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【領収書】今宵はぶっちゃけます、領収書事情!!

もしも、生まれ変わっても
出版社で働きたいだろうか?

弱い私はつい、 
イエスと言ってしまうだろう。

なぜまた、ウツになるような
激しい競争社会の出版界で
働きたいと願うのか? 

答えは、経費です(汗)。

編集部なら、
毎月、経費を借りられる。
給料とは別に、月々、
10万なり、20万なりを
借りることができる。
もち、月末には、
精算しなくてはならないですが。

私が30代の頃は、
月に20万は借りてましたかね。
そのせいで、 
ちょっと金銭感覚が
おかしくなってました。

マンガの編集ならば、
マンガはだいたい経費で買う、
領収書で落ちる。

マンガ家さんと会って
お茶をしたり、
映画を観に行くのも仕事だ、
という理屈でいえば、
お茶代も映画代も経費で落ちる。

まだ親交が浅いマンガ家さんなら、
気にいってもらうよう、
チョコレートを手土産にしたり、
猫を飼っている方なら、
猫のおもちゃを手土産にしたり。

本、
お茶、
食事、
映画鑑賞、
手土産のチョコレート
猫のおもちゃ、、、、、

それから、
これは個人差がありますが、
移動のタクシー代。 

それから、
本は本だけど、
仕事の資料として経理部が
認めてくれるかどうかは
判断がわかれる内容の本も
ありました。

たとえば、
アイドル雑誌は
一見、資料とは言い難いですが、
次のマンガ家には
アイドルを主人公に書いて
もらう予定だから、
マンガ家さんには資料として
マストなんだというものの、
グラビア雑誌を経費で
落とすのには、
経理の人を説得するため、
多いに苦労しました。

マンガ編集は、
色んなマンガを
何人ものマンガ家さんに
描いてもらうのが仕事だから、
漫画のテーマや
主人公の特色次第では
ずいぶん幅の広い分野の専門書も
買ってきました。
それも勉強ですからね。。。

ちなみに、
男性マンガ家さんの場合、
キャバクラ的なお店に行き、
それもまた打ち合わせ費として
領収書で落ちる場合も…。

まあこれは会社や編集部によって
認める認めないが
分かれるでしょうね。

でも、領収書で
いちばん使っていたのは
なんと言っても、書籍代でした。

経理部から取材費を
20万借りたとして、
約10〜12万円は、
書籍・コミックス代でした。

今考えると使い過ぎですね。
まあ、金銭感覚が
おかしくなっていたかもしれません。

その代わり、 
そうした経費代をも
吹き飛ばすよう、
売れる漫画を作るぞ、と
気合いも入りましたが、
ああしたことの一つ一つが
ウツへの道だったんですよねぇ。

一度、こうした話をしたら、
私の主治医がびっくりして、
「みんな、編集者が
毎月、給料とは別に、
そんなにお金を使うから
コストが高くなって
本の値段も高くなるんじゃない?」
と言われてしまい、
グーの音も出なかった(汗)。
余りに当たっている。

その時、
チラっと頭に浮かんだのは、
みんながタクシーを止めたら、
コミックスの値段が
100円安くなるだろうか?
ということでした。

それで、読者が
コミックスを安く買えるなら
喜んでくれるかなあ…。
精神科医というのは
ものがよく見えるんだなあ。

それ以来、私は
主治医に同意し、
タクシーはよほど理由がない限り、
乗らなくなりました。
まあ、だからといって 
私一人がタクシーをやめても
自社の出版物がそう簡単には 
安くはならないのですが。

経費がばんばん使えるのって
調子に乗ってちゃあダメですよね。

今は経費が使えない、
管理部門で働いてるから、
いくら出版社にいても、
経費はもう使えません。

さて、今度生まれても、
出版社で、編集になりたいか?
う〜ん、激しい競争社会は
もう懲り懲りかなあ。

あるいは、
ウツにはならないよう、
メンタルの切り替えを
上手にならないと、ね!

 

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