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ローマでかつての男色文化に触れる〜10000kmのヨーロッパ旅行〜
はじめに
今日は、イタリアの朝からお送りしようかと思います。
イタリアの朝です。かといって特段何かが違うというわけではないのですが、、、
ただ、泊まっているホステルがオシャレすぎて、昨今のバックパッカーは幸せだなぁとしみじみ
旅程
アテネ → イスタンブール → ローマ → フィレンツェ → ヴェネツィア → ブダペスト → ウィーン → プラハ → ワルシャワ → フィンランド → ストックホルム→ ドルトムント → ベルリン → フランクフルト
ローマの2日目(ローマでの最終日)について振り返ろうと思います。
幸運な国
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ローマにいると、そこには様々な歴史を感じることができます。フォロ・ロマーノやコロッセオでは古代ローマの歴史、システィナ礼拝堂ではルネサンスを感じることもできる。どこに行っても観光客で溢れかえっています。
これは幸運なことだと思います。紀元前からの歴史とその足跡残る国なんて素晴らしいじゃないですか。。これは正直イタリア・ローマくらいしかない気もします。
これから回るヨーロッパではそうしたこともみながら進んでいきたいですが、確かにハプスブルク家の歴史や、第2次世界大戦の歴史等はあれど、紀元前まで遡れる歴史はあまり少ないんじゃないでしょうか。
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まあ一方で、それは難しい課題を課されている呪いのようにも思えます。これほどの観光資源は維持が難しく、離れることは不可能です。
京都もそうじゃないでしょうか、日本の古都として外国の観光客も多く立ち寄る観光地ですが、その観光資源を守るために四苦八苦している印象があります。
僕のような飽き性な人間からは、こうした街も息苦しさのようなものが意外とあるんじゃないかと、勝手な老婆心が芽生えるのでした。
神話・宗教に生きる
さて、全く関係ないことを書きましたが、ローマはめちゃくちゃ楽しみました。というのも、ホテルを2泊でとっていたので、この日は荷物を下ろして観光することができました。(何度も言いますが、リュックを背負った状態とそうでなければ観光の快適度が変わります。)
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やっぱりベタに感動したのは、システィナ礼拝堂じゃないでしょうか。最後の審判は、全人類に対する神による最後の裁きが描かれています。
ネットで豆知識を見ながら一つ一つ感動しましたが、なかなか時代に対して挑戦的なようにも思えるところがありました。
どうやら、中心にいるキリストが筋肉質であることは従来のキリスト像からは離れているようで、当時は賞賛も多かった一方で、宗教的、芸術的な理由による批判もあったようです。
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もう一点、右上をよくみてみると、男性の天使同士がキスをしているようです。これまた、個人的にすごく感動ものでした。ヨーロッパに来て男色の歴史に触れるとは、、といった感じです。
どうして男性同士のキスが描かれているのかは正直わかりませんでしたが、どうやらこの時代にもそうした文化はあったみたいです。
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また、天井を見るとこれまた違った内容が描かれています。ノアの方舟など、創世記の8つの場面が描かれており、アダムが蛇に噛まれるシーンなど、なんとなくストーリーラインがわかるものが多かったため、これもまた感動しました。
宗教画は理解できない
しかし、これらに関して、昔の人はどう見ていたんだろう。正直、現代人がこれらを見ると過去の遺産として見ているが、僕が当時の人だったとして、正直嬉しくないと思ってしまう。
宗教画はつまり、宗教の中のストーリーを稀代の芸術家が描いてきたということだと思います。
じゃあ礼拝堂それを描いたり、家に宗教画を飾るというのは、例として、僕らがアニメのポスターを家に貼るのと一緒なんじゃないかと思う。
少し僕の世代の話になるが、もし家の天井にナルトの好きなシーンの絵画があったとして、それが一面にあったとして、果たして嬉しいだろうか?
それが今回漠然と抱いた疑問でした。
楽しそうに思える古代ローマ
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長々と書いていますが、、他にもコロッセオ、サンタンジェロ城、トレヴィの泉といろいろ行ってます。ですが、正直システィナ礼拝堂の次に興奮したのは、カラカラ帝の浴場でした。
雨が降っていたのでずぶ濡れで行きましたが、すごく感動しました(笑)
とにかく大きい。
カラカラ浴場は、ローマ帝国第22代皇帝カラカラ帝が造営した公営浴場です。中は、混浴で裸で往来する人たちでたくさんで、サウナや、商店、賭博場があったり、美容師や手品師がいたりと、社交場としての意味合いもありました。
そして、再び出てきます。男色文化です。この時代、男性同士の性行為は普通のことだったようで、発展場としての役割もありました。(古代ギリシャでも男色文化はあったようなので、昔はやはり一般的だったようです。)
男色文化
僕は男色文化の跡を見るのが好きなようです。
おそらく理由は、僕らがいかに偏った常識に生きてきたかを再確認できるからだと思ってます。現代ではおかしいとされることも、時代が違えば当たり前だったりします。
僕が思う男性愛が廃れたのは、シンプルに人類として生産性の問題があると多います。野蛮時代や非開拓時代に男性愛は確かに生産性はないかもしれない。子供は産めないし、逆に疫病の問題もある。
そうしたことから、宗教等で男色文化は縛られてきたんだと思ってます。
だからこそ、古代ローマや現代など豊かな時代でこそ男色は絶対にあるはずだと思うんです。(これまた感覚の話です)
Call me by your name(君の名前で僕を呼んで)で話題になったり、再び現代では男性愛の文化はどこか綺麗なものとして描かれることも少なくないです。どこかおかしなものとして扱われる男性愛も、当たり前の時代がありました。そもそもBLを恋愛ものの変化球として観ること自体全然違うのかもしれません。
こうして、カラカラ浴場で人類の愛の形の歩みを感じたのでした。
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