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つながりを加速させるパイプになろう

子どもと授業をしていると、自分の知らないところで素敵なつながりをもって学んでいることが多々あります。

今日は、そんなつながりを改めて感じた最近の授業を振り返りたいと思います。




「自分の授業で何を大切にしているのか?」

と聞かれると、やはり「コミュニケーション」「人とのつながり」というワードが挙げられると思います。

担任という立場で、いかに子どもたちにつながりを感じさせながら学ばせることができるのかを常に意識していると思っています。

もちろん、教科としての資質・能力を育成させることはもちろんですが、これからの目まぐるしく変化する社会を旅する子どもたちに「人とつながる」ことを伝えていくことも重要だと思っています。

そこで・・・授業での交流場面もそうなのですが、外言化した言葉からつながることもあると思っています。それが

振り返り

の言葉です。一単位時間の中での自分の学びの姿を振り返ることを私は重要視しています。最近、このような研修も増えていることと思います。

最近行った授業での振り返りにこんな文章がありました。抜粋して記録します。

「Aさんが私が考えた解き方を「真似していい?」と聞いてくれて嬉しかった。自分の考えが誰かのためになれているのだと感じることができました。」

友達との伝え合いの中で感じたことを書いていました。そこで、Aさんはどのように書いているのかと思い、見てみると・・・

「今日、Bさんと交流したことで納得解(自分なりに納得する答えのことです。)をもらうことができたので、交流は大事だなと思いました。Bさんに感謝したい。」

こんな文章が書かれていました。お互いの学びの姿を認め、互いに感謝していたのです。

これを学級の中で伝えずにはいられません。

次の算数の授業の冒頭にスクリーンに二人の振り返りの言葉でのやり取りを紹介しました。

改めて二人に確認すると・・・もちろん

「嬉しい」

という感情を教えてくれました。

この二人は普段、休み時間等であまり会話をしない間柄でした。しかし、このような授業をきっかけに次の時間から算数の交流の際には、伝え合う場面が多く見られました。

そうすると・・・

国語、社会・・・と他教科でもつながりを見せたのです。

学級のみんなにもその姿は目に見えて分かっていました。

その姿も伝えずにはいられません。

たった一時間内の振り返りの言葉から人とつながる機会を提供することができるのだと改めて確信した場面でした。

言葉により人は動き、言葉により人はつながる

昔、恩師が言っていたことを思い出しました。

教師として、担任として、子どもがつながるパイプ役になる重要性を感じます。学級の中にどのような波を起こすのか・・・子どもを信じて、待つ。

その役割は尊いな・・・と感じます。

よし、明日からも子どもたちのパイプになろう!

強く、太いパイプに!

そして、誰でも通れるような安心できるパイプに!

・・・と、自分自身を鼓舞させてくれる子どもたちに、感謝です。

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