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№38 資本論の文体 社会正義を考えるnote 2020/12/16

かの『資本論』はまだ原典を読めていない

読んだのは

『資本論解説』大内兵衛・向坂逸郎監修 マルクスエンゲルス選集14

しかも第1巻分のみ

マルクス自身の著述部分のみ読んだ

要約・日本語訳でしかないが

マルクスの文体はドイツ哲学とくにドイツ観念論の文体に

読んでいて感じが近い

ここでドイツ観念論というのはヘーゲル

ドイツ観念論に含めるかは見解が分かれてもいるが

カント文体にも近しいものを感じる

共通するのは 弁証法


以前の記事にも書いたように

カントは社会正義の領域を打ち立て

ヘーゲルはそれをかなり観念的に強めている

マルクスはヘーゲルの観念論を

経済思想・理論へ練り上げ

精巧な歴史理論を作り上げた


ドイツ哲学の文体は

超精巧な時計のように

細かなパーツが目も眩むほど織り合っている

弁証法をもちいる『資本論』も同様に

目も眩むのが多くの読者だろう

ただコツさえつかめば丹念に読める


ドイツ文体は

気狂いの文体

驚異的な超精巧な文体

超精巧さに惚れ惚れする文体

文体に慣れてくると思考がグレードアップする

そんな文体に思う


資産形成、社会正義の思想を自身の中に

自家薬籠中に養っていくのに

『資本論』の文体には大きな利益がある

当然、武器として実践を語り闘うのにも利益がある

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