2023/10/30 天地創造

また精神が不安定だぞ!!!!!

こんなときは短歌に限る。読むのも詠むのも良い。普段から時々作ってはいるが創作は病んでるときが一番浮かぶ。公務員時代も仕事中に急に台詞や場面が浮かんではメモして貯めてた。まあそのメモ全部職場に置いたまま退職しちゃったんですけど……(死)

現実逃避の一つなんだろうなと思う。現実世界の”僕”はこんなに愚かで醜い役立たずの無能だけど創作世界の”俺”なら外見も内面も能力も最強最高の存在だもんな。自分がその存在じゃなくても”神”になった世界で天地創造していくのはまさしく全能感がある。

だがこれにも得意不得意があってどんな世界を作るのに向いているかは人によるところが大きい。広大かつ綿密な世界を創造していくのはかなりの技量がいる。もしくは膨大な時間の積み重ね。かといってシンプルな箱庭は魅力的にみせるのが難しい。一見して全てが分かるなら触れる必要がないと思われてしまうのだ。

最近とある創作コミュニティを彷徨っていてつくづく思うが、”創作”って難しい。ちゃんと作るのなら簡単な創作など存在しないと感じる。自分は短歌や掌編レベルの小説が中心だけどイラスト、漫画、長編小説、ゲーム、その他色んな創作者がそこにいてみんな何かしらに苦しんでいる。やれツールがなんだこの表現はどうすればいいのかようやく作品が完成したこのテクニックはどうか公募に落ちただのみんな右往左往している。それでいてなお、みんな”次”の作品のことも考えている。


自分はどうして短歌を作るのかというと単に好きだから、楽しいからというのに加えて”お守りになるから”というのがある。

短歌は三十一文字の短い歌だが、このくらいならすぐに覚えられる気がしないだろうか。節を付けて詠むだけですっと心に歌が馴染む、そんな体験をしたことがあるだろうか。

百人一首や和歌集に収録されているものは季節や恋愛の歌が多いが、短歌はたった三十一文字の中に場所も時間もものも感情も全て詰め込めるんじゃないかと思うほどその懐は広い。喜怒哀楽、愛別離苦、生病老死、何をテーマにもできる。


以前自分はこんな歌を作った。

試し書き いろはにほへと あいうえお 君の名字と私の名前

これはそのままずばり”試し書き”がテーマだ。ロフトのボールペンコーナーで考えた。実際ペンを新調したら毎回手書きで書いている。


他にもこんなものがある。

見ることが絶対できない”精神”をこの人たちはどう診ているの 

これは精神科に行っても待ち時間と診察時間の割が合わない殺意をもとにしたものだ。3時間待ちの3分診察なんてTDRばりの暴挙を許してはならない。

祈るのは私に価値がある証明 そう言い聞かせメールを削除

これは転職がまるで上手くいかず嫌になり作ったもの。ちなみに落ち続けている理由は多分履歴書で手帳持ちのASDだって自己申告しているから。そうであってほしい。

無限には程遠いのに見えはせず 三十一文字の可能性とは

五七五七七じゃない本当はきみの言葉が聴きたいだけで

そしてこれは”短歌”そのものがテーマの短歌。先述した三十一文字の奥深さや歌人の言葉について考えて作ったものだ。


こんな風に、”試し書き”から”短歌”までどんな題材でも自由に表現できるのは本当に楽しい。そうして日常の一コマを三十一文字に閉じ込めて時々思い出すと、自分の記憶や感情も一緒に蘇り自分に寄り添ってくれる。

みんなも短歌やろうぜ!そんで良かったら俺に見せてくれよな!!!



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