれない。
これから将来の夢はきっと変わるだろうけど、ずっと覚えていたい優しい気持ちが溢れる将来の夢を伝えてくれたこと、ママはとっても嬉しかった。
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