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今シーズン限りで引退をするステフ・ホートン :: P2W013 :: WSL Watch #057
マンチェスター・シティで約10年間プレイしてる元イングランド代表DFでキャプテンのステフ・ホートン(Steph Houghton MBE)が今シーズン限りで現役引退することを3月28日に発表したんで、いつもの'P2W = person to watch(注目したい人)'シリーズとはちょっと違うテイストだけど、触ないわけにはいかないだろ、と。WSLってリーグ自体を代表する選手であることは間違いないと思うんで。
Manchester City reflect on Steph Houghton’s decade-long spell at the club! 🩵
— Everything England 🏴 (@TheEngllshGame) March 27, 2024
pic.twitter.com/CbXQXfiS2I
ちなみに、本人がSNSに投稿したコメントは以下の通り。
There’s something I need to tell you… 🥹
— Steph Houghton MBE (@stephhoughton2) March 27, 2024
1/2 pic.twitter.com/DYEQe5yS1d
There’s something I need to tell you… 🥹
— Steph Houghton MBE (@stephhoughton2) March 27, 2024
2/2
Full Statement: https://t.co/E0wvZJ299N pic.twitter.com/gBvSzenF0Z
シティのタイトル獲得に大きく貢献してきたCB
いつもは「プロフィール的な部分は後回しにして、とりあえず、ざっくりとした印象を」って感じで始めるんだけど、今回はちょっと趣向を変えてプロフィールから。
ステフ・ホートンはダーラム出身のDFでマンチェスター・シティでは背番号6を付けてる。1988年4月生まれなんで現在35歳、もうすぐ36歳ってことになる。もともとはユース時代から所属してたサンダーランドでキャリアをスタートさせてて、リーズ・カーネギーとアーセナルを経てマンチェスター・シティでは2014年からプレイしてる。リーズ・カーネギー時代のFAカップ優勝を筆頭に、現行のレギュレーションのWSL発足時から3シーズン過ごしたアーセナルでリーグ戦2回、FAカップ2回、リーグ・カップ3回、マンチェスター・シティ移籍後も241試合に出場してて、昨シーズンまでにリーグ戦1回、FAカップ3回、リーグ・カップ4回優勝してるっていうものすごい実績の持ち主だったりする。
🗣 "Steph is - without question - an icon of the game,"
— BBC Sport (@BBCSport) March 27, 2024
Man City boss Gareth Taylor is among those to have paid tribute to Steph Houghton, who has announced she will retire at the end of the WSL season.#BBCWSL pic.twitter.com/yy48Y4Gc3j
ユース年代からイングランド代表に呼ばれてて、フル代表デビューは2007年。2021年までの代表活動でキャップ数は121っていうすごい経歴で、FIFAウィメンズ・ワールドカップとかUEFAウィメンズ・ユーロ、イギリス代表としてのオリンピックにも出場してるし、キャプテンも務めてたんで、2010年台のイングランド代表を支えたCBって言っていいはず。2016年には大英帝国勲章(MBE)も与えられてるし。実は、現イングランド代表のサリナ・ヴィーグマン(Sarina Wiegman)監督が就任時に下した大きな決断のひとつがステフ・ホートンを外して世代交代を推し進めたことだったらしいんだけど。
We wish you all the best in your retirement, @stephhoughton2. ❤️
— Lionesses (@Lionesses) March 27, 2024
From leading the #Lionesses to growing the women's game - your impact will never be forgotten.
A true icon. 👏 pic.twitter.com/W1aGR4I0S7
改めて昔のプレイ動画を観ると、直接FKを決めてたりしてちょっと驚いたりもしたけど、今シーズンの出場は現段階でリーグ戦は3試合だけで、年齢を考えても引退って決断には驚きはないっていうか、残念とか寂しいとかって感じではなくて、わりと納得感がありつつ、誰もがその素晴らしい功績を素直に讃えてる感じっぽい。
Steph Houghton's #BarclaysWSL career:
— MCWFC Xtra (@MCWFCXtra) March 28, 2024
▪️Most games won (126)
▪️Most passes completed (8,450)
▪️Made the most progressive carries (1,537)
▪️Played on the very first day of the league for Arsenal vs Chelsea in April 2011
Legend. 🩵 pic.twitter.com/ZxZcRfdpRi
クラブでも代表でも発揮されたリーダーシップも魅力
年齢的にももう30代半ばで、個人的にWSLを熱心に追うようになってからはそれほどたくさん試合に出てた選手じゃないんで、基本的にはたまに出てくるバックアップのベテランCB、陰でチームを支えてるキャプテンって印象で。イングランド代表でのプレイもそれほど観てるわけじゃないし。たぶん、これまでに書いたマンチェスター・シティ絡みの記事でもほとんど名前が挙がってないはず。ただ、いろんな記事とか報道を見てる感じだと、プレイの部分と同じくらい強調されてるのが人間性とかリーダーシップの部分だったりする。下に貼ったBBCの『マッチ・オブ・ザ・デイ』のSNSの投稿でも引用されてる通り、マンチェスター・シティのチームメイトはもちろん、イングランド代表でチームメイトだった選手たちも多くのコメントが寄せられてるし。
Steph Houghton MBE 🫡 The love is pouring in ❤️
— Match of the Day (@BBCMOTD) March 27, 2024
The ex-England captain and record appearance holder for Man City will retire at the end of the WSL season 👏 pic.twitter.com/0fQ4pKhOfs
— Match of the Day (@BBCMOTD) March 27, 2024
— Match of the Day (@BBCMOTD) March 27, 2024
— Match of the Day (@BBCMOTD) March 27, 2024
ちなみに、1月に公開された長谷川唯がチームメイトを紹介する動画でも、冒頭部分でスタフ・ホートンについて触れてるんだけど、まず挙げられてるのはやっぱりリーダーシップだったりする。
引退後の去就にも注目が集まる人格者
選手として、リーダーとしてって部分だけじゃなく、ロール・モデルとしても素晴らしかったって言及も多くて、これだけの実績を持つ人格者だから、当然、引退後の去就にも注目は集まってるっぽい。もちろん、まだシーズン中、しかも、優勝争いの佳境を迎えてる今の時期にあえて発表したんだから、現時点で引退後のプランについて具体的な言及はしてなくて、当たり前だけど「最高の状態で今シーズンを終わらせるために全力を尽くす」的なことしか言ってないんだけど。
ただ、今月頭にマンチェスター・シティのYouTubeアカウントがアップした動画によると、UEFAのコーチング・ライセンス取得のためのプログラムでU14のチームのコーチをしてたりするんで、とりあえず、監督とかコーチって方向性で動き出してはいるらしい。正直なところ、すごく合いそうだし、近い将来、マンチェスター・シティの監督に...なんて話になったら、それはそれですごく楽しみだし。
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