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「訊く・聞く・聴く」の違いを改めて理解。?理解したつもり。傾聴?職場で使うなら。産業カウンセラー養成講座 からの学び 15


ここまでの自己一致と無条件の肯定的配慮いかがでしょうか。内省化は深まりましたでしょうか。

営業の仕事をしていると、もしくは極めていくと心理学にたどり着く気がしています。

【感動】と言う言葉を【感】情が【動】くから、感動するから人は購買意欲を掻き立てられて、物を買ってしまう。と言っていた人がいました。

本当にその通りです。では誰が感情を動かすのか? 営業ですよね。営業の人が感情を動かす。これがまさしく営業の仕事ですよね。


3つ目最後は共感的理解です。


共感的理解はクライエントの考えや価値観、感情を同じように理解しようとすることです。

クライエントの苦しい話、辛い話を聞いて一緒に泣き出してしまう事と少しニュアンスが違います。相手と同様な状態になるが、必要な時にはカウンセラー自身

に戻れることが共感的理解の重要なところです。これを養成講座では。夏の暑い日にクライエントと一緒に「あたかも」川に一緒に入っている様な感じ。

でも本当は一緒に川には入っておらず、川べりでカウンセラーは見ている。この「あたかも」がなく、一緒に川に入っていてはカウンセリングにならない。

なぜならその時は川べりに上がれないから。共感的理解とは具体的にどうするか...まずクライエントが言おうとすることの意味を聴き、気持ちに応えることです。
クライエント「契約出来なくて...苦しいんです...」
カウンセラー「契約出来なくて...苦しいんですね」
クライエント「契約出来なくて...ダメなんです...」
カウンセラー「契約出来なくて...ダメなんですね...」

という感情の伝え返しです。

カウンセラーの準拠枠思い込み、決めつけで聴いてはいけない
カウンセラーの準拠枠思い込み、決めつけで応答してはいけない。

と言う事です。

カウンセラーが準拠枠で応答すると以下の様になります。

クライエント「契約出来なくて...苦しいんです...」
カウンセラー「一般的に契約出来ない営業は苦しいし、それほどでもないですよ」

クライエント「頑張っているんですがダメです...」
カウンセラー「頑張っていない人は得てして頑張っていると言いますから」

クライエント「上司はいつも自慢話しばかりでパワハラも気にしないんです。」
カウンセラー「上に立つと人はだいたいそうなりますよね」

準拠枠や思い込み、決めつけで答えたり、心の中で考えている状態の時に見分けやすいのは。
「得てして頑張っていない人は。。。。」
「一般的 に上に立つと。。。。」と、
「得てして」「一般的に」の言葉を付けると見分けがつけやすくなります。

産業カウンセラー養成講座を受けている時、又は終了してしばらくはこの思い込み、決めつけ、準拠枠で人を見ない事を意識しているのですが、

また職場に戻ると

気づけば元に戻っている事に気づく瞬間があります。そんな時に振り返りが出来るかどうかが本当に大切です。常にロジャース先生の顔を浮かべながら、

傾聴の基本的態度の

・自己一致
・無条件の肯定的配慮
・共感的理解

ここに立ち戻れるかです。常に修行です。でも以前と比べてかなり私は感情がコントロール出来る様になったのは事実です。年齢の影響もありますが。笑

共感的理解で更に重要なのが、クライエントの言葉以外の様子です。

行動が雄弁に語る。

一般的に、人は言葉よりも表情や態度や行動の方が正しい場合が多いです。

1番分かりやすい行動は次回のカウンセリングに来るか来ないかです。来ないと言う事だけでそのカウンセリングはうまくいかなかった可能性があります。

上司と部下も同じです。2度と相談しないか、相談によく来るかの行動の違いです。

面従腹背か本当に信頼関係が出来ていたのかの違いです。言葉よりも行動を観察する事の大切さです。

ある意味これは情報が部下からたくさん入るか、入ってこない上司との違いと言う残酷な一面もあります。

次回へつづく

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