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プロジェクトマネジメント視点が重要な理由とは?(PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメントを読んで)

じゅんやです。
こちらの本を読んでみました。
「PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント」


著者のご紹介


飯田 剛弘(いいだ よしひろ)
ファロージャパン(株)シニアマーケティングマネージャー

大学卒業後、インサイトテクノロジー社にて約10人のインド人とチームで協力して、4年間で8つのプロジェクトを遂行。その後FAROにて、日本、韓国、東南アジア、オセアニアの4か国のチームをまとめるマーケティング責任者を従事。日本にいながら常時英語でリモートチームと一緒に仕事を進めていく。多様なメンバーと仕事をする上で、目的の明確化、目標や問題の数値化、リモート環境でのコミュニケーションの大切さを学ぶ。
プロジェクトマネジメントの国際資格(PMP)も取得。プロジェクトマネジメント関連の書籍の翻訳作業も担当。

これまでの経験もさることながら、プロジェクトマネジメントに関して豊富な経験と実績を持たれた飯田さんが、内容が難しいプロジェクトマネジメントを童話に例えて、わかりやすく入門書レベルで記載してくださったのが本書です。


感想


本書を読んで率直に思ったことは、
全ての仕事の基本となる考え方が盛り込まれた良書。チームでの仕事を円滑に進めることに悩んでいる人はぜひ読むべき、個人的には会社の課題図書にしたい!


仕事って。。。
どのような業務もプロジェクトという単位に区切って考えられると思います。そのプロジェクトには、それぞれ細かくタスクが設定され、そのタスクをこなすためにそれぞれスキルが必要です。
本屋に行くと、スキルを習得するための専門書、タスクをこなすための仕事術、時間術などのビジネス書は多く目にします。もちろんそれらを否定したいわけではありませんが、プロジェクトに紐づいている以上、上記の習得は部分最適的な役割になってしまうのでは、と考えられます。

仕事をする上で、プロジェクトの考え方がそもそも必要なのでは?”と思ったのが、感想の冒頭に記載した意図です。

  • プロジェクト →?

    • タスク-1 →ビジネス書

      • スキル-1 →専門書

    • タスク-2 →ビジネス書

      • スキル-2 →専門書

    • タスク-3 →ビジネス書

      • スキル-3 →専門書


背景として。。。
私自身、現在マーケティングDXを支援する会社で、プロジェクトマネジメントを担当するメンバーとして働いています。
分野としても未経験であり、プロジェクトマネジメントという職種自体も未経験であったため、非常に苦労しながら業務にあたっています。マーケティングDXという分野に関しては、まだ半年程度ですが、勉強すれば知識として身につきます。ただ、”プロジェクトをマネジメントする”に関しては、まだまだ自分の中で消化しきれていません。
その中で手に取ったのが、本書です。


学んだこと。。。
プロジェクトマネジメントに関して、この本を通じて以下の考え方はとても救われました。
プロジェクトは予定通りにいかないことが大前提
私の性格上、不明点を洗い出し予定通り進行しないと気が済まない、のですが、プロジェクトを進行していくと、予期しないことが連発で発生し、不安や責任を非常に感じていました。
その時に、プロジェクトはそもそも予定通りにいかない、と考えたうえで、次にどうすべきかを考える、というスタンスでいれば、とても気持ちが楽になりました。


ただ、チームメンバーが上記の前提を理解しているとは限らないため、コミュニケーションも必要になっていきます。
プロジェクトマネジメントにおけるコミュニケーションの取り方は、以下に集約されるかと思います。

  • 目的の明確化

    • 「クライアントの○○を解決する、そのための△△である」ということを、チームメンバー全員で共通の認識を持つ。

    • 「なんとなくいんじゃない?」といった、ふわっとした考え方はNG。

    • チームメンバー各々が目的意識を持った行動を心掛ける。


  • 自己開示する

    • 「私の認識は○○ですが、どう思うか?」や「私は○○の□□が理解できないのですが、そこはどう考えたらいいのか」など、自分自身が考えていることを、相手に開示したうえコミュニケーションをとる。

    • 「○○はどうしたらいいですか?」の場合、相手がどのように考えているのかを探るコミュニケーションが発生してしまい、そこもコミュニケーションミスのきっかけとなってしまう。

    • 相手に何かを伝えるときには、まずは自分の考えを伝える、それが相手から意見を引き出す時には重要。


  • 接触頻度の回数を増やす

    • 人間は頻度高く接触している人に対して好意を持つ単純接触効果を使う。

    • コミュニケーションは想像以上に面倒で力のいる行為だと思うが、単純接触効果があると考えて行動することで、長期的にみると、とても円滑なコミュニケーションに繋がる。

    • チームメンバーがそのような考え方のもと行動することで、プロジェクト自体がとても円滑に進行する。


プロジェクトはそもそも予定通りうまくいかないと考え、その中でどのようにコミュニケーションをとるべきか、というのがプロジェクトマネジメントする上では重要であることを、本書から学びました。


以上です。
よりプロジェクトマネジメントに関して学びたいからは、実際に本書を手に取ってみてください!

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