私個人の思う「よつばと!」の好きなとこ。

「よつばと!」という漫画をご存じだろうか?
あずまきよひこさんの作品で、主人公で五歳の女の子「よつば」の日常を描くもの。
よつばは日々を過ごす中でいろんなものを経験する。
クーラー、雨、セミ取り、ひまわり、おつかい、海などなど…
それに対して感動したり、いろんなことを感じたりして、それを見守るよつばの父「とーちゃん」や、隣に住む「綾瀬家」、とーちゃんの友達の「ジャンボ」や「やんだ」、たくさんの人に囲まれながら、よつばが成長していく。

日常とコメディが混ざった感じだろうか。
ストーリーは、日常を描いたものなのでゆったりで、正直何にも知らなくても1話完結として楽しめると思う。
元気いっぱいなよつばも癒やされるし、周りの大人達が優しくて、安心して読める作品の一つだ。

私が、「よつばと!」を好きな理由は、日常+コメディで、1話完結として楽しめる反面、話のつながりもたくさんあるので続き物としても、どちらの見方でも楽しめるところである。
コメディは基本的に「笑えればOK」だと思うので、あまり展開のつながりなどは考えずに読む。1話完結だし。
でも、「よつばと!」においては、1話完結のように見えて、実は話がつながっている、という部分が面白い。

たとえば、とーちゃんの後輩であるやんだが初めて登場するのは30話。
それだけ見るとただ新キャラが登場してきたーと思うのだが、実は1話で「やんだ」という名前がちらっと登場するのだ。
(1話にて、とーちゃんとジャンボが「あいつだめだわ」と話している)

また、44話にて、よつばたちが牧場にいく予定だったが、よつばが熱を出してしまい、牧場にいくのが中止になってしまうという話がある。
よつばは悲しみ、その日はとーちゃんと一緒に家でおとなしくしているのだが、47話にて、再度牧場に行く話が描かれている。
正直、「よつばが熱を出してしまう」という部分にだけ焦点を当てても、話としてはなんらおかしくないはずである。
それでも、牧場に行く予定だった、という流れを守っている。

それから、とーちゃんの料理の技術が少しずつ上がったり、よつばがぬいぐるみ(ジュラルミン)を買ってからずっと持ち歩いていたり、季節が夏から秋に変わっていったり…
コメディもので、このように話の流れを作っているものは少ないように感じるのだ。
あくまで、「よつばと!」が描いているのは、彼らの日常なのだと思わされる。

見ていてほっこりするし、安心感があるのだ。
是非気になる方は、ご一読!




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