見出し画像

サッカー界隈は'有効的'を使いがち。

*イントロダクション「サッカーを語る言葉を整理したい。」はこちら

ひとつ前の「'ストロング'の不思議な用法。」を書いてるときに思い出したんだけど、サッカー界隈でわりと頻繁に耳にする'有効的'って表現も「サッカーを語るときに使われてるモヤッとする言葉」のひとつって言える気がする。

解説者の「サイドからの攻撃が有効的ですね」的な発言なんかが典型例だと思うけど、なんで「モヤッとする」かというと、単に'有効'でいいケースがほとんどだから。日本語の文法として間違ってるかどうかとか細かいことは詳しくないんで、明確に「間違いだ」って指摘できるレベルじゃないけど、感覚としてイマイチ変な感じが前からしてた。

一応、ちょっとググってみた感じだと、文法の話も踏まえながら同じようなことを指摘してる人はけっこういたりして、同音異義語の'友好的'と混同されてるんじゃないか説とか、特にスポーツ中継でよく耳にするなんて指摘もあったりする。概ね、「正しくはない」って認識が一般的っぽいかな。

'ストロング'と同じように'有効的'もサッカー界隈特有な気がするけど実際のところはわからないし、そこまで実害が大きい類ではないのかもしれないけど、それでも、'ストロング'と同様に「サッカーを語る言葉を整理したい。」の中で考えた「10歳児と留学生」って基準的にはわりと微妙な案件なのかも。10歳児はもちろんだけど、特に留学生にとっては。せっかく熱心に日本語を学んでる留学生に自信を持って正誤を教えられないのは、ちょっと問題がある気がして。逆に、留学生のほうがロジカルに理解してる可能性もあるかもしれないけど。

*分類:「不思議な用法」「文法的に疑問」「言い換え可能」で「実害はないけど特に実益もない」ってタイプかな。

この記事が参加している募集

#サッカーを語ろう

10,804件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?