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“身体操作は特別なスキルではない”WS開催への想い

こんにちは、スポーツトレーナー/理学療法士の萩潤也です。

先日7月7日(日)の七夕の日に三重県四日市市にあるパーソナルトレーニングスタジオ「Vision」さんにてトレーニングワークショップを開催させて頂きました。

参加者の皆様と

AM2時間、PM3時間という2パート計5時間開催させて頂き、私が考えているパフォーマンス向上のための身体操作4要素:理論と実践というテーマで行わせて頂きました。

参加者の方々、Vision代表福島さんのおかげでとても良い時間を一緒に作ることができたと思っています。本当にありがとうございます。

ありがたいことに早速開催のリクエストも頂きまして、半年後くらいになるとは思いますがまた三重で開催できればと思います。これを読んで頂いている方、もしご興味あればぜひ次回ご参加ください。
(主にinstagramで告知しますのでこちらフォローしておいて頂けたら嬉しいです→@junya_hagi

さて、今回のタイトルにも書きましたがこの記事では「私がワークショップを開催し始めた想い」について話していきたいと思います。

私のこれまでのキャリアとして、
理学療法士として病院勤務
→途中から並行してスポーツトレーナーとしての活動をスタート
→一般企業のジムに勤務
→独立して現在に至る。というのが大まかな流れです。

リハビリとして病院で関わる方は既に怪我や障害が出ている方が対象になります。その方達がまた元の日常生活を過ごせるように痛みの改善や動作改善が主な仕事でした。そのため「どうやったらマイナスになっている今の状況をゼロの状態に戻せるか。」ということを勉強し実践していきました。

その後に起きた悩みとしては「一回良くなってもまた再発したり、逆側をケガしてしまう」ということでした。つまりマイナスを0にするだけでは対症療法のようなものであり不十分。そもそも原因となった日常生活やスポーツでの姿勢や動作パターンの改善などが必要なのではないか。という面に向き合うようになりました。

この観点は今でもとても大事だと思っていることで、姿勢を作る各構造のアライメントや非効率な動作パターンを起こしているそもそもの身体の機能/構造だからこそ、結果的に運動のパフォーマンスは上がり辛くどこかにストレスが集中すると怪我や障害となる。
逆を言えば身体機能と構造による良い姿勢・効率的な動作が起こせるようになれば怪我や不調を予防することはもちろん、身体能力の向上・競技スキル学習能力の向上のどちらにも繋がるということです。

だからこそ私は「いかに自分自身の身体を自由に操ることができるか」ということに焦点を当てて勉強し、実践し、選手のサポートを行ってきました。これは今でも変わらない私の軸の1つになっていることは間違いないですし、色んな問題を解決することができるようになってきました。

ただし、サポートしている選手からも「過去最高の動きです!」「今までで一番調子が良いです!」そう言って貰えて内心満足している未熟な自分がいた頃、また壁にぶち当たりました。

『いくら身体の動きが良くなっていても、試合には勝てない』

これが狙ったのかのように立て続いた時期がありました。
必然と言えば必然、当然なのだなと今では思います。

そもそも試合/本番は自分が自分のタイミングで好き勝手動けるようなものではないし、ましてやチームスポーツだったら1人だけ調子が良くたって難しいことは当然あります。

ですが今話した部分にこそ、『本当に試合で使える能力とは何か?』が含まれている部分だと思ったのです。
つまりアスリートのパフォーマンスUPを考えるときは「自分の身体や動きだけにフォーカスしているだけでは不十分」だということです。

競技によって細かくは違いますが、試合や本番というのは非常に多くの不確定要素と外的要因に溢れています。自分のタイミングで自分の好きなように動ける状況自体が少ないしそれが良いとも限らない。
いかに周りやその場の状況に変化・適応し、臨機応変にパフォーマンス発揮できるか。
それが現場で求められていることなのに、自分が提供しているトレーニングではそれ考慮してやっているか?と振り返った時に不十分だとハッキリ思いました。

今はスポーツとして例えていますがそもそも人間として、動物として、生物としての根幹も正にこういうところです。(WSで話していますがここでは割愛します)

それからまた様々なことを学び、実践し、経験し、今現在の段階として私自身は身体/動き作りのテーマを『Be Water/水になれ』と表現しています。

これは僕の言葉ではなくブルース・リーが言った有名な言葉です。

Empty your mind, be formless, shapeless – like water.
Now you put water into a cup, it becomes the cup,
you put water into a bottle, it becomes the bottle,
you put it in a teapot, it becomes the teapot.
Now water can flow or it can crash.
Be water, my friend.

Bruce lee

まとめると先ほど話した「変化・適応せよ」ということ。
そしてそれを実現するためにはどのようなことをしていけば良いのか?
を分かりやすくするために今現在はこの4つで表現しいています。

Be Water の中身

運営している千葉のパーソナルトレーニングジム×整体施設である『Eir千葉』もこのコンセプトを用いてクライアントの方々のトレーニングサポートをさせて頂いています。

身体操作能力は単なる自分の身体の使い方ということだけでなく、上記で話したこと全てを含んだ言葉として私は定義しています。
ですが多くのひとは「身体の使い方、センス、身体能力、運動神経」と表現し、これらは特別なスキルや生まれ持った何かがないとできない、センスの有る無しで捉えがちですが、と決してそんなことはないと私は考えています。

なぜならば性別も年齢も人種も関係なく、『人間』なら誰にでも備わっている構造と機能を用いたことだからです。
ですが実際同じことをやっていても上手くなる人、ならない人。怪我をする人しない人がいる。何故差がでるのか?

もちろん無意識で上手くできてしまう人がいるのも事実です。これは子供の頃からの環境への適応による多様な運動パターンをどう経験してきたかが多く関わってくると考えられます。だからこそ運動学習理論的な観点でも子供の頃は競技を限定することよりも多様な種類のスポーツを経験することが推奨されています。

それよりも「知らない、教わったことがない、実践したことがない」というだけのケースがとても多いと思っています。
何か競技をやっていればスキル的なことは教わりますが、根本となる身体の動かし方や仕組みについては教わった経験がない方がほとんどだと思います。

立ち方は?しゃがみ方は?走り方は?飛び方は?切り返し方は?

怪我をしがちだった人、足が遅いと悩んでいた人、自分は身体が硬いと悩んでいた人、それらの人が良くなっていくのを沢山見てきました。

「もっと早くから知りたかった、やっておけば良かった」

というのは自分自身が学んでトレーニングに取り組んで感じたことですし、関わる方からも良く言われる言葉です。ですが同時に「今知れたことでこれから運動/競技をすることがもっと面白くなった!」ということでもあります。

これらを含めてInstagramでもトレーニング関係の発信をしたりとしているうちに、一般の方、アスリート、競技の指導者、同業のトレーナーや理学療法士の方などが理論やトレーニングに興味を持って来てくれるようになりました。

今でもメインはパーソナルトレーニングとして目の前の方の力になる。ということは変わりませんが、自分が外に出て行けばもっと沢山の方の役に立つきっかけが作れるかもしれないと考えるようになりました。

普段会えない方に会うことで何か変わるキッカケになるかもしれない、
指導者や同業の方であればその方達を通してより多くの人の役に立つかもしれない、

勿論私も人間なので色んな葛藤はあるのですが、
やるかやらないかを考えた時にやるほうが圧倒的に自分にも相手にもメリットが多いと感じたからこそ、ワークショップを開催していこうと思い活動を始めた次第です。

次回のワークショップはまだ具体的な日程は決まっていないのですが今年中にまだ企画しようと考えていますし、他の場所でも講師として表に出させて頂く機会もいくつか決まっておりますので、ご興味・ご都合合えばぜひ来てくれたら嬉しいです。

長々と書きましたが最後までお読み頂き、ありがとうございました。

【追伸】
私が運営している「Eir千葉」で夏のキャンペーンを行っております。

Eir千葉夏のキャンペーン

7月末までですのでご興味あれば下記からお問い合わせをお願い致します。
Eir千葉のHPはコチラ


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