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俺と革 11章 その2 スポーツ革 グラブレザー

(株)ジュテル・レザーの沼田です。

昔を振り返るのを楽しんでます。
毎回、何を書こうか… 考えるのも楽しい。(笑)
ひとつのテーマを決めるまでが時間がかかります。
テーマが決まると結構スラスラ出てきます。
学業をしてこなかったので、言葉の使い方や、句読点の使い方が難しいが、自分なりの楽しさを見つけました。(笑)

noteの使い方も、色々あるみたいだが、まあ徐々に…

さて、この章は前回の親父の話の続きを書こうと思います。

『そんな親父は、何年か革の下積みを経て、全く畑違いの所から革の世界に来たせいなのか、それは解らないがクローム鞣しを取り入れ、スポーツの革を作るようになったという...』
で、終わったので この続きから…

スポーツ用革を最初に取り入れたのが『サッカー』関係と聞いてます。

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この写真は、PEACOCK(ピーコック)白黒のサッカーボール。
「クローム鞣し」での白黒サッカーボールの革を開発したのは、親父が世界初だったそうです。
白黒ではないが、当時のPEACOCKのサッカーボールはジュテルの工場に置いてあります。
全部で3つあったのですが、空気が抜けていたので、空気を入れたら2つは割れてしまい、まともなボールは ひとつしかありません…  何を隠そう割ってしまった張本人はこの俺です(泣)

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その他に、オニヅカ社の『サッカースパイク』『野球スパイク』用の革。
写真の材料規格書は、当時の各メーカーのスパイク等と見つかった物で、工場見学で見る事ができます。
保管状態が悪かったので、革以外はボロボロでした。

その他に、スキー関係、テニス関係、登山関係等のスポーツ革を手掛けていたようです。

この時点では、野球グラブ革は作っていません。

スポーツ革に求められるのは、どれも過酷な状況に耐えられる強度を求められます。
しかし、強度だけでは良いとは限りません。
そこで重要になってくるのは、『しなやかさ、弾力』です。

革の特性を最大限に引き出し、プラスアルファーを加えるのを、親父は大事にしていました。
それを現実に作り上げたのが、親父の革作りの凄さでした。

その2 つづく…

その3は、
野球グラブ革を中心に、お話ししたいと思います…

では、また👍


















































































































































































































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