ITエンジニアへのキャリアチェンジを考えているあなたへ伝えたいこと
「ITエンジニアになれば稼げるんですか?」
「PMって稼げるんですか?」
「IT関係の仕事に就けば稼げるんですよね?」
このような質問をされることがあるのですが、その度に僕はこう感じます。
「一般的に平均年収が高いと言われているが、あなたが高い年収を得られるかは別の話」だと。
1,努力する覚悟はあるか
高い年収を得るにはそれ相応の努力が必要であって、「努力する覚悟」がないにも関わらず高い年収を得られると思い込んでいるのは不健全だと思います。
「〇〇になれば高い年収を得られる」という考え方もありますが、
「高い年収を得るために理にかなっている努力をしよう、世の中に価値を提供しよう」という考えの方が健全だと感じますし、実際に稼いでいる方が多い印象を受けます(あくまで僕の個人的な考えと体感)。
2,義務教育でプログラミングが必須科目になった
小学校では2020年度、中学校では2021年度、高校では2022年度からプログラミング教育が必修化されました。
そう遠くない未来、9年間義務教育でプログラミングを学び、さらにプログラミングに特化した高校や塾に通ったり、大学でより専門的な教育を受けた「義務教育からプログラミングに触れ続けてきた世代」がマーケットに出て来ます。
20代後半や30代の方が今キャリアチェンジしたとして、「義務教育からプログラミングに触れ続けてきた世代」が競争相手となったとき、果たしてどうなるのか。あなたと彼らのスキルが大きく変わらないのだとしたら採用側はどのような意思決定を下すのでしょうか。
※言うまでもありませんが、おそらく教育現場ではプログラミング教育について試行錯誤している最中であり、時が経つにつれ質は上がっていくと思いますが、2020年度に小学1年生になった世代が社会人になるころにはどのようなIT人材として活躍しうるかは不透明。
3,AIの活用による変化
これは私自身も勉強中ですが、AIの活用が普及するとなくなる仕事があると言われています。
ITエンジニアの一部の業務や役割もAIに任せるという可能性もあります。
任せられない領域とされている創造的なことやマネジメント、コミュニケーションに関する能力も磨くことがより必要になってくるかもしれません。
今はGoogle社が開発した「Go」と呼ばれる言語の市場価値が高いとされていますが、新しい言語や技術が登場し、勉強が必要になるでしょう。
つまりITエンジニアになれたとしても、更なる変化が求められ、努力を継続していく必要があるということです。
今回この記事を書いた理由は、「もったいない」をなくしたいと考えているからです。
せっかくITエンジニアの仕事に転職したのに、心が折れて早期退職してしまったり、着いていけないと気を落としている方をたくさん見てきました。
時間とお金をかけてITスクールに通ったり転職活動するのであれば、「やってよかった」と思っていただけるような仕事をしたいですし、「あの時決断して良かったです」と言われるような長期的な目線でお付き合いできるのが僕の理想です。
以上です。