記事翻訳:Googleが長年かけて見つけた優秀な上司の条件6つ
2017年8月とやや古い記事ながら、今でも多くのビジネスマンに参考にされている有名記事「Google Spent Years Studying Effective Bosses. Now They Teach New Managers These 6 Things」の翻訳をしました。チームを率いている人だけでなく、誰にとってもヒントになる要素があると思います。
1, 価値観とマインドセット Value and mindset
Googleではマネージャーに対して常に「Growth mindset」を持つよう推奨し、常に成長しようと姿勢を持たせようとしている。
これは「スキルや能力は先天的なものである」というfixed mindsetと真逆の考え方。
このシンプルな考え方が、マネージャー達を常に学び、挑戦し、学んでいくという姿勢を作っている。
2, 感情知性 Emotional Intelligence
感情知性のここでの定義は「自分や相手の感情を理解でき、それに即した対応ができる事」だそうです。
3, 正直さ Manager transition
だいぶ意訳しました。特性というよりノウハウに近いが、マネージャーになった事の苦労やプレッシャーなどを正直に同僚やチームメイトと共有する事で、彼らに「正直でいていい」というメッセージになる。そして素直に助けあえる文化を作れる。
4, コーチング
「良いマネージャーが良いコーチである事は明確である」
急にポジショントーク的になってしまったが、確かにGoogle程コーチングの重要性を理解している会社も少ない。GoogleはAppleと同じく1兆ドルコーチ、ビルの影響を最も受けた会社の1つだ。
良いコーチの条件とは
1、適切なタイミングで具体的なフィードバックができる事
2、厳しい指摘も、前向きで思慮深い伝え方でできる事
3、1対1の話し合いにおいて、相手に合わせたコミュニケーションが取れる
4、共感を持って「傾聴」ができる事
5、自身と従業員のマインドセットについて理解している
6、適切なオープンクエスチョンで従業員の強みを発見できる
5,適切なフィードバック
マネージャーの言葉はメンバーにとって重い。良くも悪くも大きな影響を与える。フィードバック(評価に関するコミュニケーション、問題点の指摘を含む)で正しい言葉を使って伝えられる能力は大事だ。ポジティブとネガティブ要素のバランスが重要。
6, 正しい決断を行うプロセス
物事の決断は重要で難しい。Googleでは決断を行う際に助けとなるフレームワークを持っている。
・今なんの問題を解決しようとしているか。そしてそれは全員が同じ理解でいるか
・なぜそれは重要なのか。ビジネスの目的に沿ったものなのか
・決断をすべき人は誰か
・決断はどういうプロセスでされるべきか
・いつ決断すべきか
以上に加えて、Googleでは決断に対して多くの視点を加える為にそれを「テスト」する事を推奨している。決断に対して多くの人の意見を聞く、公にするなどして視点やデータを集める。
以上です。
外資系起業で働いてきたバイアスがあるかもしれませんが、非常に納得感のある要素でした。スキルよりも人格的な要素の方がマネージャーとして重要な要素である事は、これまでも実感してきました。毎日の態度、という事でしょう。反省も込めて。
NYタイムズの記事によると、このフレームワークができたことにより、75%のうまくいっていなかったマネージャーが劇的な改善を遂げた、とのこと。
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