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「金を請求しろ」と叱られた

先日、Facebookでの投稿をきっかけに
高校の同級生がコーチングに興味持ってくれた。
話すのも何年ぶりか覚えてないくらいで
緊張したものの少し話すと
昔の雰囲気にお互い戻るから不思議だ。

彼は酒を飲みながら
(本当は酒飲んでは受けない方がいい)
ほろ酔いになりながら
話を聞かせてくれた。

結構長く、大事な話を聞かせてくれて
自分でも気づきを幾つか与えられて
良かったなーと思った。

その後、彼はますます酒が進んでグダリながらも
しっかりとした口調で
2つの大事な事を伝えてくれた。

お前が眩しい

「何歳になっても
新しいやりたい事に挑戦してる
お前や○○(別の同級生)が眩しい。
俺も今でもやりたい勉強をしてる」

昔からどちらかと言うと小馬鹿にした発言
(僕だけにと言うより、そういうスタイル)
ばかりしてた彼が、
珍しく本音をストレートに伝えてくれたのに
かなりグッと来た。
僕の紆余曲折な生き方に好き嫌いあるのは
知ってるし、それを気にする方でも無いが
その分承認にも慣れてないので、嬉しかった。

しかしその後が、見事なまでに心に刺さる説教で
これまた唸るしかなかった。

「じゅん君これ、金取らないとダメだよ」

当然同級生にコーチング代請求する気は無いし
「いいよいいよ」で終わらせようとした。

「違う、それじゃダメだ」

そこには至極真っ当な根拠があり
なんというか見事に論破された。

「知り合いだからとか
 まだ国際ライセンス取ってないからとか
 そんなのは理由にならない。
 自分の時間をちゃんと使って、
 今こうやって相手の役に立ってるんだから
 価値与えてるんだから、
 そこは堂々としないとダメ。」

その熱い言葉には背景もあった
「そんなんだから同人業界で搾取が起こるんだ」
彼の好きなジャンルでの悪い慣習に
心を痛めていたようだ。

「そんな事言ったら
アマチュアの絵師とか一生金取れない」

ぐぬぬ

そのとおり過ぎる。

奇しくも僕は自分の絵のデザインを
(プロフィールのかわいい絵!お気に入りです)
絵でもっと仕事をしたいという方に
頼んだばかりだった。
もしその方に
「まだ出版などの実績がないから無料でやって」
という奴がいたとしたらどうだろう?
腹立つ。ピコピコハンマーでけちょんけちょんにしたくなる。
しかし自分の時に「お金を請求しにくい」
と感じていたら
それは「そちら側」に加担する事になる。

自分がしている事は価値のあることで
相手の為になっている自信はある。
だからこそ、そこで逃げてはいけない。

僕の「お金取りにくい」サボ

(サボ=コーチング用語で、やりたい事から逃げる言い訳)

・自分はまだ国際ライセンスを取っていない(あと1年かかる)
・日本でコーチングが知られておらず、いきなりお金の話をすると受けてくれない
(これは現実問題としてしばらくひきずるだろう)
・知人にする事も多いので、いいよと思ってしまう
・経済的に困窮しているわけではない
・自分自身の成長・勉強につながっている
 (これこそサボの典型というやつだ。お金の為じゃない、という逃げ口としてかなり強い)

・価値が定量化できない
・原価が無いので値段も設定が難しい

前半のサボに関しては論破されてる。
後半2つに関して
彼から実に銀行員らしいアドバイスをもらった。

「原価は生活費だよ。時間を売ってるんだから。」

これは中々のパンチラインだ。
(パンチライン=Hip Hop用語で「心に響く一文」の事)

「例えば月にどのくらい稼ぎたいか、必要かを考える。
 それを20日間働くとして1日何人とするか
 そこから時間当たりなのか一回毎なのか計算して出す」

「その値段、払える人、払えない人いると思う。
 でも自分の仕事としてやるなら、
 その値段でやると言わないと。」

考えたこともなかった切り口で、
苦手としていたお金の問題に切り込んでくる。
さすが銀行員。お金のプロ。
彼がキャリアで培ってきた価値観も垣間見える。

元々クリエイティブの人たちと近く仕事をしてきた。
ゲームプロデューサーなので
フリーのプログラマー、デザイナー、
イラストレーター、コスプレイヤー、声優、
Youtuber、コンサル、等など。
常に自分はお願いする側にいたので
「仕事としてお金をきちんと払う」
はこだわってきたつもりだ。
無料でやって、と頼んだ事はない。

一転提供側に回ると、急に弱気になるのでは
やっぱり話にならない。

彼の言葉がいちいちその通りすぎて苦しかった。

かなり酔っ払っていた彼だが、
後日きちんとその時「俺ならこのくらい払う」
と言った額をLINE PAYで払ってくれた。

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コーチングでもらった最高額を更新した。

これまでゲームでは高い給料をもらってきた僕だが
このお金の価値は、同じ数字の中にはない。
とても重い、大事なお金だ。

新しい事に挑戦している事の
彼なりのエールでもあるだろう。

ありがとう。

タイミング、というのはあるもので
奇しくも2つ法人と契約の話をしている。

両社共に、僕が無料でしたコーチングの価値を
「お金できちんと還元したい」
と申し出てくれたのだ。
本当にありがたい。

良い人々に助けられている。


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