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『手紙屋』(喜多川泰)がこれからの働き方を確信させてくれた

就活中の人、転職を考えている人、
「働く」に携わる人すべてに読んで欲しい1冊
~主人公と一緒に「働くことの意味」を見つめ直す1冊~

「仕事」選びに立ち止まっている方にぜひお伝えしたい1冊です。


こんにちは 朧月です。
今日は、初の書籍レビューを書きたいと思います。
『天職』の案内人を自称している私にとって
この本は、まさに仕事を選ぶうえで教科書のような本でした。


私は大学受験を失敗した後、
就活をせずフリーターに甘んじていた。
その数、26歳までに30を超えている。

これだけ読むと、
なんていい加減な奴なんだって
思われた方もきっといらっしゃると思う。
僕もそう思う。

しかし天職に出会ってから、
25年以上同じ業界に身を置いて仕事をしてきている。

ある時期は、ベンチャー企業に社員として入社し、
5店舗の店長、研修担当、品質管理責任者、
接客研修講師、部長、取締役まで務めたこともある。

けして仕事は嫌いではない。
どちらかというと
『仕事人間』と断言できるほど仕事大好き人間である。


この『手紙屋』を読んで、
一番印象に残ったのは、
この本を『20歳の時に読みたかった!』

私はもう50歳を既に過ぎている。
読みたかった年齢から既に30年以上が過ぎている。

30年の歳月をかけて、
ずいぶんと遠回りしながら
自分の生き様をようやく掴んだきたような感覚がある。

その掴みかけた生き様は、
まさに著者が『手紙屋』のなかで
伝えたいメッセージそのものだったからである

そういっても、初版が2007年なので…
仮にその年に出会っても39歳。。。
どっちみちこの本に20歳で出合うことはできないのだが…


40代も紆余曲折な10年であったので、
2007年に出会っていたら
あと5年ぐらい早く今の境地に辿り着いていたかもしれない。

それでも、自分が掴んだ感覚が
間違っていなかったという
確信を得ることができたは、
とても幸せだと思う。

この本を読むことで、
私は次の2つのことを掴むことができると思う。

・「働く」とは?
・「会社の選び方」

今、転職で会社選びに悩んだり、迷ったりしている人や
自分の人生をどう生きたらいいのか悩んでいる人には、
きっと暗闇を照らす月光となるのではと私は思う。

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『”何をやれば成功できるか”ではなく、
”自分がどうしてもやりたいことは何か”』
夢を実現した全ての人がこの方法を使ったのです。


この物語は、就職活動に出遅れ、
将来に思い悩む大学4年生がある日、
書斎カフェで奇妙な広告をきっかけに

10通の手紙をやりとりすることで
あらゆる夢を叶えてくれるという『手紙屋』を
ビジネスにする謎の男と出会い…
人生を変えていく物語である。

主人公が就職活動で悩むタイミングは、
私にとっては、2度目の大学受験を失敗した時である。

私は高校を卒業すると
働きながら受験勉強をすることを選んで、
親元を離れて上京した。

浪人して予備校にも通ったが、
受験に失敗することで、
「これから何をしたらいいのか」
正直分からなくなってしまったのである。
また1年浪人して受験を目指すのか、
社会人になるのか…

受験中は、公認会計士になることが目標だったので、
大学卒業後は国家資格を取得して
会計事務所に勤めることしか考えていなかった。

それが、大学に入れなくなってしまい…
途方に暮れたのである。


こんなタイミングで「手紙屋」を読むことができていたら…
そう思うと悔しい。。。


私の両親は、
「食うために働かなければならない」と
よく言っていた。


しかし、「食うために」働くという考えは、
どうしても受け入れがたかった。


確かに食わなければ、
生きていけないけど…
食うために生きているのか???
なんか違う


どうせ働くなら、
「成功したい」という思いが、
当時は凄く強かった。

なぜなら、育った家が貧乏だったからである。
そして「お金がない」から
やりたいことができないと思い込んでいた。

だから選ぶ仕事の基準は、
「稼げる」仕事かどうかであった。

しかし当時の私は、
稼げる仕事に就くことができても、
人間関係や仕事のやり方、労働時間など
入社前には予想できなかった壁に直面し…


長く続く仕事に就くことができても、
仕事に慣れ飽きてしまうと…
辞めることを繰り返していた。


冒頭に書いたように、その数30である。
今となっては、幸運だったと思うが、
26歳で後に「天職」と思える仕事に出会えたのである。

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『大切なのはどの船に乗るかではなく、
その船がどういう目的で航海しているか』

『会社の持つ性格や考え方、そして生き方、
さらにどうやって世の中の人たちから
必要とされようとしているのかー
それらが自分の生きる考え方と合う
会社を選ぶべきと思うんです。』

40代になってライティングを学んだ際に、
マーケティングの基本を知ると
「必要」とされる重要性に気づいたのである。


商品やサービスは、当たり前だが
それを世の中に生み出す会社そのものが、
本当に必要とされる会社かどうかも
非常に重要な要素である。


ここ数年「AI(エーアイ)」の発達で、
今後消えていく職業という言葉を
何度も目にするようになってきた。
変化が目覚ましい時代。

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ただただ自分が生きていくため、
好きな仕事かどうか、
有名な会社かどうかとではなく

社会や環境、人々の意識の変化を
敏感に感じ取りながら、
これから長期にわたって必要とされる
商品やサービスを産み出していける企業を
今は選ぶべきタイミングなのだろうと思う。


そして、自分の生き方はどうか?
私は、「天職」と思える職業に出会え、
さらにまた別の「三方良し」の職に
1年前に出会うことができた。

そこで感じることは、
「必要とされる」「お役に立つ」
仕事であるということである。

「必要とされる」のは、
代え難い喜びであることをとても強く実感している。

自分は、「どんな人生を送りたいのか」、
これも一緒に考えるといいのではと思う。

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『人生の目標を持った時から、あなたの人生が始まる。』
『あなたの能力は、今日のあなたの行動によって、
開花されるのを待っています』

私は天職に出会う1年前まで、
高校の頃からあることで、ずっともがいていた。

それは、おそらく誰にとっても
一度は考えたことことがあるかもしれないテーマ

「何のために生きる?」
「人生の目的を知りたい」

という意識にかなり縛られていた。

「明日死ぬかもしれないのに…」
生きる目的が知りたい。。。
どうせいつか死ぬのだから、

それを知ったうえで、
そのために精一杯努力して生きたい


25歳の時、「成功哲学」の教材と出会うことで
今までの自分の考え方は一変した。


この最後の言葉のように、
その成功哲学では、
最初に「明確な目標」をたてることを説いていたのである。

自分の人生のドラマのシナリオを、
他の誰でもない自分自身が書くのである。

神様が書くのではない。

スタート地点は、皆それぞれ違う。
そこからどう生きていくかは、自分が決めることなのである。そう、この著者の言葉のように…

私の人生は、ここから大きく変化し始めた。

もちろんだからといって、
ずっと楽しかったわけではない。
かなり紆余曲折があったし、
窮地にも何度か追い込まれたことも。。。。


だからこそ、この二つ目の言葉
『あなたの能力は、
今日のあなたの行動によって
開花されるのを待っています』

この言葉が、人生50年を過ぎて
しみじみと心の深くに響くのである。

「生きてきてよかった」
「人生諦めなくてよかった」

生きてこなければ、当たり前のことであるけど、
後の人生で出会うことができた人々と
出逢えていないわけだし
少なからず、当時より能力は開花していると思う。
その能力でお役に立てている人々がいらっしゃる。


まあ、私がいなくても
別の方がお役に立っているかもしれないが…


先祖が繋いで残してくださった能力もあるかもしれない
もし、あの世で先祖が
私の人生の道程を見守っていてくださるのなら
少しは胸をなでおろしているかも 笑

主人公の西山君は、
幸いにも「手紙屋」に就活中に出会えたことで、
短い期間のなかで仕事に対しての考え方が
劇的に変化していったわけだが、
こうした出会いは、正直なかなかあるもんではないと思う。


自分が望む姿を分からないかもしれない
社会人となって30歳ぐらいまでは
入社した会社での仕事をまずは一生懸命、
真摯に向き合って働くことだと思う。

働いてみるからこそ、
自分の心に尋ねることができる


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たとえ天職とは、違う仕事にその時進んでしまっても、
取り組んだ様々な仕事での経験は、
必ずプラスになって天職に活かされていくと
私はそれを実感している。


20代は、多くの体験と多くの人と出会い
どんどん刺激を受けまくることを
50代になった私は、
20代のあなたにおすすめしたい!


そして、心の奥深くに眠り求めている心を目覚めさせて
自分が求める自分だけの
オリジナルな生き方を生きてみて欲しい


就活時や転職を考えている時、
ぜひ手にとって読んでいただきたいと思う。

読まないで進む道と
読んだ後の道はきっと異なってくると
私は思う。



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