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Learning & Developmentの2023年トレンド

COGNOTAというLearning Operation プラットフォーム会社が2023年のLearning & Development記事を書いていたので、自分なりに気になるトレンドとその見解を書いてみました。ぜひ、出典元の記事も併せてご覧ください。

この記事ではLearning & Development のエリアにおいて以下の8つのトレンドがあると言っています。

  1. アドボカシー(Advocacy)とコミュニケーションに重きを置いたリーダーシップ研修

  2. 場所問わず働く社員向けのトレーニング

  3. 技術力の習得に注力

  4. 社員と請負業者を同様にトレーニングする

  5. 学習指針を倍増する

  6. キャリアパスにマッピングされた学習プログラムのパーソナライズ

  7. 社員の経験と最適なキャリアの重要性

  8. LearnOpsの登場

アドボカシー(Advocacy)とコミュニケーションに重きを置いたリーダーシップ研修

リーダーはタスク管理者だけでなく、社員のAdvobator(擁護者・支持)として、コミュニケーションの力が必要となると記事の中で伝えています。
今日よく聞く”サーバーントリーダーシップ”のように、リーダーの在り方が変わってきていることを感じています。チームに対して奉仕の気持ちを持って接し、メンバーの持つ力を最大限に発揮させる環境づくりに邁進する支援型リーダーシップが求められていることが背景にあると考えます。

記事にも掲載されている共感トレーニングや1:1でのコミュニケーション、効果的なフィードバック手法等がよりリーダーへのトレーニング傾向として高まりそうです。

学習指針を倍増する

学習業界の調査会社 Brandon Hall Group が実施した調査によると、企業の 3 分の 2 以上が、学習の影響を測定できないことが重要な学習成果を達成する上での課題であると述べています。Learningの結果をLinkedIn Learning の 2022 年職場学習レポートで、学習リーダーにとって継続的な課題として測定が挙げられています。

これ対処するために、組織は、特に組織の収益に対するトレーニングの影響を測定する際に、適切な学習と開発のパフォーマンス指標を選択して追跡するためのプログラムを実装する必要があると述べています。確かにトレーニング結果からのデータや洞察がなければ、目標が達成されたか、リソースが適切に利用されたかについてもわかりませんが、トレーニングというものは

学習指標として15 の指標を紹介しています。さて、皆さんの企業ではどれだけを網羅できているでしょうか。効果が測りづらかったトレーニングも今後はしっかりとデータで効果測定をしていく傾向が強まりそうです。

社員の経験と最適なキャリアの重要性

Gartner による従業員のキャリアの好みに関する最近の調査では、4 人に 1 人の従業員だけが社内でのキャリアに自信を持っていると答えており、新しい職種を探している 4 人に 3 人は外部のポジションに興味を持っています。さらに、HR リーダーの半数未満 (44%) は、組織が従業員の明確なキャリアパスを持っていないと考えています。

キャリア目標の舵取りや助言をするために従業員にメンターを付けることは新しいことではありませんが、職務経験が変化している現在、その道筋は明確ではなくなっています。ガートナーのレポートでは、「オフィスでの勤務時間が短くなり、キャリアの選択肢が見えにくくなっている」「現在のスキルは陳腐化しつつあり、従業員は将来の役割に対して準備ができていない。また、人々が人生における仕事の役割を見直す中で、現在の選択肢は従業員のニーズを満たさない。」と指摘しています。

このことは、L&Dチームが人事やビジネスリーダーと協力して、社員にとって理想的とは言えないまでも「最適なキャリア」のためのトレーニングを作成するという、新たなキャリアの必要性と課題を提示しています。

キャリアを築くことができるかは離職率にも大きく影響を及ぼしていることは言うまでもありません。長期的な観点で社員が一人一人がキャリアを形成する上で必要なスキル学習を提供し、その道筋を示すことが期待されていると理解しています。