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俺と革 9章

皆さん こんにちは
9章を書き出したときが、昼間なので この挨拶にしました。

さて、今回は何を書こうか全く決まってなく書き始めてます。

何を書くか少し考えて…

今回は革作りで、『準備工程』という工程があるのですが、その時の経験の話をしましょう。

準備工程(Beamhouse process)とは…
皮をなめす前の準備作業の工程。原皮から、毛、表皮、不要たんぱく質、脂肪などを除去し、皮のコラーゲン繊維をほぐして、皮革特有の性質を高めるために行う作業の総称。
通常、水漬け→フレッシング(裏打ち)→石灰漬け→脱毛→分割→あか出し→脱灰→ベーチング(酵解)の順に作業が進められる。

↑読んでも、あまり意味が解らないかも知れませんね(笑)

簡単に説明すると…

我々タンナーが、毛が付いてる原皮(原材料ジュテルでは牛皮)を購入して、余分なものをとり、毛を取る作業です。

もっと砕けて言うと、
『皮を綺麗にして、革にするための、準備をする工程』です。
革作りの中で、もっとも体力と力を使う工程でもあります。

俺はこの工程をやるときの、一番やりたくなかった所はと言うと、(これ書いていいのかなぁ…)と思いながら、やんわりと書くことにした。

原皮倉庫から皮を運んで、最初に皮を洗う作業がある。 
その時に、季節によってあるものが大量に発生するときがある。それがとにかく、嫌で仕方なかった(笑)

仕事を終え、遊びに行くときにそれが着いてないかと、不安でしょうがなかった(笑) 
今思えば、仕事だから仕方ないだろと思えるが、当時はそうは思わなかった…(遊びが優先で見た目を重視していたから…(笑))

そらと、スゲー疲れたのが、その洗った 分厚い原皮(牛一頭分)を、半裁(はんさい)と言って、牛一頭分を背中から半分にする作業が、大変きつかった。
なんせ重いし、デカイし、厚いし。

ゴム手袋の上に軍手をはめて、掴んで引っ張ってきて、裁断しやすい台に持ち上げて広げる作業が なんせキツかった… 一枚二枚やる分にはそんな大したことはないが、何百枚とやると握力が無くなって、力も入らなくなる。
それを一人でやる時は、参った(笑) 

まだある、毛が付いている皮を掴むときに、物凄い力で掴むので、たまに牛の毛が手に突き刺さる。
それも爪の間に。
俺も一度経験あるが、痛いのなんなって!(笑)

お陰さまで、ある体力測定で握力を計ったら握力70だった。自分でもビックリして二回計り直した位だった(笑)

何年間やったろう…革作りでは重要な経験をさせて貰った…

沼田産業時代はその部署を『1課』と呼んでいた。
通常は3~4人でやっていた…当時は月に3,000頭分はやっていたので スゲー人達だった。

あ、そうそう、こんな人が居たっけ… 
車に乗るときに、鍵がかかっていて、それを知らずムリくり開けようとして、車のドアノブを破壊した人が居ました。(マジです。目の前で見ました)

まあ、とにかく凄まじい社員さんが、いっぱい居ました(笑)
みんな、元気にしてるかな…

懐かしい…

現在この工程は、場所と設備の問題で外注協力会社にお願いしている。                                      感謝しておりますm(_ _)m

つづく

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