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僕のひこうき雲 14(揺れる手術への決意2)

某月某日

週末なので、今日は息子も自宅で一緒に過ごしている。

妻の今後の予定は、週明けの月曜日には手術前のMRI撮影と麻酔科検診があり、木曜日に入院し、金曜日に手術とされているのだが、未だに手術を受けるかどうか、僕ら家族の意思を固めることはできない。

妻は、身体の不調のポイントは貧血であると思っている、専門家の意見がすべて正しいと思うの?と僕に問いかける。

今回初めて倒れた原因はてんかんなどではなく、貧血が原因で、倒れたときに頭を打っただけなのではないの?と。

また、僕がすぐに行った、妻の家族、私の父をはじめ、関係各所への連絡も、一度しか倒れていないのにしてほしくなかったと、伏し目がちに話してくれた。

僕は妻の思いにすぐに答えることはできなかった。答えたところで、それは妻が求めるものとは大きくかけ離れたものになることも分かっていた。

家族内で、感情だけで妻の今後を話し合うことはとても危険な行為になると思い、病院に連絡して、無理を言って主治医に事情を聞いていただき、来週月曜日に別途時間を作ってもらった。

もう一度、主治医に状況をご説明いただいて、先生のお考えをお聞きして、今後どうするべきかを話し合うことにした。

僕らにとって、この話し合いはとても大切なものになる。

※この記事は投げ銭です。投げ銭は妻の医療費に充てさせていただいております。宜しくお願いいたします。

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妻が倒れてから、感情を言葉にすることの大切さを実感している。拙くても不器用でも、妻への思いは送り続けたい。