【労働対価】コネ入社の功罪。自分は給料泥棒か?という不安…
中途採用でコネで今いる会社に
入った時、私はいつもある不安で
いっぱいでした。
私は給料泥棒ではないか?
もらってる分を稼げているのか?と。
不思議なことに、
コネで入った人はみな、同じ
不安を抱くらしいと知りました。
そうして、給料泥棒にならないよう
コネに恥じないよう、
必死で働こうとする。
ただ、そうやって必死に働いてる時、
コネではない人が実にのんびり
緩やかに働いてるように見えます。
特におっさんたちが、
役にも立ってないのに、
おっとりやっているのが、
私もまだ若かった頃は
無性に腹が立ったものです。
奴らこそ給料泥棒ではないか?と。
今の私は、後輩から見たら、
完全なる給料泥棒にしか
見えてないでしょうけれど、汗。
「投資と投機」という言葉が
ありますね。私はビジネス書なんて
ほとんど読まないから、
最近知ったのですが(笑)。
「投資」は長期的な戦略。
「投機」は短期的な戦略。
だから「投機より投資が重要」
と一般的にはなる訳ですよね。
出版の世界で「投資」と言うと、
まだヒットが出ないけど
秘めた実力がある新人作家や
新人漫画家を大事に育てることを
指して言いますね。
新人はいきなり連載を持たされても、
技術や経験が無くて混乱したり、
ペースが掴めず空回りする。
何回か読み切りを書いて、
その反響が良かったら、
だんだん連載へと移っていく。
そうして一人前になっていく。
言葉は悪いですが、
最初の頃は、常に先輩作家たちの
稼いだ分で食べさせてもらう。
そうして自分が一人前になったら
今度は自分よりも未熟な新人を
食べさせてあげる立場になる。
これは構造的にそうなっていて、
先輩が偉いとかそんな話でもない。
誰かは常に誰かを食べさせ、
誰かは常に誰かから助けてもらう。
それが世の習いなのでしょう。
「投資」はずっと社会の基本でした。
だから思うんです、
自分は給料泥棒ではないか?と
不安にかられる必要はなかった。
そんな不安は、いつか誰かを
「あいつは給料泥棒だ」と
責める理屈にもなるから、
持っててもろくなことがないんです。
20年前にコネで今の会社に入る私に
しっかりと言ってやりたい。
世間は思っているよりも、
そんなに料簡は狭くはないんだよ、と。
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