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オリンピックのグループ・リーグの雑感をWSL目線でまとめると... :: WSL Watch #090

7月25日からパリで行われてるオリンピックのWSLファン目線での見どころは"WSL Watch #088"で整理したけど、ちょうどグループ・リーグが終わってノックアウト・ラウンドの組み合わせが決まったタイミングなんで、ちょっと雑感をまとめとこうかな、と。いろいろ悲喜交々あったんで。

*試合のフルマッチ映像はNHKのサイトで視聴可能。

WSLの選手が最も多かったオーストラリアがGL敗退

全12カ国でWSLでプレイする選手が最も多かったFIFAランク12位のオーストラリアは残念ながら1勝2敗でグループ・リーグで敗退することに。ザンビア戦では6-5の打ち合い、しかも、56分に2-5にされたところから逆転勝ちする劇的な試合をやったりしたんだけど、グループ3位の上位2チームにも得失点差で1点及ばず。「さすがに3試合で10失点は多すぎだろ」とは思っちゃったけど。

前回の東京オリンピックと開催国だった去年のFIFAウィメンズ・ワールドカップ(FIFAWWC)で連続して4位になったり、ポジティブな流れでオリンピックに臨んだ感じのオーストラリアだけど、ケガで出れなかったサム・カー(Sam Kerr)も含めてWSLで活躍してる主力選手の年齢を考えると、今大会がオーストラリアにとってターニング・ポイントになるかも? ってちょっと思ったり。2020年から指揮を取ってきた、つまり、東京オリンピックとFIFAWWCの4位って成績の功労者のトニー・グスタフソン(Tony Gustavsson)監督の退任も発表されたし。

清水の負傷離脱が残念すぎる日本

WSLの選手が2番目に多いFIFAランク7位日本は、FIFAWWC優勝国のスペインには負けちゃったけど難敵のブラジルとナイジェリアを退けてグループ2位でノックアウト・ラウンドに。長谷川唯とか浜野まいかとか植木理子とか長野風花とか(ケガで出遅れたらしい)林穂之香とか、新シーズンからブライトン&ホーヴ・アルビオンでプレイする清家貴子とか、WSLの選手たちも活躍してるし。

そんな中で清水梨沙の負傷離脱はただただ残念だけど。クラブでも代表でも試合を観ればいつも出てる、しかも、疲れて素振りも見せずに当たり前のようにフル出場してる選手だから、「これまでに休んでも全然問題ない親善試合とかまでフル稼働してくれてた選手なのに、よりによってこんなタイミングかよ...」とか思わずにはいられない感じっつうか。ケガの詳細とか全治期間とかはわかんないけど、マンチェスター・シティ移籍ってタイミングだってことも含めて、ものすごく残念かな、やっぱり。

いろいろありすぎてカナダは勢いに乗っちゃったかも?

WSLの選手が5人いるFIFAランク8位のカナダに関しては、いろいろありすぎだったんだけど、いろんな意味で注目のチームだったって言っていいはず。詳しく触れると長くなるからここでは止めとくけど、3試合しかしないレギュレーションで勝点6剥奪処分を受けたのに勝点3でノックアウト・ラウンド進出、しかも、グループ3位の上位2チームじゃなくてグループ2位で勝ち上がりって、やっぱり快挙としか言いようがないと思うんで。もっと言っちゃうと、勝点6剥奪って、FIFAが考えられる最も厳しい処分だったっていうか、失格にしちゃうと興行として成り立たなくなるから、一応、カナダにもギリギリ可能性が残る(つまり、ほぼほぼ不可能)ってラインを狙って勝点6剥奪にしたんじゃね? って思ってて。ぶっちゃけ、FIFAも国際オリンピック委員会もカナダにはおとなしくグループ・リーグで消えて欲しかったんだろうな、と。もちろん、完全に憶測でしかないけど。

ともあれ、開催国のフランスのいるグループで全勝しちゃった実力は本物。"WSL Watch #088"でも触れたけど、ヨーロッパとアメリカっていうウィメンズ・フットボールの2大勢力圏でプレイする選手をバランスよく抱えてるカナダはやっぱりすごく興味深いと思うんで。あと、実は今回の処分に関しては、第3者っていうか、特に今大会に出場してない国の選手なんかからは「選手に責任はないのに厳しすぎる」なんて意見もわりと多かったりするんだけど、それとは別に、どうも選手たちは変なスイッチが入っちゃったっていうか、団結力とかモチベーションとかがワンランク高まっちゃった感じもあって、短期集中開催の大会だってこともあるし、いろんな意味でものすごく面白い存在になったかも? とか思ったりもして。

優勝候補に相応しい強さを見せたスペイン

FIFAランク1位のスペインは順当に3連勝でグループ首位通過。結果だけじゃなく内容でも圧倒的で、グループ・リーグの3試合のスタッツを見ると、得点こそ多くないけど平均ポゼッション率は78%っていう驚異的な数字だし、パス数とかシュート数とか失点の少なさなんかも全チームで1位だったりする。優勝候補の本命に相応しい強さっていうか、試合をすればするほど去年のFIFAWWCで勝っちゃった日本の評価が上方修正されてる感じすらあって。な。もちろん、アイタナ・ボンマティ(Aitana Bonmatí)とアレクシア・プテジャス(Alexia Putellas)が揃った中盤の質の高さは異常だし、日本戦で逆転ゴールを決めたマリオナ・カルデンテイ(Mariona Caldentey)は、新シーズンからWSLのチームでプレイする選手の情報をまとめてる"WSL Watch #085"でも触れた通りアーセナルに加入する選手だったりするし、当たり前だけど見どころ満載って感じ。

コロンビアはラミレスの爆発に期待?

FIFAランク22位のコロンビアは、いろいろ話題のカナダと同じグループだったことにちょっと振り回されつつもグループ3位で何とかノックアウト・ラウンドに進出。ただ、コロンビアに関しては、初戦の終盤にエースのマイラ・ラミレス(Mayra Ramírez)がレッド・カードをもらっちゃって、その後の2試合出場停止だったことのほうが痛かったと思うけど。ただ、マイラ・ラミレス抜きでグループ・リーグを突破できたからノックアウト・ラウンドではフレッシュな状態のマイラ・ラミレスを使えるとも言えるけど。もちろん、リンダ・カイセド(Linda Caicedo)は相変わらず観てて楽しいし、個人的には、チームとしてのソリッドさではブラジルより上かも? とか思ったりもしてる。

エマ・ヘイズ体制になって進化したアメリカ

メンバー発表後にチェルシーのカタリナ・マカリオ(Catarina Macario)がケガで離脱しちゃったから、WSLの選手は"WSL Watch #063"で取り上げたアーセナルのエミリー・フォックス(Emily Fox)しかいないFIFAランク5位のアメリカだけど、もちろん、"WSL Watch #009"で取り上げた前チェルシー監督のエマ・ヘイズ(Emma Carol Hayes OBE)も含めて注目だし、期待通りの強さを見せてる印象かな。グループ・リーグは3連勝で危なげなく首位通過って感じで。詳しくは後述するけど、とりあえず、トリニティ・ロッドマン(Trinity Rodman)とマロリー・スワンソン(Mallory Swanson)とソフィア・スミス(Sophia Smith)の3トップの破壊力は抜群だし、スペインが本命なら対抗馬はアメリカかな? って印象だったりする。

ヨーロッパの強豪らしい闘いぶりのフランスとドイツ

WSLでプレイしてる選手があまりいない上記以外の国にも触れとくと、FIFAランク2位のフランスとFIFAランク4位のドイツはやっぱりヨーロッパの強豪って感じの強さを見せてるかな。正直なところ、戦術的にそこまで整理されてるとは思わないけど、それぞれシンプルだけど個の能力を活かした質実剛健なサッカーをやってる感じで。グループ首位通過のフランスはアストン・ヴィラのケンザ・ダリ(Kenza Dali)に加えて、新シーズンからチェルシーでプレイするサンディ・ボルティモア(Sandy Baltimore)も活躍してるし。アメリカに次いでグループ2位だったドイツでもチェルシーのシェーケ・ニュスケン(Sjoeke Nüsken)は全3試合に出場してる。

個人的にイマイチよくわからない印象だったのがグループ3位でノックアウト・ラウンド進出を果たしたFIFAランク9位のブラジルかな。日本は危うく負けそうになったし、200キャップに到達したレジェンドのマルタ(Marta)は相変わらずの存在感なんだけど、チームとしての狙いみたいなモノはちょっとぼんやりしてるっていうか。とりあえず、ノックアウト・ラウンドに進出できたから、レッド・カードで退場した3試合目のスペイン戦がマルタにとって最後のブラジル代表の試合にならなくて良かったけど。もちろん、準々決勝は出場停止だから準決勝まで勝ち上がらないとダメだし、もちろん、代表引退なんて本人の意思だから気が変わる可能性だってゼロじゃないと思うけど、とりあえず、今大会でまだマルタのプレイが観れる可能性が残ってるのは朗報だな、と。

3連敗でグループ最下位になっちゃった3チーム、FIFAランク28位のニュー・ジーランドとFIFAランク64位のザンビアとFIFAランク36位のナイジェリアに関しては、やっぱりちょっと力の差があったかな、正直なところ。ザンビアなんかはオーストラリア相手に5点取ったりはしたし、ニュー・ジーランドもレスター・シティのCJ・ボットことキャサリン・ジョーン・ボット(Catherine Joan Bott)は全試合フル出場して奮闘してたんだけど。

全体をエリア別に見ると、勝ち上がれなかったのはアフリカの2チームとアジアの1チームとオセアニアの1チームで、ヨーロッパ(開催国も含む)と北中米カリブ海と南米のチームは全部ノックアウト・ラウンド進出を果たしたって結果に。わりと納得感があるバランスな気はするけど。

チーム別にまとめてみると...

ノックアウト・ラウンドまで勝ち上がった国の選手をチーム別にまとめてみると以下のような感じに。チェルシーの選手の多さが際立ってる。

アーセナル: 6人 → 3人

  • DF ライア・コディナ(Laia Codina / スペイン)

  • DF エミリー・フォックス(Emily Fox / アメリカ)

  • DF ステフ・キャトリー(Steph Catley / オーストラリア)

  • MF カイラ・クーニー・クロス(Kyra Cooney-Cross / オーストラリア)

  • FW クロエ・ラカス(Cloé Lacasse /カナダ)

  • FW ケイトリン・フォード(Caitlin Foord / オーストラリア)

チェルシー: 5人 → 5人

  • DF カデイシャ・ブキャナン(Kadeisha Buchanan / カナダ)

  • DF アシュリー・ローレンス(Ashley Lawrence / カナダ)

  • MF シェーケ・ニュスケン(Sjoeke Nüsken / ドイツ)

  • MF 浜野まいか(日本)

  • FW マイラ・ラミレス(Mayra Ramírez / コロンビア)

ウェスト・ハム・ユナイテッド: 5人 → 3人

  • GK マッケンジー・アーノルド(Mackenzie Arnold / オーストラリア)

  • DF 清水梨沙(日本)

  • MF カトリーナ・ゴリー(Katrina Gorry / オーストラリア)

  • MF 林穂之香(日本)

  • MF 植木理子(日本)

マンチェスター・シティ: 4人 → 2人

  • DF ライア・アレクサンドリ(Laia Aleixandri / スペイン)

  • DF アラナ・ケネディ(Alanna Kennedy / オーストラリア)

  • MF 長谷川唯(日本)

  • MF メアリー・ファウラー(Mary Fowler / オーストラリア)

マンチェスター・ユナイテッド: 3人 → 3人

  • DF ジェイド・リヴィエール(Jayde Riviere / カナダ)

  • MF 宮澤ひなた(日本)

  • FW ルシア・ガルシア(Lucía García / スペイン)

アストン・ヴィラ: 3人 → 2人

  • GK アンナ・リート(Anna Leat / ニュー・ジーランド)

  • MF ケンザ・ダリ(Kenza Dali / フランス)

  • FW アドリアナ・レオン(Adriana Leon / カナダ)

リヴァプール: 2人 → 1人

  • GK ティーガン・マイカ(Teagan Micah / オーストラリア)

  • MF 長野風花(日本)

エヴァートン: 1人 → 0人

  • MF クレア・ウィーラー(Clare Wheeler / オーストラリア)

ブライトン&ホーヴ・アルビオン: 1人 → 1人

  • DF ジョセリン・カラバリ(Jorelyn Carabalí / コロンビア)

レスター・シティ: 1人 → 0人

  • DF キャサリン・ジョーン・ボット(Catherine Joan Bott / ニュー・ジーランド)

31人が20人になってるから約2/3になってるんだけど、12チームが8チームに絞られてるから比率としてはほぼほぼ順当らしい。ちなみに、上記リストは"WSL Watch #088"で使ったモノ、つまり23/24シーズンの所属チームをベースにしてるんで、移籍が決まってる清水梨沙とか林穂之香もウェスト・ハム・ユナイテッドのままになってるし、24/25シーズンに加入することになってるマリオナ・カルデンテイみたいな選手は含まれてないけど。

あと、数えたり出場時間を比べたりしたわけじゃなくあくまでも観てて感じた印象だけど、WSL以外のチームで活躍してる選手が多いのはリヨンとバルセロナ、リーグだとやっぱりNWSL、次いでリーガ・Fって感じなのかな。

ノックアウト・ラウンドを展望

8チームに絞られたノックアウト・ラウンドの組み合わせは以下の通り。上でもちょっと触れたけど、グループ・リーグ全試合を観た上で贔屓目抜きで考えると、優勝候補の本命はスペイン、対抗馬はアメリカ、大穴はカナダって感じになるかな。もちろん、これから何が起こるかわかんないし、まさに「知らんけど」って案件だけど。

準々決勝の4試合は日本時間で8月3日の22:00 / 24:00 / 26:00 / 28:00キックオフ、つまり、8月3日の深夜から8月4日の早朝にかけて、延長戦もPK戦もあるかもしれないのに2時間のインタバールで連続で行うっていう意味不明なスケジュールだったりする。

8月3日 22:00- アメリカ 対 日本

キックオフ時間が最も早いのがいきなりアメリカ対日本。せっかくだからちょっと長めにプレビュー(っていうか、想像)してみようかな。

個人的には、アメリカが保持して日本が構える展開になると思ってる。アメリカは今大会の平均ポゼッション率が69.0%でスペインに次いで2位、日本は実は35.7%で12チーム中10位だったりする。あくまでも3試合の平均だし、ブラジルが44.3%で8位、ナイジェリアが42.0%で9位なんで、異常にポゼッション率が高いスペインと同じグループだと下がる傾向はあるんだろうけど、それにしてもスペイン戦以外も低いし、狙ってるのかどうかはともかく今大会の日本は保持型とは言えないし、70%近い保持率のアメリカ相手に保持する時間が長くなる(できる)とは思えないかな。

で、非保持はハイプレスかゾーン2辺りで構えるか自陣に撤退して構えるかって選択になると思うんだけど、ゾーン2で構えつつ相手の前進に適度にストレスを与えつつミスを待つのが基本で、ときどきハイプレスを交えるくらいのスタンスなのかな、と。これまでの試合を観てもそうだし、それ以外の選択はあまりイメージできないっつうか。ちょうど、アメリカのグループ・リーグの3戦目でオーストラリアがそれまで採用してた4バックから5バックに変更して、ゾーン2で5-3-2で構える感じでやってたんだけど、わりと似た感じになりそう。

アメリカの非保持は基本的にハイプレスなんだけど、圧力はかなり強いし、日本のビルドアップはそれほど整備されてるとは思えないんで、わりと長いボールを蹴ることになって、たまにチャンスにはなるけど奪われることも多いから保持率はそれほど上がらない、結果として、アメリカの最終ラインがボールを保持して日本がゾーン2で構える時間が長くなる(のをある程度許容する)展開になるんじゃないかな。そこから日本の守備陣形を崩せればアメリカのペース、日本がアメリカのミスを誘発してショート・カウンターが打てれば日本のペースになる感じ。で、当たり前だけど、チャンスを先にゴールに結びつけられたチームが主導権を握れる、と。

アメリカの初期配置は4-3-3なんだけど、保持時は右SBのエミリー・フォックスを最終ラインに残して左SBのクリスタル・ダン(Crystal Dunn)だけを高い位置に押し出して3-4-2-1に可変するような仕組みで、特にハーフウェイ・ラインを越えるまではその配置をベースにしつつ、相手守備陣を深い位置まで押し込んだらときどきエミリー・フォックスも攻撃参加して右サイドでオーバーロードって感じが多くて、トリニティ・ロッドマンが右サイドの横幅を担当しながら個人で仕掛けて、CFWのソフィア・スミスと逆サイドから詰めるマロリー・スワンソンでフィニッシュっていうのが得意なカタチ。3人とも上手いし速いし強いし、まさに質的優位って感じで、日本のWBはほぼほぼピン止めされちゃうって思っておいたほうが良さそう。

逆に、日本にとって朗報なのはCMFのサマンサ・コフィ(Samantha Coffey)が累積警告で出場停止なこと。エマ・ヘイズ体制では基本的にファースト・チョイスとして使われてきた選手なんで、同じ並びで誰かを入れるのか、並びを変えるのか、その辺も含めて注目ポイントかも。

あと、日本の狙い目として、エミリー・フォックスが攻撃参加してたり、トランジション局面で高い位置まで潰しに出た場面で本来いるべき場所が空いちゃってることがたまにあって、つまり、可変の際ってことだけど、構造上日本から見た左サイドは狙い目になりやすい、それこそ、宮澤ひなたみたいな選手の速さを活かせれば面白いかも? なんて思ったり。アメリカの右CBのナオミ・ギルマ(Naomi Girma)のカバーリングが素晴らしくて、それで解決できちゃってることも多いんだけど、それでも、とりあえず相手のCBを引っ張り出す場面は作れそう。

逆に、日本の不安要素はケガ人が多くてオプションが限られる、具体的には、相手との相性とか分析とかより使える選手を優先して使うことしかできなそうって点があるかな。もちろん、清水梨沙以外の選手の状態はわかんないけど、選手のやりくりは大変そう。

とにかく、基本的には全体で集中力を保ちながらタイトに守ってチャンスがあれば鋭く攻める、言ってみれば、去年のFIFAWWCのスペイン戦みたいにできれば日本に勝機があるし、できなければ今大会のスペイン戦みたいになる感じかな。もちろん、スペインのほうが緻密で上手いけど、アメリカのほうがちょっと雑だけど速くてパワフルでダイナミックって違いはあるけど。その噛み合わせの違いがどう転ぶかって感じだろうけど、そもそもFIFAWWCのスペイン戦の再現なんて難易度はかなり高いわけで、チャンスがまったくないわけじゃないけど、やっぱり基本的にはアメリカが優位って言わざるを得ない感じなのかな。個人的にはどっちにしてもエマ・ヘイズのアメリカとの真剣勝負が観れるのはシンプルに嬉しいけど。

ちなみに、アメリカのSNSアカウントにはこんな投稿が。

8月3日 24:00- スペイン 対 コロンビア

残りの試合に関してはあっさりと。コロンビアって実はスペインのリーガ・Fでプレイしてる選手が何人かいて、スペインはもちろんバルセロナの選手が中心だから、わりと知った間柄の選手が多いのかも? とかちょっと思ったり。もちろん、基本的にはスペインなんだろうけど。ただ、休養十分のマイラ・ラミレスの存在は不気味だし、リンダ・カイセドも含めて一発を持ってる選手はいるから、コロンビアが先制するような展開になったらちょっと面白いかも?

8月3日 26:00- カナダ 対 ドイツ

個人的に一番読めないのはこのカナダ対ドイツかな。上記のように、カナダはちょっと変なスイッチが入っちゃってる気もするし、でも、逆に(仕方ないんだけど)スイッチを入れるのが早すぎちゃった気もするし。もともと実力は拮抗してると思うんだけど、今回はイレギュラーすぎる要素が加わっちゃったから、何とも言えない感じ。たぶん、構図としては3バックのカナダ対4バックのドイツになるのかな? カナダは4バックの可能性もあるけど、どっちも保持してもしなくてもある程度闘えるチームだし、並びのズレを巡る攻防は率直に面白そう。あえて言うなら、大穴に予想したカナダな気がするけど。そうなったらそうなったで面白いし。

8月3日 28:00- フランス 対 ブラジル

この試合に関しては、わりと真っ向勝負の殴り合いになって、戦力差でフランスって気がするかな。開催国ならではのムードにも後押しされるだろうし。そうなるとマルタが出場停止で出れないままブラジルが敗退ってことになっちゃうんだけど。

ちなみに、準決勝は8月6日は25:00と28:00、3位決定戦は8月9日の22:00、決勝は8月10日の24:00とのこと。

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