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エンジニアがマネジメントに興味を持ったきっかけとなった1冊

エンジニア出身プロダクトマネージャーのjunpeiです。

エンジニアのみなさん、マネジメントに興味はありますか?
エンジニアでマネジメントに興味を持っている人はまだまだ少ないと思います。
実際に自分がエンジニア初期の頃、マネジメントって何かフワフワしていて、何か取っ掛かりづらい印象で避けていました。
(逆に開発って確実にモノができるので、わかりやすくて楽しいですよね!)

そんな自分がマネジメントに興味をもつきっかけとなった一冊を紹介します。(今回の対象はプロジェクトマネジメントです。)
正直、個人的にはめちゃくちゃ面白くて、3回くらい読みました。

早速、本の紹介に入ります。

「クリティカルチェーン- なぜプロジェクトは予定通り進まないのか?」

どんな本か?

TOC理論で有名な『ザ・ゴール』を書いたエリヤフ・ゴールドラット博士が、TOC理論をプロジェクト管理に利用したらどうなるのかを小説形式にした1冊です。主人公のMBAスクールの教授が、プロジェクト管理の授業を開始して、自身の修身在職の獲得やMBAスクールの再建を目指す物語です。

この本の面白い特徴

初めから完成した理論を説明しているわけではなく、学生や他の大学教授とのディスカッション形式で、物語と共に一緒に理論を作っていくという感覚が味わえるところです。

また、TOC理論のシリーズ本共通ですが、データによる論理的根拠ではなく、常識による論理的解決をしている点が非常に面白いです。

物語形式で、プロジェクト管理の問題を論理的に解決していくことを通して、マネジメントはフワフワした捉え所のないものではなく、自分で論理的に定義し、解決していくことができる対象なんだと認識しました。

この本で解決しようとする代表的な問い

詳細は一応小説なので省いて、
どのような問いに向かい合っているかだけ記載します。
この課題に興味があれば、一読の価値はあると思います!

・なぜプロジェクトは遅れるのか?
・バッファ管理はどのように管理したらいいのか?
・プロジェクト管理におけるボトルネックはどこか?何をWatchしていればいいのか?

特に面白かったシーン

大学教授の同僚のジョニーの研究発表のシーン。
鎖の例を用いて、「コストワールド」から「スループットワールド」への転換を分かりやすい具体例を用いて説明しているシーンは、非常に考えさせられるし、納得感もある内容だと思います。

「スループットワールド」というのは、最終成果に基準を合わせた世界。
最近、販売されたプロダクトマネジメントの本(以下参照)で、
ビルドトラップ(=成果ではなく、開発量に注力して失敗する)
という言葉がありましたが、これはまさに「コストワールド」から「スループットワールド」への転換という話と同じだなと思いました。


まとめ

この本はマネジメントに興味をもつきっかけになるほど、面白かったです。
「クリティカルチェーン」という理論自体は使っていませんが、
論理的に解決していく方法やバッファについての考え方など、非常にマネジメントの参考になっています。
興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。

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