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私が韓国語を身に着けるまで

まず前提として。私の母は韓国生まれ韓国育ちの韓国人だった。(だった、というのは既に亡くなっているから)

ただ両親共働きで多忙ゆえほとんど家に居なかった挙句に離婚し、私は日本人である父に引き取られたため母と暮らした記憶は皆無に近い。すなわち日常生活で韓国語に触れる機会がほとんどなかった。たまに母や母方の親戚と会うことになっても、簡単な日本語と身振り手振りでコミュニケーションが取れてしまうせいで全く韓国語の必要性を感じないまま成長した。母も日本で生きるなら韓国語なんて覚えても役に立たないから勉強するなら英語にしろと常々言っていたし、私自身も洋画や洋楽が好きなのと将来のことも考えて英語を極めようと思っていた。(実際留学先はアメリカにした)

そんな私が韓国語を勉強しよう!と一念発起した理由はずばり

韓国アイドルのファンになったから。

韓国アイドルは新しいアルバムをリリース(=カムバック)すると活動中はほぼ毎週末定員30~100名のサイン会やビデオ通話イベントを行う。更に日本でも発売が決定すると特典会付きのリリースイベントを行うのが一般的であり、何かと推しと直接話せる機会が多い。そのため最初は良くても何度か経験するうちに必ず【語学の壁】というのが立ちはだかる。

日本進出を見据えて日本語の授業を育成プログラムに取り入れている事務所も多く、忙しいスケジュールの合間を縫って努力してくれている。が、当然みんながみんな流暢に話せるわけではない。アリガットゴジャイマース、アイシテルーくらいしかスッと出てこないアイドルもざらにいる。

そもそも韓国語を話す韓国人アイドルを勝手に好きになったのは自分なんだから、世界中にファンのいる推しに日本語を求めるのではなく自分が韓国語を身に着けるべきではないか。

推しだってきっと外国語で話しかけられるより母国語である韓国語で話しかけられる方がストレスフリーだし嬉しいだろうし、スムーズな意思疎通が出来れば会話の幅だって広がる。いつまでもテンプレのやり取りばかりしていたくない。推しが自分のために口にしてくれた言葉は一言一句聞き漏らしたくない。韓国人のファンと変わらないキャッチボールを続けたい。

限りあるお金と時間を使って現場に足を運ぶなら、最大限に楽しむべく韓国語の習得に精を出すことにした。

私が実際にやった勉強方法

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