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第十志望の大学に入ってそのまま卒業してそれなりに就職してなんとなくやっていけている話 ーいろいろ上手くいかなくてもなんとかなってる

こんばんは、Kyonです。

入試のシーズンですね。

自分の実力が発揮できて良いスコアが取れて第一志望校に行けて嬉しかったり、実力が発揮できなくて絶望したり、いつの時代の受験生も悲喜こもごもな時期かなと思います。

第一志望校に行けたらそれはそれで良いです、おめでとう。

この記事は、第一志望校に行けなかった方に向けて書いています。第一志望どころか第十志望の学校に進学したけどそれなりにやっていけている話というか独り言、ポエムを置いておきます。気分転換にでも、なんかの足しにでもなったらいいな。

フリーアナウンサーの宇垣さんが大学受験に関して書かれていた記事を読んで、この記事を書こうと思ったので、リンクを貼っておきます。
『怖かった東京の入試会場 本命不合格も「人生の糧に」 フリーアナウンサー、宇垣美里さん』


国立の教育大学を出て教員になるつもりだった

私は教員になるつもりでした。詳しいことは下記を参照ください。
『教員免許が一般企業で役立つことを証明したい』
『教員目指していた人がいろいろあってエンジニアをやっている話』

国立の教育大学に行って教員免許取って教員になろうと思っていたけど、高校の勉強についていけず、勉強自体も嫌いになって、得意科目どころか教えるなんてムリと思って、一旦教員になるという夢は諦めた

その後、夢もやりたいことも無いし、勉強もスポーツもイマイチだから自己効力感なんてまるで無くて、ただただ毎日が憂鬱。だけど、とりあえず毎日学校に行っていたタイプ。休むは休むでめんどくさかったし。今思えばどこかで何かがあったら不登校になっていた可能性もある。学校は楽しくなかったし、人間関係しくじってたから、行きたくなかったし。花のJK、青春なんて私の人生には無いと思ってた。

数学嫌いをこじらせまくって消去法的に文系を選択。数学嫌い・勉強嫌いなクセに国公立大学も行けるようにって生物・数学基礎を3年まで選択していたんだから、自己理解なんてできていなかった。だけど、当時の自分には感謝してる、後々勉強していてよかったと思う。当時は進路の選択肢を狭めたくないと考えていたんだろうな。単位は落としていないというあたり、最低限の学習はしていたみたいだし。

大学受験は大失敗

そんな自己理解できていないし学力も大して無い状態で、大学受験が上手いこといくわけが無くて。そんなに世の中甘くないよねー。

そういうわけで、前期入試は全落ち後期入試は受験校の偏差値を下げまくって、なんとか合格。とはいえ、後期入試までめちゃくちゃ勉強したかというとそうでもない、そもそも勉強がイヤだったし。有り難いことに浪人してもいいとは言われたけど、「受験のための勉強はこれ以上したくないから」という理由で浪人はしなかった。

結果的に、後期入試で合格した大学に進学。

高校1年生の時にふわっと描いていた第一志望から数えるとだいたい10番目ぐらいの志望になるから、「第十志望の大学に進学した」と少し時間が経ってから言ってた。それぐらい最初は眼中にもなかったところだったということ。

大学デビュー・・・ではないけど

進学した第十志望の大学は、結論から言うと自分に合ってた。なんで受験当初に知らんかったんやろう。。大学:2学部+αというめっちゃコンパクトな大学で、キャンパスを1周するのに1時間もかからない規模。学生数も同じ学科は1学年70名程度、教員・職員のみなさんとも顔なじみになれるぐらい、ちょうど良い距離感。

1回生の間に、他大学への編入を考えて情報収集・勉強をしていた時期もあった。でも、専門科目が面白くなってきたし、「とりあえずこの大学は卒業しよう!」と決めて、編入計画は中止。当時、自分が受けている講義に、働きながら科目履修をしている社会人がいらっしゃって、社会人になってからまた大学に行くという方法もあることを知ったというのも大きい。

あと、県内の他大学の講義を履修・単位取得したら所属大学で単位認定してもらえる単位互換制度っていうのもいいなと思って情報収集してた。他大学が医療関係とか、ちょっと遠かったからできなかったけど。

専攻だけでなく、社会調査士の科目や教職課程、他学部の講義を履修して、学業はとても充実した4年間だった。高校生の時の、あの無気力な状態があったとは思えない変わりっぷり。無気力でも高校までやってきた意味はあったと思うけど、たぶん高校までの勉強の仕方がイマイチしっくり来てなかったんだと思う。

そういう経験があるから、人は一生のうちにどこかで勉強すればいいと思ってます。どこかというのは、学生の時代かもしれないし、社会人になってからかもしれないし、それ以外の時かもしれないけど、一生のうちにどこかでガーッと勉強する時期があれば、それで良いんじゃないですかね。

学業以外も充実。部活動にサークル、アルバイトは2つ掛け持ちして、特に3~4回生の時は毎日くるくると動き回ってたから、通学時間の電車はケータイのアラームかけて寝て体力回復してました。

どっかから降ってきたアルバイトの話

実家から約2時間かけて通学していたのでアルバイト探しは難航して、1回生の前半は何もせず。途中で部活の先輩に教えてもらって、大学内のアルバイトを開始。偶然募集していた時期だったのでどっかから降ってきたみたいでラッキーな感じ。

もう1つのアルバイトは2回生の冬に、塾講師のアルバイトを開始。中学時代(この時は私の過去の中ではそれなりに勉強はできた時代)に通っていた塾が声をかけてくださった。大学での勉強が面白くて単位も順当に取れていたことから自己効力感を持ち直していた時期に連絡をもらえたのがナイスタイミングだった。大学入学したてだったら断っていた可能性が高い。ちなみに担当は中学数学と中学国語。数学嫌いだったおかげで生徒の「数学わからん」という気持ちに寄り添えたので、勉強嫌いになってた経験もムダじゃなかった。高校3年生まで数学を勉強する機会を持ち続けていた当時の自分、あっぱれです!

そんなこんなで、大学生活は第十志望の大学に進学したものの、なんとな~く楽しく過ごすことができた。だから、「第十志望の大学に進学した、だけど今では自分にとって1番合ってる大学だったし、大学が大好きになった。」と胸張って言える。

第一志望に落ちたからといって「人生終わる」なんてことは無いと思ってる。これからが私のターン、巻き返していくで!みたいな。潰しがきく学部で1番偏差値高い大学行ったけど面白くないとか言ってる人よりも、よっぽど私のほうが充実してたと思う!

悪戦苦闘の就職活動・・・だけど後悔はない

就職活動は志望業界・職種で迷走したり、不採用通知が続き過ぎて人間不信になりかけたり、東日本大震災が起きて就活に関わることがほとんど消し飛んだり(私は被災しなかったが企業側が対応に追われていて就活イベントが軒並み無くなった)して、悪戦苦闘。学卒の就職活動はみなさん誰しも何か悩んだり苦労されたりしていると思います。

第十志望の大学の大学生としての就職活動として特筆すべきことは、大学の知名度の無さ。私自身にとっては居心地の良い大学でしたが、とにかく知名度がなかった。履歴書に大学名を書いても「どこの大学ですか?」「国立大学ですか?(※)」と聞かれる始末。自分が就職を考える企業でOBOG訪問できるほど先輩の層が充実してなくてOBOG訪問は全くできなかったし(というかする気もなかったけどね)、たぶん学歴フィルターではじかれていたと思います、本当のところは知らんけど。

※私立大学だったのですが、名称がシンプル過ぎて、国立大学っぽかったのでめっちゃ良く聞かれた。何度も聞かれているうちに、あるあるネタになってきた。学生からすると「人事やってんだったら近辺の大学の名前ぐらい知っといてよ」って思ってたけど、学校いっぱいあるもんな。今となっては笑い話。

でも、自分なりにできることをして、約1年間就職活動をして、結果的には自分が納得できるだけ活動はできたと思う。いろいろ大変だったけど、今となっては良い思い出だし、自分にとって乗り越えないといけないものだったと思う。

会社員も気づけば10年超

そんなこんなで、今も新卒採用で入った会社にいます。SE職にしてはレアキャラとネタにしてます。そしてまだしばらくはお世話になるつもり。やりたい仕事や一緒に働きたい同僚・先輩がいるし、成し遂げたいことがあるので。

プログラミング未経験で入って技術研修で落ちこぼれたり初めてのプログラミングは信じられないぐらい工数がかかりまくったり、トンデモな顧客や案件で泣きそうになったり病みかけたり・・・と一瞬一瞬を切り取れば、嫌なこと・しんどいこと・辛いことはある。だけど、なんとなく生き残れているので、まあいいんじゃないですか。

10年越しの大学に行けた

そこからいろいろあって、現役高校生の時は不合格だった大学の大学院に行くことになった。詳しいことは下記とか“科目等履修生になりました”シリーズを参照ください。
『科目等履修生になりました -初心のメモ』

大学院が開講しているリカレント教育プログラムを受講した。そのプログラムの修了式の直前に、受講生の同期のみんなでメインキャンパスの見学に行った時、すごく感慨深い気持ちで、キャンパスに立ってた。

現役の時は行けなかった大学に行けたんやなぁ。私にとって、まさに今がここの大学で学ぶべき時やったんやな、よかったね、私。

大学入試上手いこといってたら違う仕事していただろうし、たぶんこのリカレント教育プログラムも受けようなんて思ってなかったかもしれないから、ほんと運というか偶然、縁だなぁと思ってる。当時の同期たちは今も知人というか社会人としての戦友で仲良しだし、定期的に会って話しては刺激を与え合ってる。もし時が戻って目の前に分岐点が現れたら、たぶん同じ大学に進学して就職して、彼女たちと出会う世界線を選ぶと思う

今上手くいかなくてもそれはそれで

・・・というような経験があるので、今1~3月は各種学校の入試シーズンですけど、このシーズンに思ったよ、というポエム。

もし行きたいところに行けなかったとしても、人生終わりってことは無いし、これから行く先で何かもっといいことに出会えるかもしれないと思えば、またそれも人生かも。

私のささやかな持論

という持論を持ってます。

行きたいと思っていたところに行けなかったのは悲しい・辛い・嫌だけど、もしかしたら私みたいに、今が行くべき時じゃなかったのかもしれない。はたまた、自分が望んでいることはこっちだよと入試の神様的な人がルート修正してくれただけなのかもしれない。そう思っておけば、そんなに人生詰んだという感じも無くて、前に進める気がしてます。


サポートありがとうございます!いただいたお金で、今までしたこと無い体験をします。ビリヤニを食べることかもしれないし、SUPをすることかもしれません。その経験をnoteに持って帰れるようにします。よろしくお願いします。