”美容師=アーティスト”には、んーと思う派

よくお客様から「美容師さんはアーティストだもんね」や
美容師さんが「美容師はアーティストだ」と言っている声を聞くのですが僕はそれに対して少し疑問を感じます。

アーティスト=自己表現という認識なのですが、
美容師においてそれが当てはまる場面も確かにあります。
例えば、

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これは WELLA TRENDVISIONという世界大会もあるような業界的には割と有名なクリエイティブを争うコンテストで
こういった自分が作りたいものを作るシーンも少なくはないです。
かっこいいですよね。

これはアートだと思いますし
僕はできないので、すごいなーと思っていつもみてます。

これも“美容師”の一端であることは間違いありません。

ただ、VOGUE誌の表紙などビジュアルを作って生きている人はいても
コンテストで生きている人はいないと思っています。
前者はヘアメイクアーティストという別の名前があります。

じゃあ美容師はなんなのかというと、
僕は”美容師=デザイナー(問題解決)”だと思っています。
なんでかというと
僕たちはお客様から頂くお金で生きているからです。

これはお客様に対する考え方の違いが出るところなのですが
お客様のあらゆる悩みを解決するのが美容師の仕事だと思ってやっています。

“悩み”というのはクセなどの髪質や毛量、生え方だけでなくてもちろん髪型も含まれていて
そういった『“ここが嫌だな”とか“こうなりたいな”とかいうふわっとしたイメージを汲み取り、技術やアイデアで解決し感動を与える』までがデザイン
という解釈です。

なので、アーティストと捉える人とデザイナーと捉える人では
取る行動やプロセスが全く変わってきます。

アーティストは自分主体なので自分が切りたいスタイルを作る。
デザイナーはお客様が主体なのでどういう問題を抱えていて、どうなりたいのかを汲み取る為にコミュニケーションに重きを置きます。

もちろんアーティストタイプの人がコミュニケーションを取らないわけでもないですし
ましてや100%アーティスト、100%デザイナーという極振り美容師はあまりいなくて
アーティスト要素80%、デザイナー要素20%みたいな人もいるし
いろんなバランスの美容師さんがいると思うのですが

美容師さんの個性を前面に出すよりも
お客様の問題を解決するのにどういうアプローチがベストで
その上でどういうスタイルを提案し作るかに個性を出すことが美しいのではないか。という思想です。

なんとなく美容師=アーティストというニュアンスに疑問を感じるということを自分なりに説明してみました。


要は、美容師はデザイナー思考(お客様主体)がとても大切なんじゃないかなーというお話でした。

美容師頑張っていいnote書きますので応援よろしくお願いします!!