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マチュピチュ珍道中(世界遺産思い出ばなし)

今回のテーマは世界遺産!
やりたいことリスト92番、「世界遺産検定3級とる」を達成したよーのご報告なのですが、これに関しては特にこれ以上お伝えできるようなエピソードもなく…。

1級とかマイスター取ったよ!ならともかく、今回取ったのは3級。
粛々と勉強すれば受かりますので、お手軽な検定試験を求めている人にはオススメ!ということだけお伝えしておきます。

とにかく暗記することがポイント

私の資格試験への姿勢についてはこちらにも書いています。

せっかくテーマがあるからもうちょっと何か書いてみよう!ということで、過去に訪れた世界遺産にまつわるエピソードをひとつ。

2016年。
派遣社員としてのんびり働いていた時期に、転職に向けて有給消化中の友人と二人で、南米周遊旅行に行ってきました。

約3週間かけて、ペルー・ボリビア・チリ・アルゼンチンを巡る旅。
しっかり計画を立てたつもりでいましたが、後で振り返ると、そもそも3週間でこの旅程は結構キツい。
1都市の滞在が1日〜2日くらいなので、常に移動し続けるハードな日々でした。

チチカカ湖の夕暮れ

事件が発生したのは、南米に到着してから5日目のこと。
今回の旅、一番の目的地であるマチュピチュへ向かった時のお話です。

マチュピチュへ行くには、電車やバス等様々な方法があるのですが、私たちが選んだのは通称「スタンドバイミーコース」という、線路沿いを徒歩で行くルート!

山に沿って作られた道を数時間バスで走った後、川の下流にある水力発電所をスタートして、10km先のマチュピチュ村へ向かいます。

まだ元気だった頃

途中、雨は降るわ休む場所はないわでヘトヘトになりながら歩き続け、無言のしかめっ面でマチュピチュ村へ到着。

やっとベッドで休める、と思ったのも束の間、出発前にクスコで手配したはずの宿がなぜか予約できておらず、数十分待たされた挙句別のお宿へ移動することに。
やっとの思いで到着したホテルでは、体を温めようと浴びたシャワーが冷たく、夕飯のピザは恐ろしく不味いという不幸の連続…。(多分ヤギのチーズだった。)

凍える体で何とか眠りにつき、翌日、満身創痍でマチュピチュへと向かったのでした。

麓の村からシャトルバスで20分ほど山を登ると、マチュピチュの入り口に到着。
入り口から少し進むと視界が開け、見出し画像で使ったようなTHE・マチュピチュな景色が広がります。

別サイドもどうぞ

到着してしばらくは「うわーマチュピチュだ!!本物!!」と大はしゃぎし、写真を撮りまくっていました。

撮影した写真をチェックしたところ、あれ…?写っている私の顔、なんか白いかも…。唇の色も悪いし、そういえば、ちょっと気持ち悪い…。

高山病な気もしたので、一旦私はその場で休憩することにして、展望エリアへ向かう友達をお見送りしました。

ちょっと休もうと岩場に腰掛けると、急に視界がぐわんと回り、座っていられない状態に。呼吸は荒くなり、追い打ちをかけるように吐き気と腹痛も襲ってくる始末。

心配した園内ガイドのおじさんが「高山病?コカの葉食べるか?」と声をかけてくれましたが、明らかに高山病だけではない感じ。

「stomach ache(腹痛)…」と伝え、しばらくその場に座り込んでいると、「腹痛なんだったら、入り口にトイレがあるぞ!」と教えてくれました。が、友人が展望エリアに行ってしまったので、ここで別行動するわけにはいかない…!(連絡手段もないし)

英語で説明はできないし、もうしゃべる元気もない。それでもこの状況を伝えないと…と思い、坂の上の方を指差して私の口から絞り出された言葉、それは

「ア…アミーゴ…」
(※友人が上の展望エリアにいるから一人でトイレに行くことはできない、の意)

人生で初めて、本当に「友達」ということを伝えたくてアミーゴって言いました。
おじさんは何となく察してくれましたが、今思うとアミーゴって何だよ!って感じです。

数分後、展望エリアから戻ってきた友人と合流し、ホテルへ先に戻ることを伝えて下山。

遺跡から出た後も、しばらくは腹痛のためベンチに横になったまま起き上がれずでしたが、ここで皆さんに朗報です。
マチュピチュの入り口には有料のトイレが大量にあり、かつ、外国の割には綺麗に整備されているので、不快な思いをすることなく用を足せるのです…!!

有料とはいえ数十円程度なので、何度駆け込んだとしても大したダメージはありません。ご心配なく!

何とかホテルまで戻りぐっすり眠ったら、起きた時には少し元気になっていました。
その後、友人が持参していた粉ポカリを飲んでほぼ復活。

慣れない環境や寒さ、疲れで一時的に弱っていたようで、これ以降、大きく体調を崩すことはありませんでした。
とはいえ、一生に一度しか行かないような場所でこんなことになるなんて。

マチュピチュ内は全く散策できておらず未練しかないので、次は絶対に豪華列車ハイラムビンガム号で移動して、遺跡の目の前にある5つ星ホテルサンクチュアリロッジに泊まるんだ!と心に決めました。

元気になったので再びはしゃぐ

旅行ってこういうハプニング系の方が思い出に残ったりするんですけどね。

20代の頃は今のうちに冒険しとかないと!とアジアや南米あたりでハードな旅行をしてきましたが、30代からはのんびりヨーロッパ方面に向かいたいじゃがたろでした。

帰りはのんびりインカレイルで

おしまい。

軍資金にします!