マガジンのカバー画像

折々のことばたち Early Summer

19
運営しているクリエイター

記事一覧

「百年後の日本」(大正9年)から

「百年後の日本」(大正9年)から

こんにちは(^^)

何年か前の、TOKYO ELECTRON のCMで見かけました。2020年について多くの学者・科学者・文化人が未来予測した『百年後の日本』(1920年発行の雑誌?「日本及日本人」より)からのことばたちです。

もう百年も経ちましたら、私達が今日(こんにち)まで苦しんで來たことで何一つとして無駄になったものゝ無かったことを積極的に證(あか)して呉れるやうな時代も來るだらうと思ひ

もっとみる
「神様のカルテ」より

「神様のカルテ」より

こんにちは(^^)

新年度がはじまり、ひと月ほど経ちましたが、五月病になったりしていませんか? 先日、小説「神様のカルテ」が4夜連続ドラマになって、夏目漱石を敬愛する内科医・栗原一止を福士蒼汰さんが好演していました。その原作から。

「悩ましいことが多いのです」

「本庄病院ではずいぶん厳しい指導を受けて、それなりに自信もついていたつもりでしたが、どうもあの白い巨塔の中では戸惑うばかり、単純に患

もっとみる
才能とは?「羊と鋼の森」から

才能とは?「羊と鋼の森」から

こんにちは(^^)

さいきん注目しているアーティストは才能の塊。でも、歌っていないときの喋りに親しみを感じたり(彼の地元の方言ははわたしの両親の実家で話されているものとほとんど同じ)、「憂えているだれかのそばに寄り添う人(金八先生の授業風)」としての優しさが備わっていることも魅力であると感じます。昨年だしている1stアルバムタイトル『HELP EVER HURT NEVER(常に助け、決して傷つ

もっとみる
QUIZ : What is it a translation of ?

QUIZ : What is it a translation of ?

こんにちは(*‘ω‘ *)

突然ですが、クイズです。以下の文は何の日本語訳でしょう??

スゲェ楽になれる方法を知りたいか?

誰でも幸せに生きる方法のヒントだ。

もっと力を抜いて楽になるんだ。

苦しみも辛さも全てはいい加減な幻さ、安心しろよ。

この世は空しいモンだ。

痛みも悲しみも最初から空っぽなのさ。

この世は変わり行くモンだ。

苦を楽に変える事だって出来る。

汚れることもあり

もっとみる
美しい山に誘われ、魅せられて

美しい山に誘われ、魅せられて

こんにちは(*'▽')

富士山に登ったことがあります。まだ世界文化遺産に登録される前、友人に誘ってもらって、御来光を拝むために八合目で夕食・仮眠をとり、夜明けより前に山頂目指して暗闇の中ヘッドライトも使って(記憶あいまい)歩きました。そのときにアウトドア用品店で購入した登山靴は、その後、高尾山や上高地、ウォーキング企画に参加するときなど、ちょいちょい出番があります!

私が初めて大山に登ったのは

もっとみる

「わがまま」について

こんにちは(*'▽')

「わがまま」ときくと何を思うでしょうか? 「自己中(自己中心的)」「自分勝手」「秩序を乱す」「空気読まない」「クレーマー」…こんなイメージでしょうか? でもそうでもないと思うよ!というのが本日のテーマです。

はじめに

この本は、「わがまま」というツールを使いながら、言いづらいことを言いやすくするための本、そしてそこから、社会や政治といった「遠い」ことがらを身近な視点か

もっとみる
「漂流郵便局」とは

「漂流郵便局」とは

こんにちは(^^)

背表紙をみて「…え?」と漫画のひとコマように首をかしげながら出逢った一冊です。巻末に「いつかのどこかのだれか」宛のハガキの書き方も載っていました。ふと、このnote.comに連載形式で書いているこの記事も、漂流郵便局に届く郵便と似ているなぁと思いました。

漂流郵便局(旧粟島郵便局)は、

瀬戸内海に浮かぶ小さなスクリュー形の島、

粟島(あわしま)のおへその部分にあります。

もっとみる
オオカミ、その真の姿

オオカミ、その真の姿

こんにちは(^^)

いま、オオカミの写真を眺めています。神々しささえ感じる立ち姿、無邪気にじゃれ合う姿、厳しさと優しさが混在する強い眼差し……「狼」にまつわる負のイメージ、悪者扱いを見直すきっかけをくれます。

「一匹狼」という言葉をよく耳にする。不承不承ながら賞賛の気持ちが込められた表現だ。妥協を許さず独立心に富む、自分の力で自分の進む道を切り拓く、仲間づきあいなどといった感傷的なしがらみに縛

もっとみる

『「違うこと」をしないこと』から

こんにちは(*'▽')

忙し過ぎて、自分で自分を見失ってしまったり、なにがなんだかわからなくなって絶望感に打ちのめされたり、そんな人がいればこの一冊をお届けしたいと思います。

自分の人生は、自分のものです。

どんな人であれ、自分そのものを生きることが大切。

そのためには、まず自分に正直であること。

そして、他人と正直にコミュニケーションすること。

結局はそれしかないんだってわかっていて

もっとみる
「サード・キッチン」から

「サード・キッチン」から

こんにちは(^^)

海外に留学した人の話を聞くと、はじめ異国での生活や学業面でついていくのに精いっぱいで周りの学生から孤立してしまい、ある種のブレイクスルー体験を経て、自分らしさを発揮したり仲間と打ち解けていったりするみたいです。本日の一冊は、はじめにどん底の心細さ&惨めさを感じるところからして、留学したらこんなかんじかな?と疑似体験できるように思います。

それに、日本の地を離れて人種のるつぼ

もっとみる
星野富弘さんの詩画より

星野富弘さんの詩画より

こんにちは(^^)

美しさがあふれる詩の紹介です。

水彩で描かれた紫陽花の絵に添えられた一篇を、その英訳とともに長年壁に飾っていました。いまは一部黄変してしまったのでファイルにしまっていますが、ひさしぶりに眺めていました。

結婚ゆび輪は いらないと いった

朝、顔を洗うとき

私の顔を きずつけないように

体を持ち上げるとき

私が痛くないように

結婚ゆび輪は いらないと いった

もっとみる

「旅の絵本」より

こんにちは(*'▽')

連休だけど旅行を控える人もたくさんいると思います。それならば、脳内旅行はいかがでしょう?先日、新美の巨人たち(テレビ東京)で俳優・片桐仁さんがArt Travelerとして、安野光雅さんの「旅の絵本」の醍醐味をおしえてくれました!

わたしがはじめてヨーロッパへ行ったのは1953年のことでした。そのころは北極回りで行くので、目の下は流氷らしきものが見えるばかりでしたが、そ

もっとみる

生活時間と「ケアレス・マン」

こんにちは(^^)

本日は、夏も近づく八十八夜&メーデー(May Day)、メーデーは世界各地で労働者の祭典がおこなわれる日なのだそうです。1886年5月1日に、一日12~14時間働くのが当たり前だった当時、シカゴでの8時間労働制を要求したストライキがはじまりです(参照:Wikipedia)。むかしから労働者はすこしずついろいろな権利を獲得してきて、現在があるんだなぁ。福利厚生、大事。

朝倉は

もっとみる
灯火の言葉:『わたしは、ダニエル・ブレイク』から

灯火の言葉:『わたしは、ダニエル・ブレイク』から

こんにちは(*‘ω‘ *)

山あり谷ありの人生のなかで、厳しい局面で自分の心を支えてもらった言葉をひとつ、ふたつ、時を経てからもずっと心に抱いている人もいるかもしれません。それは名言のように真理をいいあてるようなものに限らないようです。【注意。この映画をこれから観ようとしている方は、物語の内容をここでかなりさらってしまうことになりますので、先に観たほうがよいかも…!】

ここまで、私が接点を持っ

もっとみる