1章 トランクス「新しい剣が必要なんです…④」
ー数ヶ月後ー
ブルマ「トランクスー!ちょっと良いー??」
トランクス「はい!!なんですか?母さん!」
ブルマ「例の鉱物の件、ドラゴンレーダーに新しい機能として組み込んで見たけど、全く反応しなかったの..かなり周波数を広げてるんだけどね....」
トランクス「な、なるほど....」
(やっぱりいくら母さんでも...)
ブルマ「それで、宇宙にある人工衛星を経由してさらに外の外まで範囲を広げてみたわ!そしたらあったのよ!!反応が!!」
トランクス「え?!も、もうそこまで開発とテストを?!!」
ブルマ「ええ。何よ。あんまり嬉しそうじゃないわね....」
トランクス「あ、いえ!!そんなことは...ただ何というか、さ、流石だなぁと...」
ブルマ「ふふ、アンタがいてくれてるからね!研究と開発に集中できるのよ。で、その鉱物のある場所だけどね、これは長旅になるわよ〜....過去にナメック星に行った時の宇宙船のエンジンを使って、ざっくり計算してみたんだけど...」
トランクス「はい...一体どのくらいなんでしょうか?」
ブルマ「だいたい120年くらいね!!」
トランクス「ひゃ!120年ですか?!!」
ブルマ「ええ。長生きしないとねぇ〜」
トランクス「そ、そんな...つまりまた振り出しですね...」
ブルマ「いーえ!前にナメック星に行った時のエンジンで計算したのよ!今回はアタシの開発したタイムマシンの技術とDr.ゲロのエネルギー制御の技術を応用させてもらうわ!!その新型宇宙船を使えば、約半年くらいでその宇宙までいける!既に設計は完了したからあとは部品の製造と組み立てね!!明日からアンタにも手伝ってもらうわよ!!」
トランクス「な、何というか、オレは母さんの息子であることを本当に誇りに思います!!」
ブルマ「ふふ、手伝いはしてもらうけど、今までどおり家事はよろしくね」
そしてブルマとトランクスのハイパー宇宙船の製造が始まった。地球の平和を守る未知の鉱物は必ずある!ブルマとトランクスはそのことを信じて作業にかかった。
そして事の発端から約一年が過ぎた
ー宇宙への旅立ちの日ー
ブルマ「ついにこの日が来たわね!思った以上に時間かかってしまったけど、今の状況と今回の新しい技術のことを考えれば、まぁこんなもんかもね」
トランクス「はい!!母さん今日まで本当にありがとうございます。オレが旅に出ている間しばらく寂しい思いをさせてしまいますが、出来るだけ早く戻ってきます!!心配しないで帰りを待っていて下さい!!必ず鉱物を見つけてきます!」
ブルマ「ええ!!楽しみに待っているわ!!じゃあトランクス、このカプセルで宇宙船を起動してちょうだい!!」
トランクス「はい!!」
トランクスはホイポイカプセルを投げた
BoMMMMM!!!
宇宙船はトランクスが使っていたタイムマシンを彷彿とさせるデザインをしており、船体にはこう書かれている。
HOPE!!
トランクス「では、行って来ます!!!」
ブルマ「あ、ちょっと待ってトランクス!!はい、これ!まだ完成には程遠いけど...エナジーソードよ!」
トランクス「え、エナジーソード?これってあの例の剣ですよね?」
ブルマ「ええ!何か名前がないとしっくりこないからね。もちろんまだ未完成だけど、前に作った時よりはかなり改良を加えているわ!10分くらいなら連続起動が可能よ!何かの役に立てばと思って、使って頂戴!」
トランクス「ありがとうございます!!」
トランクスは勢いよく宇宙船に乗り込み、エンジンを始動させた。
キュィィィィーン!!!!、
ゴォォォォォッー!!!
ドヒューーーーーン!!!!!!
宇宙船は一気に空に舞い上がり、あっという間に見えなくなった。
ブルマ「ふぅ〜。急いで作った割にはちゃんと飛んだわね....」
トランクスは未知の鉱物を求め宇宙へと旅立った。
しかし、この先想像もしない宇宙の争いへと巻き込まれていくことになるとは、この時のトランクスは知る由もなかった。
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