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【読書】本を好き嫌いで読んできた報いは何か?

必読の書という言葉があります。
現代のごとく、
多様化した時代、社会には、
そう簡単には、
これこれは必読の書だとは
決められないのが実情です。

そんな、面倒な時は
自分のことからシンプルに
始めるしかない。

まず、
ふだんは自分の好き嫌いだけで、
本を選んでいる私にとって
本当の必読の書は何か?
探ってみたいと考えます。

まずは、
論理が明解な福沢諭吉かなあ。
『学問のすすめ』と
『文明論之概略』。 

そうして、世界の哲学とは
また違う道で発生した、
西田幾多『善の研究』郎や
和辻哲郎『風土』など、
京都大学オリジナルの哲学は
日本文化の誇りですね。

それから、 
柳田国男の民俗学、
折口信夫の古代研究。

こうした文系で
日本オリジナルな学問や
日本文化の結晶は、
ふだんは硬そうで、
避けてきましたが、
いつかは、取り組みたい。
避けたままではいられない、
そんな気がしています。

宗教学も欠かせませんね。
私は、実家や出身地の影響で、
宗教といえば、
親鸞の浄土真宗には
興味があります。
親鸞といえば『歎異抄』。

それから、
禅を世界に広めた鈴木大拙が
書いた著作
『日本的霊性』『禅とは何か』も、
必読の書ですね。

初期仏教やブッダのことばは、
また、空海や道元『正法眼蔵』の本も
忘れてはならないですね。

100分で名著でしばしば登場する
カントやニーチェやヘーゲル、
マルクスやハイデガーなどには
とうてい、この人生では
たどり着けそうにもないなあ、涙。

でも、これは自業自得だ。
これは、私がふだんは、
硬い本を避けて、
太宰治や村上春樹ばかりを
読んできた報いなんですよね。

あ!そうだ!
必読の書と言われる本でも、
硬くない本もありました。

神谷美恵子
『生きがいについて』とか
フロム『愛することについて』
アンネフランクの日記などなら
柔らかく読めそうだ。

でも、いつか、いつかは
カール・マルクスの『資本論』を
いい訳でいつか読みたい。

でも、そっちの文系名著に
時間を使うようにしたら、
20世紀文学の精鋭、
プルーストやジョイスや
フォークナーなどに
力を注ぐことが疎かになる。

まして、
トルストイやドストエフスキーや
フロベールやディケンズなど、
19世紀文学の精鋭にも
手が回らないなあ。

うーむ。
ふだんからつい目の前の
日本現代文学ばかり読んでる報い、
という訳ですね。
もっと視野を広げなくては。
今日はそれをつくづく痛感しました。

 

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