流行っている?を演出してみた
マーケティングの施策で商品・サービスを流行らすことはできるのか、実験をしてみたので、その効果と方法をお話ししようと思います。
流行とは、あるものが人々の間に広がること、またはその状態。ある社会のある時点で、特定の思考、表現形式、製品などがその社会へ浸透・普及していく過程にある状態を表す。(引用:Wikipedia)
最近、流行っているモノやサービスは何だろうか?
また何故あなたはそれが流行っていると思ったのでしょうか?
この商品やサービス、最近流行っているなぁと気付くのは、
例えば、友達がよくその話題について話していたり、TVでよく紹介していたり、Tiktokでよく見たりすると、何となく流行っていると思うのではないでしょうか?
流行りを演出してみる
上記より、「同じ時期」に「色んな人や色んな場面で紹介してもらう」という条件を満たせば、局所的にでも流行りを演出できるのではないかと考えました。
テレビで同時期に沢山紹介してもらったり、Tiktokでバズらせたりするのは、難易度が高いです。
そこで僕がやったのは、ある分野のYoutuberとのタイアップを短期間(1週間程)に数多く(多くのYoutuberで)打ってみました(十数本)。
要は、”同時期”に”色んな人”に商品を紹介してもらいました。
一年間で同じ本数タイアップを打っても同じ予算ですが、短期間に凝縮させた場合、どのような違いがあるのかという実験です。
結果は?
結果は
定性的な部分でいくと、
コメント欄で「最近、よくみる」とか「他のYoutuberも紹介してた」とかのコメントを確認することができました。
要は、Youtubeのある分野という局所的な場所ではあるものの、一定の流行りを演出することができたと考えます。
これは、特定の分野でAさんのチャンネルを見る人は、同じ分野のCさんやEさんのチャンネルも登録していたり、登録していなくとも視聴することは多分にあります。短期間で同じ分野の十数人とタイアップすることで、複数回、同じ商品の紹介を見ていただくことができるので、あたかも流行っていると感じさせることができるのです。
定量的な部分でいくと、
CPO(新規顧客の獲得単価)はタイアップ全体で目標の1/8程に抑えられて、上手くいったタイアップは1/50程のCPOに抑えることが出来ました。(Youtubeタイアップの攻略法については、別の記事で紹介したいと思います。)
しかし、実際にその業界全体でその商品が流行っているかというと、必ずしもそうではありません。今回はある特定分野のYoutube内で局所的に流行りを”演出”したのです。
流行りの演出を大きくするには
流行りの演出を大きくするにはどうすれば良いか?
以前、何かの記事で読んだのですが、
友達の1人が毎日同じブランドの服を着ていたとしても流行っているとは思わないでしょうが、街中で色んな人がそのブランドの服を着ていたら流行っていると思うはずです。
要は、一つの媒体だけでなく、様々な媒体で商品を露出させることで、より流行りを演出することができるのは想像に容易いと思います。
つまり、今回でいうとYoutubeだけでなく、雑誌や街中の広告、TVCM、リアルイベントなど様々なタッチポイントで、一気に露出を増やすことで流行りの演出を最大化することができるはずです。
そもそも流行らせる必要はあるのか?
流行らせた結果、商品やサービスの廃りが一気に進んだり、一発屋になるケースもなくはないので、必ずしも流行らせた方がベターとは言えないかなと考えます。
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