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本の断捨離、思い切った結果わかったこと…

本の断捨離をしました。自分的には、プチ終活級に処分をしました。これだけやって、わかったこともありました。

本はたくさん読むほうではないけど、世の中の平均値よりは読んでいると思います。なので、時々は整理をしないとだめな感じです。

本の断捨離の歴史

最初の整理は、10年くらい前(?)。高速スキャナが世の中に出てきて、「本の自炊」が流行ったことがあります。iPadとかが最初に発売されたころかな。そのころに、何百冊か自炊しました。裁断を業者さんに頼んで、スキャンは自分でせっせとやりましたね。

まぁ、結局は何度も読み返すなんてことはしてないんですけど…。

次の整理は、5年位前の引っ越しの時。さすがに、引っ越しの時には多くの方が荷物の整理をすると思います。で、僕もかなり頑張って自分の持ち物を処分しました。本もそこそこは捨てました。が、まだまだ残ってましたね。

で、今回。急にいろいろと頭の中をめぐるものがあって、自分的にはほぼ終活級に処分をしました。仕事に近い医学系の本から、昔読んだビジネス書や自己啓発書までありました。小説はほとんどないです。

断捨離作業

思った以上に淡々と作業は進みました。よくあるのは、捨てようと思った本を読みなおしてみたり、そんなんで時間がどんどん過ぎること。今回は、そういうのなく、バンバンできました。もう、過去の本(自分?)に興味はないよ、みたいな感じ。

よく、人の部屋に入った時に、どんな本を読んでいるのかを知りたがるというか、チェックしたがる方っていますね。その人が、どんな人かを何となく表現しているから興味が湧くんだと思います。

そういう見方をすれば、今回は過去の自分との決別なのかもしれません。もう要らないって。いろいろ学んだことはあったし、役に立ったこともあったとは思うんです。でも、もう要らない、かな。

捨ててみて思うこと

自分がどんなことに興味を持っていたのかがわかった。じゃ、ないんです。なんで、こんな本を読んでたんだろう~って、思いました。

本当に自分が好きで読みたくて読んだ本じゃなくて、誰かにいいよって勧められたとか紹介されたとか、巷で評判になっているとか、そんなんで読んだものばっかなんだなって。

自分で治療院の運営を始めたので、経営も勉強しなきゃとか、それに付随して広告の宣伝もしなきゃとか、経営者たるものどんなものなのか、とか。確かに、知識としては増えたんですよね。

でも、よくセミナーとかビジネス書とかでもいわれる「知識はあるけどできない」状態にまでしかならなかったです。結局は、自分の本当の欲求から読んでないから、知識になった時点で終わってました。心理学的に表現すれば、ほとんどの本が外発的動機で買われていたってことです。

ちょっと残念でした。

知ってるけどできないことたち。本で得た知識だったり、たまたまメディアで仕入れた情報だったり、セミナーでの知識だったり。でも、本業的にやっていることは、実は誰にも教わっていない。もちろん、ベースになる基礎知識は学校で習ってるけど、応用編ともいえる自分の技に関しては、誰にも習っていないです。

すべて自己開発のオリジナル的な施術。仕事の中で磨き上げていったものです。結局はそういうことなんだろうなと。

バイト面接と一緒だ…

以前、アルバイトの人をお願いしていたことがあります。何十人かはいたかなぁ…。その人たちの面接とその後のこと、自分の経験も踏まえて感じたことが一緒なのに気づきました。

バイトとか就活とかでよくあるというか、まず出てくる定番的な質問に「どうしてこの仕事を選んだのですか?」みたいなのがあると思います。僕もよく聞いていました。

僕個人の評価基準ですけど、この質問に対して明確な答えのある人は落としていました。例えば、「高校生の時にトレーナーさんにお世話になって、自分もやりたくなった」みたいな。明確な理由ですね。

こういう人は、内発的な動機じゃなくって、外から来た自身の経験に対して憧れ的な錯覚を起こしていることがほとんどです。だから、仕事を始めてみると想像以上につらいことが出てきて、挫折しやすいです。仕事も雑になりがち。

本当に好きなことって、なんで好きなのかってわからないことの方が多いはず。僕でいえば、バイクかな。高校生の頃、とにかく乗りたくて仕方がなかった。でも、経済的にも環境的にも乗れなくて、社会人になって割とすぐに免許を取りました。

それでもタイミング的にたまたま興味の方向がずれて、乗れなかったです。それが30年以上の時間を越えて、今ようやく乗り出した感じ。なんでいまさらと聞かれても、乗りたいからとしかいえないんですね。そういう感じ。

まとめ的に

そこそこの時間生きてきて、いろんなことがあって、ようやく自分の今までの行動に少しばかりの理解ができるようになってきた感じがします。で、やぱりどうせ何かをやるのなら、「なんでそれをやりたいんだかよくわからないけどやりたいんだ」っていうものをお勧めしたいです。

明確な理由が思いついたとき、後になって残念な思いをすることになるかもしれないです。残念な思いになれたらまだましなのかもしれないけど。

本を大量に、ちょっと前の自分だったらできないような大量さの処分で感じたことを書いてみました。最後に、大量処分を免れた本で、自分的にものすごくおもしろかったし影響を受けた1冊を紹介しておきます。僕の本質的な興味が表現されているんじゃないかと思います。



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