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開発知識のインプットを怠ったPMOの現状、そしてPMOにチャレンジするあなたに伝えたいこと


「最近、PMOの案件が減っているんですか?」
「案件が見つからなくて困っています。なぜだと思いますか?」

ここ1-2年で、このような悩みを抱えるPMO案件を探しているフリーランスが増えたような印象を受けます。
話を聞いていると、残念ながら「努力が足りないから当然の結果だ」と感じることが多いです。

1.PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は、案件の規模に応じて求められる役割が変わりますが、一言で言うと「システム開発のサポート」をすることが業務です。具体的な作業内容は多岐にわたりますが、システム開発が円滑に進むような立ち回りが求められます。
また、PMOの上にはPM(プロジェクトマネージャー)と呼ばれる意思決定者がおり、PMが意思決定を下すための情報を収集し、まとめるという重要な役割も担っています。

2.「開発経験なしのPMO」が増えた理由

「開発経験のないPMO」が増えた理由の一つは人手不足だと言われています。
ITの活用が推進され、システム開発やシステム導入が活発になり、現場を回す役割が求められた結果、PMOの需要が増えたと言われています。
また、コミュニケーション能力の高い人材が現場に入り、開発を円滑に進めることが期待されていました。

3.なぜ案件がなくなったのか

結論は、努力が足りないからだと考えます。
もう少し具体的に言うならば、「開発経験の不足を埋める努力」を怠ったとも言えるでしょう。
「あなたが参画しているシステム開発現場で使われていた言語は何ですか?」という質問に対して、「分かりません。調べてきます」と答える人が多く、何度も頭を抱えたことがあります。
その上、「単価を上げたい」と言われると、会話をすることさえ億劫になります。
さらに、本人はPMやPMOだと主張しているにもかかわらず、実際はPMO補佐(PMOを支援する役割)であるケースも少なくありませんでした。
これもPMOやシステム開発についての知識のインプットを怠ったことが原因です。
※PMO補佐は、専門知識がなくてもある程度レクチャーされれば誰でもできる作業を行うポジションです。

また、現場の気持ちが分からない人が現場をマネジメントするのは非常に難しいことだと感じます。
想像してほしいのですが、明日あなたの元に新しい上司がやってきます。その上司はあなたの会社の業界や部署の業務内容を全く知らず、理解しようともしない。このような人物はマネジメントとして役割を果たせないでしょうし、部下の立場からしてもそのような上司は信頼できないのではないでしょうか。

努力を怠ったフリーランスは市場から淘汰されます。
これはどんな仕事にも共通しています。

4.これからフリーランスとしてPMOにチャレンジしたいあなたへ
これからフリーランスとしてPMOにチャレンジしたい方は、
まずはITパスポートの勉強から始めると良いと思います。
また、同時にエンジニア育成スクールが提供しているコンテンツでプログラミングを体験してみるのも良いでしょう。
やってみて「自分にもできそうだ」という自信があれば、チャレンジしてみることをお勧めします。
初めは正社員として開発現場で経験を積み、SEとしてのポジションを経てからPMOを目指すのが理想的だと思います。

せっかく理想のキャリアへ歩を進めるなら、理想が叶うように歩んでほしいです。
今後のキャリアを考えるための参考になれば幸いです。


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